制限

HeatWaveサービスへのインバウンド・レプリケーションでは、MySQLレプリケーションに使用できる構成の一部はサポートされていません。

  • 行ベース・レプリケーションのみがサポートされます。このバイナリ・ログ形式は、MySQLバージョン5.7以上のデフォルトです。ステートメントベースのレプリケーションと混合レプリケーションはサポートされません。
  • 非同期レプリケーションのみがサポートされています。準同期レプリケーションはサポートされていません。
  • 単一のソースからのレプリケーションのみがサポートされています。マルチソース・レプリケーションはサポートされません。
  • mysqlスキーマに対する変更はレプリケートされません。変更されているとレプリケーションが停止します。
  • CREATE PROCEDURE文およびCREATE FUNCTION文のDEFINER句でのroot@localhostまたはadministratorユーザーの使用はサポートされていません。かわりに、文の実行に必要な権限を持つ専用ユーザーを作成し、DEFINER句の専用ユーザーを使用して文を編集します。
  • 高可用性DBシステムがアップグレードされると、インバウンド・レプリケーション・チャネルは一時停止されます。アップグレード・プロセスが完了すると、チャネルが再開されます。
  • 実行権限があるアプライヤ・ユーザー名の文のみをレプリケートできます。ソース・サーバーのバイナリ・ログから読み取られた文を実行する権限が不十分な場合、レプリケーションは失敗します。権限のリストは、DBシステムの管理者に付与される権限に制限されます。デフォルトのMySQL権限を参照してください。
  • GTIDタグを含むトランザクションをレプリケートするには、TRANSACTION_GTID_TAG権限がない2024年5月より前に作成されたDBシステム(MySQL 8.3.0以上)をアップグレードする必要があります。
  • ALTER TABLE <table_name> SECONDARY_LOAD文およびALTER TABLE <table_name> SECONDARY_UNLOAD文がターゲットDBシステムにレプリケートされる場合、これらの文は、ターゲットDBシステムにアタッチされたHeatWaveクラスタ内のデータをロードまたはアンロードしません(存在する場合)。
    ノート

    8.4.0-u2より前のバージョンでは、データ・ロードがスキップされている場合でも、ターゲットDBシステムでHeatWave Lakehouseが有効になっていて、Lakehouse外部表のengine属性で指定されたファイルへの読取りおよびリスト・アクセス権がない場合、レプリケーション・チャネルが破損する可能性があります。
  • 8.4.0-u2より前のバージョンでは、ターゲットDBシステムに停止(非アクティブ)されたHeatWaveクラスタがある場合、レプリケーション・チャネルはLakehouse外部表を作成または変更するDDL文を適用できません。レプリケーション・チャネルが中断します。
  • Lakehouse外部表をレプリケートする場合は、主キーのない表に対してチャネルをGENERATE_IMPLICIT_PRIMARY_KEYに設定しないことをお薦めします。生成された主キーを持つInnoDB表をLakehouse表に変更すると、レプリケーションが中断されます。