Oracle NoSQL Database Cloud SimulatorとOracle NoSQL Database Cloud Serviceの違いについて学習します。違いを把握しておくと、本番環境でアプリケーションを使用する前に考慮する必要がある、設計上の重要事項を判断するのに役立ちます。

Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorは、Oracle NoSQL Database Cloud Serviceのローカル・バージョンです。Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorで作成したサーバー・インスタンスでサポートされる集約スループットは、Oracle NoSQL Database Cloud Serviceと比較すると限定されています。また、Oracle NoSQL Database Cloud SimulatorでのNoSQL操作のパフォーマンスは、それがデプロイされているマシンの速度と能力に基づいています。

これに対し、Oracle NoSQL Database Cloud Serviceは、スケーラビリティ、可用性、耐久性などに優れているため、本番での使用に適しています。

Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorには、Oracle NoSQL Database Cloud Serviceと比較して次のような制限があります:

• Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorは、開発およびテスト目的にのみ使用できます。パフォーマンス測定の目的で、あるいは本番環境でOracle NoSQL Database Cloud Simulatorを使用しないでください。

• Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorを実行するには、5GB以上のディスク・ドライブ領域が使用可能である必要があります。

• Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorの単一インスタンスは、ルート・ディレクトリ(Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorデータが含まれるディレクトリ)で開始する必要があります。Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorでは、データ・ストレージ・ディレクトリに対する排他的制御を想定しています。

• Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorでは、セキュリティ関連の構成はサポートされていません。また、その必要もありません。

• 表の数、表のサイズ、索引の数、または表に指定された最大スループット(ローカル・ディスク・ドライブのストレージの大きさを除く)に対してハード制限は適用されません。

• 表の作成や削除、索引の作成や削除などのデータ定義言語(DDL)操作は、スロットル調整されません。

• 操作履歴は保持されません。