開発のためのIntelliJプラグインの使用

IntelliJのOracle NoSQL Database Cloud Serviceインスタンスまたはシミュレータで表を参照し、問合せを実行します。

Oracle NoSQL Database Cloud Service IntelliJプラグインはOracle NoSQL Database Cloud Serviceまたはシミュレータの実行中インスタンスに接続し、次のことを可能にします:
  • プラグインで使用可能な例を使用することにより、すぐにOracle NoSQL Database Cloud Serviceの使用を開始します。
  • クラウド・アカウントまたはシミュレータで表を表示します。
  • 各表の列、索引、主キーおよびシャード・キーを取得します。
  • 表に対するSQL問合せを作成してテストし、結果を表フォーマットで取得します。
  • 各列のデータをJSONフォーマットで表示します。

この記事には次のトピックが含まれます:

IntelliJプラグインの設定

Oracle NoSQL Database Cloud Serviceインスタンスまたはシミュレータに対してIntelliJプラグインを設定する方法について学習します。

次のステップを実行します:
  1. Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorをダウンロードして起動します。Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorのダウンロードを参照してください。
  2. Oracle NoSQL Database Java SDKをダウンロードして抽出します。Oracle NoSQL Database SDKドライバについてを参照してください。
  3. IntelliJプラグインをインストールし、IDEを再起動します。
    プラグインのインストールには、2つのオプションがあります:

    ヒント:

    ダウンロードしたプラグインzipファイルは抽出しないでください。ディスクからインストールする際に、zipフォーマットのプラグインを選択します。
IntelliJプラグインを正常に設定した後、NoSQLプロジェクトを作成し、それをOracle NoSQL Database Cloud Serviceインスタンスまたはシミュレータに接続します。

IntelliJでのNoSQLプロジェクトの作成

IntelliJでNoSQLプロジェクトを作成する方法について学習します。

次のステップを実行します:
  1. IntelliJ IDEAを開きます。「ファイル」「新規」「プロジェクト」をクリックします。
  2. エクスプローラ・ウィンドウで「Oracle NoSQLの例」を選択し、「次」をクリックします。
  3. ハードディスク上のOracle NoSQL Database Java SDKを抽出した場所を参照し、「OK」をクリックします。
    たとえば、D:\ドライブでOracle NoSQL Database Java SDKを抽出した場合、パスはD:\oracle-nosql-java-sdk-5.2.11のようになります
  4. 「次」をクリックします。
  5. 「プロジェクト名」および「プロジェクトの場所」の値を入力し、「終了」をクリックします。
  6. NoSQLプロジェクトが作成されると、「プロジェクト・エクスプローラ」ウィンドウからjavaファイルの例を参照できます。
IntelliJでNoSQLプロジェクトを正常に作成した後、プロジェクトをOracle NoSQL Database Cloud Serviceまたはシミュレータに接続します。

IntelliJからOracle NoSQL Database Cloud Serviceへの接続

IntelliJプラグインを使用してNoSQLプロジェクトをOracle NoSQL Database Cloud Serviceに接続する方法について学習します

次のステップを実行します:
  1. IntelliJでNoSQLプロジェクトを開きます。
  2. 「スキーマ・エクスプローラ」ウィンドウで「設定」アイコンアイコンをクリックして、プラグインの「設定」ダイアログを開きます。
  3. 「設定エクスプローラ」で「ツール」「Oracle NoSQL」を展開し、「接続」をクリックします。
  4. 接続タイプのドロップダウン・メニューから「Cloud」を選択します。
  5. 次の接続パラメータの値を入力し、「OK」をクリックします。

    表5-1 接続パラメータ

    パラメータ 説明 サンプル値
    エンドポイント Oracle NoSQL Database Cloud Serviceへのリージョナル・ネットワーク・アクセス・ポイント。 https://nosql.us-ashburn-1.oci.oraclecloud.com (北米リージョンにあるアッシュバーンのOracle NoSQL Database Cloud Serviceリージョン識別子の場合)。サービス・エンドポイントのリストは、データ・リージョンおよび関連するサービス・エンドポイントを参照してください。
    SDKパス Oracle NoSQL Database Java SDKを抽出したディレクトリへの完全なパス。 D:\oracle-nosql-java-sdk-5.2.11
    テナントIDとユーザーID Oracle NoSQL Database Cloud ServiceのテナンシのOCIDとユーザーのOCID。 Oracle Cloud InfrastructureドキュメンテーションテナンシのOCIDとユーザーのOCIDの取得場所を参照してください。
    指紋およびパスフレーズ(オプション) API署名キーの生成およびアップロード中に作成された署名キーのフィンガープリントおよびパスフレーズ。
    Oracle Cloud Infrastructureドキュメンテーションの次のリソースを参照してください:
    秘密キー ユーザーに対して生成された秘密キー。 アプリケーション・ユーザーに対して、API署名キーを生成し、アップロードする必要があります。オプションのパスフレーズを使用して署名キーを生成するには、API署名キーの生成方法を参照してください。
    コンパートメント(オプション) NoSQLデータベース・スキーマのコンパートメントID。 値が指定されていない場合、デフォルトでルート・コンパートメントが使用されます。
  6. Intellijプラグインは、プロジェクトをOracle NoSQL Database Cloud Serviceに接続し、そのスキーマを「スキーマ・エクスプローラ」ウィンドウに表示します。
  7. 必要に応じて、「スキーマ・エクスプローラ」ウィンドウ自体からサービス・エンドポイントまたはコンパートメントを変更できます。これを行うには、「スキーマ・エクスプローラ」ウィンドウで「詳細オプション」アイコンアイコンをクリックします。
    エンドポイントおよびコンパートメントの新しい値を指定できるダイアログ・ウィンドウが表示されます。変更する値を入力し、「OK」をクリックします。
    次の値を指定できます。
    • エンドポイントとコンパートメントの両方、または
    • エンドポイントのみ。この場合、コンパートメントはそのリージョンのルート・コンパートメントにデフォルト設定されます。
プロジェクトをOracle NoSQL Database Cloud Serviceに正常に接続すると、スキーマ内の表およびデータを管理できます。

IntelliJからOracle NoSQL Database Cloud Simulatorへの接続

IntelliJプラグインを使用してNoSQLプロジェクトをOracle NoSQL Database Cloud Simulatorに接続する方法について学習します。

次のステップを実行します:
  1. IntelliJでNoSQLプロジェクトを開きます。
  2. 「スキーマ・エクスプローラ」ウィンドウで「設定」アイコンアイコンをクリックして、プラグインの「設定」ダイアログを開きます。
  3. 「設定エクスプローラ」で「ツール」「Oracle NoSQL」を展開し、「接続」をクリックします。
  4. 接続タイプのドロップダウン・メニューから「Cloudsim」を選択します。
  5. 次の接続パラメータの値を入力し、「OK」をクリックします。

    表5-2 接続パラメータ

    パラメータ 説明 サンプル値
    サービスURL Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorが実行されているIPアドレスおよびポート。 デフォルト値はhttp://localhost:8080 です
    テナント識別子 テナントを識別する一意の識別子。 デフォルト値はexampleIdです。例をテストする場合は、この値を保持します。
    SDKパス Oracle NoSQL Database Java SDKを抽出したディレクトリへの完全なパス。 D:\oracle-nosql-java-sdk-5.2.11
  6. Intellijプラグインは、プロジェクトをOracle NoSQL Database Cloud Simulatorに接続し、そのスキーマを「スキーマ・エクスプローラ」ウィンドウに表示します。
    ノート

    プロジェクトをOracle NoSQL Database Cloud Simulatorに接続する前に、プロジェクトを起動して実行する必要があります。そうしないと、IntelliJで接続リクエストが失敗します。
プロジェクトをOracle NoSQL Database Cloud Simulatorに正常に接続すると、スキーマ内の表およびデータを管理できます。

IntelliJプラグインを使用した表の管理

IntelliJからOracle NoSQL Database Cloud ServiceまたはOracle NoSQL Database Cloud Simulatorの表を作成し、表データを表示する方法について学習します。

Oracle NoSQL Database Cloud SimulatorまたはOracle NoSQL Database Cloud Serviceに接続したら、Oracle NoSQL Database Java SDKを使用してダウンロードした例を実行して、サンプル表を作成できます。IntelliJプラグインのヘルプを使用すると、表とそのデータを「スキーマ・エクスプローラ」ウィンドウで表示できます。
サンプル・プログラムを実行するには:
  1. Oracle NoSQL Database Cloud Serviceまたはシミュレータに接続されたNoSQLプロジェクトを開きます。
  2. 「プロジェクト・エクスプローラ」ウィンドウでBasicTableExampleを探してクリックします。コードを調べると、このプログラムでは、audienceDataという表を作成し、この表に2つの行を配置し、挿入された行を問い合せ、挿入された行を削除して、最後にaudienceData表を削除していることがわかります。
  3. 必要な引数を渡すには、「実行」「構成の編集」をクリックします。接続タイプに応じて、次のプログラム引数を入力し、「OK」をクリックします。

    表5-3 プログラム引数

    接続タイプ プログラム引数 詳細情報
    Cloudsim http://localhost:8080 別のポートでOracle NoSQL Database Cloud Simulatorを起動した場合は、8080をそのポート番号に置換する必要があります。
    Cloud us-ashburn-1 -configFile D:\OCI_PROP\config 第1引数は、Oracle NoSQL Database Cloud Serviceのデータ・リージョンを示します。第2引数は、Oracle NoSQL Database Cloud Serviceに接続するための資格証明が含まれる構成ファイルを渡します。
  4. このプログラムを実行するには、「実行」「'BasicExampleTable'の実行」をクリックするか、[Shift] + [10]を押します。
  5. 端末でログを調べて、コードが正常に実行されたことを確認します。表の作成、行の挿入などを示す表示メッセージを確認できます。

    ヒント:

    BasicExampleTableによって、挿入された行が削除され、audienceData表が削除されるため、この表をスキーマ・エクスプローラで表示することはできません。スキーマ・エクスプローラで表を表示する場合は、挿入された行を削除して表を削除するコードをコメントにして、プログラムを再実行します。
  6. 表およびそのデータを表示するには:
    1. スキーマ・エクスプローラを見つけ、「リフレッシュ」アイコンアイコンをクリックしてスキーマをリロードします。
    2. テナント識別子の下でaudienceData表を見つけて展開し、その列、主キーおよびシャード・キーの詳細を表示します。
    3. 表名をダブルクリックしてそのデータを表示します。または、表を右クリックして「表の参照」を選択することもできます。
    4. メイン・エディタにレコード・ビューア・ウィンドウが表示されます。「Execute」をクリックして、問合せを実行し、表データを表示します。
      ノート

      現在のリリースの時点では、スキーマ・エクスプローラのNoSQL表ではSELECT問合せのみがサポートされています。
    5. 各セル・データを個別に表示するには、そのセルをダブルクリックします。