データベース間でのSQLパフォーマンスのモニター
Oracle SQL Warehouseのサマリー・ページには、データベースおよびアプリケーションのSQLがパフォーマンス・カテゴリで分類されたスナップショットが表示されます。
Oracle SQL Warehouseは、HeatWave MySQL Databaseシステムまたは外部MySQL Datbaseシステムでは使用できません
2024年5月31日以降、Ops Insights SQL Warehouseは非推奨になります。詳細は、MOSノート3025469.1を参照してください。
カテゴリは次のとおりです:
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低下: 線形回帰に基づいて、SQLレスポンス時間が20%超増加したSQL文。SQLレスポンス時間の値は、合計経過時間をSQLの合計実行数で割った値から導出されます。
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変動: 相対変動が
1.66
を超えるSQL文。SQLの相対変動は、SQLレスポンス時間の平均で割ったSQLレスポンス時間の標準偏差で測定されます。相対変動が3
を超えるSQL文は、パフォーマンスの変動の大きいSQL文として識別されます。 -
非効率: 非効率が20%を超えるSQL文。SQLの非効率性のパーセンテージは、非効率的な待機時間(I/O、CPUまたはアイドルの待機時間イベント以外の待機時間)を合計データベース時間で割った値から導出されます。
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計画変更: 複数の実行計画を使用するSQL文。
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向上: 線形回帰に基づいて、SQLレスポンス時間が20%超減少したSQL文。SQLレスポンス時間の値は、合計経過時間をSQLの合計実行数で割った値から導出されます。
各カテゴリのSQL数をクリックすると、データベースにおける選択したカテゴリのすべてのSQLのヒート・マップが表示されます。デフォルトでは、アクティブなセッションの数が最大のSQLが選択されています。ヒート・マップは、次に基づいてカスタマイズできます:
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サイズ: 平均アクティブ・セッション、平均レスポンス時間、実行/時間、I/O時間およびCPU時間に基づいてヒート・マップ・セグメントのサイズをカスタマイズします。
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色: 平均アクティブ・セッション、平均レスポンス時間、実行/時間、I/O時間およびCPU時間の変化率の値または絶対値に基づいてヒート・マップの色分けをカスタマイズします。
Oracle SQL Warehouseでは、システム・リソースを不相応に多く消費し、データベースのパフォーマンスに大きな影響を及ぼす高負荷のSQL文をデータベース間で識別できます。

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CPU別上位SQL: CPUの使用量が最も増加しているSQL文
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I/O別上位SQL: I/Oの使用量が最も増加しているSQL文。
いずれかのメニュー・オプションをクリックするとヒート・マップが開き、CPU(またはI/O)の使用量が最も増加しているSQLが色キーで区別されて表示されます。

ヒート・マップで各SQLをクリックすると、(データベース別にグループ化された)SQLの詳細が、ヒート・マップの下のセクションの棒グラフに表示されます。棒グラフの表示は、次に基づいてカスタマイズできます:
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平均アクティブ・セッション
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平均レスポンス時間
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1時間当たりの実行数
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I/O時間
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CPUタイム
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非効率的な待機時間
ヒート・マップからSQLを選択すると、複数データベースに同じSQLが存在する場合は、すべてのSQL文が選択されます。このビューは、データベース間で共通するSQL文を識別するのに役立ちます。SQLの詳細(データベース別にグループ化)は、ヒート・マップの下のセクションの棒グラフに表示されます。この表示は、現在の期間に基づきます。棒グラフの表示は、次に基づいてカスタマイズできます:
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アクティブ・セッション
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平均レスポンス時間
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1時間当たりの実行数
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I/O時間
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CPUタイム
「パフォーマンス・トレンド」チャートで、「選択したSQL」識別子をクリックして、選択したSQLの明示的なパフォーマンス詳細にドリルダウンできます。SQLに関する一般情報に加えて、次の領域の詳細チャートを表示することもできます:
- メトリック: パフォーマンス・トレンド、アクティビティ、レスポンス時間の分布およびレスポンス時間
- 計画またはデータベース別の比較: 平均レスポンス時間、平均アクティブ・セッション、1時間当たりの実行数、I/O時間およびCPU時間
- 実行計画