ソフトウェアのインストール

Oracle Cloud Infrastructureのリージョナルyumサーバーからリポジトリを有効にして、ソフトウェアをインストールします。

パブリックにアクセス可能なOracle Linux yumサーバーとは異なり、Oracle Cloud Infrastructureのリージョナルyumサーバーは、すべてのULNチャネルをミラー化します。したがって、コンピュート・インスタンスは、システムをULNに登録することなくULNコンテンツにアクセスできます。詳細は、次を参照してください:

リージョナルYumサーバーへの接続

サービス・ゲートウェイに接続されたインスタンスは、リージョナルyumサーバーに自動的にアクセスできます。$ociregionおよび$ocidomain yum変数は、インスタンスが接続するリージョナル・サーバーを決定します。

たとえば、Oracle Linux 8の_latestリポジトリのbaseurlは次のとおりです:

baseurl=https://yum$ociregion.$ocidomain/repo/OracleLinux/OL8/baseos/latest/$basearch/
  • /etc/yum/vars/ociregionの内容を移入して、$ociregion変数を設定します。

    ociregionファイルが存在しないか空の場合、このbaseurlは、パブリックにアクセス可能なOracle Linux yumサーバーを指します。通常、インスタンスを作成するとき、$ociregion変数は、Oracle Cloud Infrastructureサービス・ネットワーク上の最も近いリージョナルyumサーバーを指すように設定されます。たとえば、$ociregion-phxに設定されると、baseurlはフェニックスのリージョナルyumサーバーを指すように拡張されます。

  • /etc/yum/vars/ocidomainの内容を移入して、$ocidomain変数を設定します。

ULNコンテンツへのアクセス

リージョナルyumサーバー上のULNコンテンツにアクセスするには、適切なrelease-elxパッケージをインストールし、それにアクセスするために必要なリポジトリを有効にします。

たとえば、Oracle Linux 8では、次のコマンドを実行してol8_oci_includedリポジトリにアクセスできます。ここには、Oracle InstantClient、Oracle Java Development KitおよびOracle Javaランタイム環境などのツールがあります:

sudo dnf install oci-included-release-el8
sudo dnf config-manager --enable ol8_oci_included

その他のULNチャネルも、Oracle Cloud Infrastructureのリージョナルyumサーバーを介して直接使用できます。たとえば、Oracle Linux 8コンピュート・インスタンスでKspliceチャネルにアクセスするには、次を実行できます:

sudo yum install ksplice-release-el8
sudo yum-config-manager --enablerepo ol8_ksplice ol8_x86_64_userspace_ksplice

これらのチャネルのほとんどは、デフォルトで最新のプラットフォーム・イメージにインストールされており使用可能です。

OS管理ハブの使用

OS管理ハブを使用して、パッケージのインストール、削除および更新など、Oracle Linuxインスタンスのパッケージを管理できます。詳細は、Oracle Linuxパッケージ管理を参照してください。

OS管理ハブでは、ソフトウェア・ソースを使用してパッケージをインスタンスに提供し、それらのパッケージに対する使用可能な更新をトラッキングします。ソフトウェア・ソースは、パッケージのコレクションです。ソフトウェア・ソースにより、手動でログインして各インスタンスのリポジトリを構成する必要なく、インスタンスにインストールできるパッケージを制御できます。詳細は、ソフトウェア・ソースの管理を参照してください。