ソフトウェアのインストール
Oracle Cloud Infrastructureのリージョナルyumサーバーからリポジトリを有効にして、ソフトウェアをインストールします。
パブリックにアクセス可能なOracle Linux yumサーバーとは異なり、Oracle Cloud Infrastructureのリージョナルドyumサーバーは、すべてのUnbreakable Linux Network (ULN)チャネルをミラー化します。したがって、コンピュート・インスタンスは、システムをULNに登録することなくULNコンテンツにアクセスできます。
Oracle Linux yumサーバーの詳細は、Oracle Linuxでのソフトウェアの管理を参照してください。
リージョナルYumサーバーへの接続
サービス・ゲートウェイに接続されたインスタンスは、リージョナルyumサーバーに自動的にアクセスできます。$ociregion
および$ocidomain
yum変数は、インスタンスがどのリージョナル・サーバーに接続するかを指定します。
たとえば、Oracle Linux <version>の_latest
リポジトリのbaseurl
は次のとおりです。
https://yum$ociregion.$ocidomain/repo/OracleLinux/OL<version>/baseos/latest/$basearch/
-
/etc/yum/vars/ociregion
ファイルに値を指定して、$ociregion
変数を設定します。ociregion
ファイルが存在しないか空の場合、このbaseurl
は、パブリックにアクセスできるOracle Linux yumサーバーを指します。通常、インスタンスを作成するとき、$ociregion
変数は、Oracle Cloud Infrastructureサービス・ネットワーク上の最も近いリージョナルyumサーバーを指すように設定されます。たとえば、$ociregion
が-phx
に設定されると、baseurl
はフェニックスのリージョナルyumサーバーを指すように拡張されます。 /etc/yum/vars/ocidomain
ファイルに値を指定して、$ocidomain
変数を設定します。
ULNコンテンツへのアクセス
リージョナルyumサーバー上のULNコンテンツにアクセスするには、適切なrelease-el<version>
パッケージをインストールし、それにアクセスするために必要なリポジトリを有効にします。
たとえば、Oracle InstantClient、Oracle Java Development Kit、Oracle Java Runtime Environmentなどのツールを含むol<version>_oci_included
リポジトリにアクセスするには、次のコマンドを実行します。
sudo dnf install oci-included-release-el<version>
sudo dnf config-manager --enable ol<version>_oci_included
その他のULNチャネルも、OCIのリージョナルyumサーバーを介して直接使用できます。たとえば、Oracle Linuxコンピュート・インスタンスでKspliceチャネルにアクセスするには、次のコマンドを実行できます:
sudo yum install ksplice-release-el<version>
sudo yum-config-manager --enablerepo ol<version>_ksplice ol<version>_x86_64_userspace_ksplice
これらのチャネルのほとんどは、デフォルトで最新のプラットフォーム・イメージにインストールされており使用可能です。
OS管理ハブの使用
OS管理ハブを使用して、パッケージのインストール、削除および更新など、Oracle Linuxインスタンスのパッケージを管理できます。詳細は、Oracle Linuxパッケージ管理を参照してください。
OS管理ハブでは、ソフトウェア・ソースを使用してパッケージをインスタンスに提供し、それらのパッケージに対する使用可能な更新をトラッキングします。ソフトウェア・ソースは、パッケージのコレクションです。ソフトウェア・ソースにより、手動でサインインして各インスタンスでリポジトリを構成しなくても、インスタンスにインストールできるパッケージを制御することができます。詳細は、ソフトウェア・ソースの管理を参照してください。