モジュール・ストリームおよびプロファイルの管理

OS管理サービスを使用してモジュール・ストリームおよびプロファイルを管理する方法について説明します。

Oracle Linux 8では、モジュール、モジュール・ストリームおよびプロファイルの概念が導入され、単一のオペレーティング・システム・リリース内で様々なバージョンのソフトウェアを管理できます。

モジュール

モジュールは、まとめてグループ化され、一緒にインストールする必要があるRPMパッケージのセットです。インストールできるアプリケーションの複数のバージョンで構成される複数のストリームを含めることができます。モジュール・ストリームを有効にして、そのモジュール・ストリームに含まれるRPMパッケージへのシステム・アクセスを提供します。

モジュール・ストリーム
モジュール・ストリームには、モジュールに含まれる様々なバージョンのコンテンツが保持されます。モジュールには複数のストリームを含めることができ、各ストリームには異なるバージョンのパッケージとその依存関係が含まれています。各ストリームは、個別に更新を受け取ります。
プロファイル
プロファイルは、特定のユースケースに同時にインストールされる特定のパッケージのリストを提供します。プロファイルは、アプリケーション・パッケージャおよびエキスパートによる推奨でもあります。各モジュール・ストリームには、1つ以上のプロファイルを含めることができます。

DNFモジュール、ストリームおよびプロファイルの詳細は、Oracle Linux 8ドキュメントのDNFモジュールとアプリケーション・ストリームの使用を参照してください。

モジュールおよびストリームでパッケージ操作を実行する際の重要なガイドライン、注意事項、および警告については、Oracle Linux 8のドキュメントのモジュラの依存性とストリームの変更についてを参照してください。

前提条件

  • Oracle Linux 8以上。
  • Oracle Cloud Agent 1.23.0以上。
重要

OS管理サービスを使用したモジュール・ストリームおよびプロファイルの管理に関連する既知の問題の詳細は、OS管理の既知の問題を参照してください。

管理対象インスタンスのモジュールの編集

コンソール、CLIおよびAPIを使用して、管理対象インスタンスのモジュール・ストリームおよびプロファイルを編集する方法について説明します。

コンソールの使用

  1. ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」をクリックし、「インスタンス」をクリックします。
  2. インスタンスを検索し、その名前をクリックします。
  3. インスタンスの詳細ページの「リソース」で、「OS管理」をクリックします。
  4. 「アクション」メニュー(3つのドット)をクリックし、「OS管理詳細の表示」をクリックします。
  5. 「リソース」で、「モジュール」をクリックします。

    「モジュール」ページには、管理対象インスタンスの次の情報が表形式でリストされます。

    • モジュール: 管理対象インスタンスで使用可能なモジュールをリストします。
    • ストリーム: ストリームをリストします。
    • プロファイル: インストールされているモジュール・ストリーム・プロファイルをリストします。
    • ステータス: モジュール・ストリームのステータスを示します。ステータス値は次のいずれかです:
      • 有効: ストリームは管理対象インスタンスにパッケージを提供できます。
      • -(ハイフン): ストリームは有効ではありませんが、パッケージの依存関係を満たすために管理対象インスタンスにパッケージを提供できます。
      • 無効: 有効になるまで、ストリームは管理対象インスタンスにパッケージを提供できません。
  6. モジュールの行の「アクション」メニュー(3つのドット)をクリックして、「管理対象インスタンス・モジュールの編集」パネルを開きます。

    このパネルでは、一度に1つのモジュールを管理できます。選択したモジュール内で、次のアクションを実行して、管理対象インスタンスのモジュール・ストリーム・コンテンツを管理できます:

    • モジュール・ストリームを有効にします。
    • モジュール・ストリーム・プロファイルをインストールします。
    • 別のモジュール・ストリームに切り替えます。
    • モジュール・ストリーム・プロファイルを削除します。
    • モジュール・ストリームを無効にします。
  7. 「モジュール・ストリーム」で、モジュールで使用可能なストリームのリストから、管理するストリームを選択します。
  8. 「アクション」で、該当するラジオ・ボタンを選択して、管理対象インスタンスの選択したモジュール・ストリームを有効または無効にします。
    • この管理対象インスタンスに対して選択したモジュール・ストリームを有効にします
    • この管理対象インスタンスに対して選択したモジュール・ストリームを無効にします
      ノート

      有効なモジュール・ストリームを無効にする前に、インストールされているプロファイルを削除する必要があります。
  9. 「プロファイルのインストールまたは削除」で、モジュール・ストリーム・プロファイルを選択または選択解除して、管理対象インスタンスからプロファイルをインストールまたは削除します。
    ノート

    • プロファイルをインストールするには、モジュールストリームを有効にする必要があります。
    • ストリームを切り替える場合、切替え操作が完了するまでプロファイルを変更できません。
  10. 「変更の保存」をクリックします。

    OS管理では、アクションの作業リクエストが作成されます。

    ノート

    作業リクエストへのリンクを含む通知が表示されます。作業リクエストのステータスを表示するには、「管理対象インスタンスの詳細」ページの「リソース」の下にある「作業リクエスト」をクリックします。

管理対象インスタンスでのモジュール、ストリームおよびプロファイルの表示

コンソール、CLIおよびAPIを使用して、管理対象インスタンスのモジュール、ストリームおよびプロファイルを表示する方法について説明します。

コンソールの使用

  1. ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」をクリックし、「インスタンス」をクリックします。
  2. インスタンスを検索し、その名前をクリックします。
  3. インスタンスの詳細ページの「リソース」で、「OS管理」をクリックします。
  4. 「アクション」メニュー(3つのドット)をクリックし、「OS管理詳細の表示」をクリックします。
  5. 「リソース」で、「モジュール」をクリックします。

    「モジュール」ページには、管理対象インスタンスの次の情報が表形式でリストされます。

    • モジュール: 管理対象インスタンスで使用可能なモジュールをリストします。
    • ストリーム: ストリームをリストします。
    • プロファイル: インストールされているモジュール・ストリーム・プロファイルをリストします。
    • ステータス: モジュール・ストリームのステータスを示します。ステータス値は次のいずれかです:
      • 有効: ストリームは管理対象インスタンスにパッケージを提供できます。
      • -(ハイフン): ストリームは有効ではありませんが、パッケージの依存関係を満たすために管理対象インスタンスにパッケージを提供できます。
      • 無効: 有効になるまで、ストリームは管理対象インスタンスにパッケージを提供できません。
  6. 「モジュール」列で、モジュールを検索し、その名前をクリックします。

    「モジュール詳細」ページが開きます。このページには、モジュールの説明、ストリーム名、インストールされているプロファイル、ストリームのステータスなどのモジュール情報が表示されます。

  7. 「モジュール詳細」ページの「モジュール・ストリーム」表でモジュール・ストリームの名前をクリックします。

    「モジュール・ストリーム詳細」ページが開きます。このページには、親モジュール、親モジュール・ストリームおよび使用可能なプロファイルなどのモジュール・ストリーム情報が表示されます。

  8. 表で、右端の「展開」アイコンを使用してプロファイルの行を展開し、プロファイルに関連付けられているパッケージを表示します。