Linuxパッケージの管理

OS管理サービスによって管理されるLinuxインスタンスのパッケージを管理する方法について説明します。

このトピックでは、次のLinuxパッケージ管理タスクについて説明します:

  • パッケージの検索
  • 管理対象インスタンスへのパッケージのインストール
  • 管理対象インスタンス・グループへのパッケージのインストール
  • パッケージの削除

OS管理でのLinuxの更新について

OS管理では、パッチ更新に関して次のカテゴリが使用されます:

  • すべて
  • セキュリティ
  • バグ修正
  • 拡張
  • Ksplice
  • その他
OS管理カテゴリ 説明
すべて 使用可能なすべての更新を含む更新。
セキュリティ

開発中またはテスト中に見つかったか、ユーザーによって報告されたセキュリティ脆弱性に対処する更新。セキュリティ修正には通常、脆弱性を識別するためのCVE (共通脆弱性)名が1つ以上関連付けられています。

このカテゴリにはKsplice更新が含まれています。

バグ修正 ユーザーによって報告されたか、開発中またはテスト中に検出された問題を修正する更新。
拡張 パッケージのソフトウェアの新機能、改善された機能、または強化されたパフォーマンスを導入する更新。
Ksplice

ゼロ・ダウンタイムのセキュリティ・パッチをインストールするためにKspliceによって使用される更新。

OS管理でのKsplice更新の詳細は、OS管理でのKsplice更新についてを参照してください。Oracle LinuxでのKspliceの一般情報は、Oracle Linux Kspliceユーザーズ・ガイドを参照してください。

その他 どのエラッタにも関連付けられていない更新。

OS管理でのKsplice更新について

Kspliceは、最新のカーネルおよび主要なユーザー領域セキュリティおよびバグ修正更新を使用して実行中のインスタンスを更新し、セキュアで可用性の高い状態を維持します。詳細は、Oracle Linux Kspliceユーザーズ・ガイドを参照してください。

重要

  • OS管理には、Kspliceサポートが有効になっている場合のみKsplice更新が含まれます。プラットフォーム・イメージからデプロイされたOracle LinuxおよびOracle Autonomous Linuxインスタンスは、Kspliceを自動的に有効にします。Autonomous Linuxインスタンスは、Kspliceテクノロジを使用してゼロダウンタイム・パッチ適用を実行します。
  • Kspliceのサポートには、Oracle Cloud Agent 1.14.2以上が必要です。以前のバージョンのOracle Cloud Agentがある場合は、Oracle Cloud Agentソフトウェアの更新を参照してください。
管理対象インスタンスのKsplice更新

管理対象インスタンスで「すべての更新のインストール」および「セキュリティ更新のインストール」アクションを実行すると、OS管理には使用可能なすべてのKsplice更新が含まれます。

詳細は、管理対象インスタンスへのパッケージのインストールを参照してください。

管理対象インスタンス・グループのKsplice更新

OS管理には、管理対象インスタンス・グループの一部であるインスタンスにすべてのKsplice更新を適用するための個別のKsplice更新タイプが用意されています。管理対象インスタンス・グループの「すべての更新のインストール」パネルで更新タイプとして「すべて」「セキュリティ」または「Ksplice」を選択した場合、OS管理には使用可能なすべてのKsplice更新が含まれます。

詳細は、管理対象インスタンス・グループへのパッケージのインストールを参照してください。

管理対象インスタンスへのパッケージのインストール

重要

繰返しスケジュール済ジョブは、管理対象インスタンス・グループに更新をインストールする場合にのみ使用できます。管理対象インスタンスに対して繰返しスケジュール済ジョブを設定する場合は、管理対象インスタンス・グループを作成して、インスタンスをグループに追加します。
管理対象インスタンスにパッケージをインストールするには
  1. ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」をクリックし、「インスタンス」をクリックします。
  2. インスタンスを検索し、その名前をクリックします。
  3. インスタンスの詳細ページの「リソース」で、「OS管理」をクリックします。
  4. 「アクション」アイコン(3つのドット)をクリックし、「OS管理の詳細の表示」をクリックします。
  5. 「リソース」で、「使用可能なパッケージ」をクリックします。
  6. 「使用可能なパッケージ」セクションで、インストールするパッケージを検索して選択します。
  7. 「インストール」をクリックします。
  8. 「パッケージのインストール」パネルで、パッケージをインストールするタイミングを選択します。

    パッケージをすぐにインストールするには、「今すぐインストール」を選択し、「パッケージのインストール」をクリックします。

    パッケージをインストールするジョブをスケジュールするには:

    1. 「カスタム・スケジュール」を選択します。

    2. (オプション)「ジョブ名」で、ジョブの説明を入力します。

    3. 「日付と時間」で、カレンダ・アイコンをクリックし、ジョブを実行する日時を選択します。

    4. 「パッケージのインストール」をクリックします。

管理対象インスタンスに特定のバージョンのパッケージをインストールするには

ノート

たとえば、パッケージの以前のバージョンまたは暫定バージョンをインストールする必要がある場合は、パッケージ検索機能を使用してパッケージを特定のバージョンに更新します。詳細は、パッケージの検索を参照してください。

管理対象インスタンスにすべてのセキュリティ更新をインストールするには
  1. ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」をクリックし、「インスタンス」をクリックします。
  2. インスタンスを検索し、その名前をクリックします。
  3. インスタンスの詳細ページの「リソース」で、「OS管理」をクリックします。
  4. 「アクション」アイコン(3つのドット)をクリックし、「セキュリティ更新のインストール」をクリックします。
  5. 「すべてのセキュリティ更新のインストール」ダイアログ・ボックスで、「更新のインストール」をクリックしてアクションを確認します。
管理対象インスタンスに使用可能なすべての更新をインストールするには
  1. ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」をクリックし、「インスタンス」をクリックします。
  2. インスタンスを検索し、その名前をクリックします。
  3. インスタンスの詳細ページの「リソース」で、「OS管理」をクリックします。
  4. 「アクション」アイコン(3つのドット)をクリックし、「すべての更新のインストール」をクリックします。
  5. 「すべてのパッケージ更新のインストール」ダイアログ・ボックスで、「更新のインストール」をクリックしてアクションを確認します。

管理対象インスタンス・グループへのパッケージのインストール

管理対象インスタンス・グループにパッケージ更新をインストールするには
  1. ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」をクリックします。「OS管理」「管理対象インスタンス・グループ」をクリックします。
  2. 「リスト・スコープ」セクションで、更新する管理対象インスタンス・グループを含むコンパートメントを選択します。
  3. 管理対象インスタンス・グループの行で、「アクション」アイコン(3つのドット)をクリックし、「パッケージ更新のインストール」をクリックします。
  4. 「パッケージのインストール」パネルで、インストールするパッケージ名を入力し、[Return]を押します。

    パッケージ名が一致する場合、検索パターンと一致するパッケージ名のリストが表示されます。

  5. パッケージをインストールするタイミングを選択します。

    パッケージをすぐにインストールするには、「今すぐインストール」を選択し、「パッケージのインストール」をクリックします。

    パッケージをインストールするジョブをスケジュールするには:

    1. 「カスタム・スケジュール」を選択します。

    2. (オプション)「ジョブ名」で、ジョブの説明を入力します。

    3. 「日付と時間」で、カレンダ・アイコンをクリックし、ジョブを実行する日時を選択します。

    4. 「パッケージのインストール」をクリックします。

管理対象インスタンス・グループに使用可能なすべてのパッケージ更新をインストールするには
  1. ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」をクリックします。「OS管理」「管理対象インスタンス・グループ」をクリックします。
  2. 「リスト・スコープ」セクションで、更新する管理対象インスタンス・グループを含むコンパートメントを選択します。
  3. 管理対象インスタンス・グループの行で、「アクション」アイコン(3つのドット)をクリックし、「すべての更新のインストール」をクリックします。
  4. 「すべての更新のインストール」パネルの「更新タイプの選択」で、インストールするLinux更新のタイプを選択します。デフォルトは「すべて」です。

    「すべて」(デフォルト・タイプ)を選択してすべての使用可能な更新をインストールすることも、「セキュリティ」「Ksplice」「バグ修正」「拡張」または「その他」を選択して特定のカテゴリの使用可能な更新をインストールすることもできます。

    ノート

    Kspliceの更新は、「セキュリティ」を選択した場合にも含まれます。

    Oracle Linux更新タイプとOS管理カテゴリとの対応については、OS管理でのLinux更新についてを参照してください。

  5. 「インストール・スケジュール:」で、更新をインストールするタイミングを選択します。

    更新をすぐにインストールするには、「今すぐインストール」を選択し、「すべての更新のインストール」をクリックします。

    更新をインストールするジョブをスケジュールするには:

    1. 「カスタム・スケジュール」を選択します。

    2. (オプション)「ジョブ名」で、ジョブの説明を入力します。

    3. 「日付と時間」で、カレンダ・アイコンをクリックし、ジョブを実行する日時を選択します。

    4. (オプション)「繰返し」で、スケジュール済ジョブを繰り返す間隔を選択します。デフォルトでは、間隔は「繰返しなし」(「なし」)に設定されています。

      ジョブは「毎時」「毎日」「毎週」または「毎月」繰り返すようにスケジュールできます。

    5. 「すべての更新のインストール」をクリックします。

パッケージの削除

管理対象インスタンスからパッケージを削除するには
  1. ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」をクリックし、「インスタンス」をクリックします。
  2. インスタンスを検索し、その名前をクリックします。
  3. インスタンスの詳細ページの「リソース」で、「OS管理」をクリックします。
  4. 「アクション」アイコン(3つのドット)をクリックし、「OS管理の詳細の表示」をクリックします。
  5. 「リソース」で、「インストール済パッケージ」をクリックします。
  6. 「インストール済パッケージ」セクションで、削除するパッケージを検索して選択します。
  7. 削除」をクリックします。
  8. 「パッケージの削除」パネルで、パッケージを削除するタイミングを選択します。

    パッケージをすぐに削除するには、「今すぐ削除」を選択し、「パッケージの削除」をクリックします。

    パッケージを削除するジョブをスケジュールするには:

    1. 「カスタム・スケジュール」を選択します。

    2. (オプション)「ジョブ名」で、ジョブの説明を入力します。

    3. 「日付と時間」で、カレンダ・アイコンをクリックし、ジョブを実行する日時を選択します。

    4. 「パッケージの削除」をクリックします。

管理対象インスタンス・グループからパッケージを削除するには
  1. ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」をクリックします。「OS管理」「管理対象インスタンス・グループ」をクリックします。
  2. 「リスト・スコープ」セクションで、削除するパッケージを含む管理対象インスタンス・グループを含むコンパートメントを選択します。
  3. 管理対象インスタンス・グループの行で、「アクション」アイコン(3つのドット)をクリックし、「パッケージの削除」をクリックします。
  4. 「パッケージの削除」パネルで、削除するパッケージ名を検索ボックスに入力します。パッケージ名が一致する場合、検索パターンと一致するパッケージ名のリストが表示されます。
  5. パッケージをすぐに削除するには、「パッケージの削除」をクリックします。

APIの使用

APIの使用およびリクエストの署名の詳細は、REST APIおよびセキュリティ資格証明を参照してください。SDKの詳細は、ソフトウェア開発キットおよびコマンドライン・インタフェースを参照してください。

Linuxインスタンスでパッケージを管理するには、次のAPI操作を使用します:

OS管理サービスで使用可能なAPI操作の完全なリストは、OS管理APIを参照してください。