Enterprise Manager Expressを使用したデータベースのモニター

この記事では、データベースをモニターするためにEnterprise Manager Expressコンソールを設定する方法について説明します。

1ノードおよび2ノードのRAC DBシステムでは、EM Expressコンソールは、バージョン18.1.0.0、12.2.0.1および12.1.0.2のデータベースではデフォルトで有効になっていません。これは、後述の説明に従ってデータベースに対して有効にすることができます。あるいは、データベースを作成するときに、databaseコマンドを-coパラメータとともに使用して有効にすることもできます。

このトピックの後半で説明するように、DBシステムのセキュリティ・リストおよびiptablesも更新する必要があります。

コンソールを有効にするときに、コンソールのポートを設定します。次の手順ではポート5500を使用しますが、同じDBシステムで有効にされる追加のコンソールは、それぞれ別のポートを使用します。

必要なIAMポリシー

次の手順の一部では、セキュリティ・リストを作成または更新する権限が必要です。セキュリティ・リスト・ポリシーの詳細は、セキュリティ・リストを参照してください。

EM Expressコンソールの有効化とポート番号の確認

  1. DBシステムにSSH接続して、opcとしてログインし、sudoでoracleユーザーに切り替えて、SYSとしてデータベースにログインします。

    sudo su - oracle
    . oraenv
    <provide the database SID at the prompt>
    sqlplus / as sysdba
  2. 次のいずれかを行います:

    • コンソールを有効にしてそのポートを設定するには、次のコマンドを使用します。

      exec DBMS_XDB_CONFIG.SETHTTPSPORT(<port>);

      たとえば:

      exec DBMS_XDB_CONFIG.SETHTTPSPORT(5500);
    • 以前に有効にしたコンソールのポートを確認するには、次のコマンドを使用します。

      select dbms_xdb_config.getHttpsPort() from dual;

      たとえば:

      select dbms_xdb_config.getHttpsPort() from dual;

      出力:

      DBMS_XDB_CONFIG.GETHTTPSPORT()
      ------------------------------
                                5500
  3. exitを入力してオペレーティング・システムに戻り、ポート上でリスナーがリスニングしていることを確認します:

    lsnrctl status | grep HTTP

    出力:

    (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcps)(HOST=xxx.xx.xxxxxx.xxx)(PORT=5500))(Security=(my_wallet_directory=/u01/app/oracle/admin/prod/xdb_wallet))(Presentation=HTTP)(Session=RAW))
  4. 2ノードのRAC DBシステムを使用している場合は、2ノードのRAC DBシステムでの必要な権限の設定を参照してください。
  5. DB Systemのオープン・ポートの説明に従って、コンソールのポートを開きます。
  6. 「DB Systemのセキュリティ・リストの更新」の説明に従って、コンソールのポートのセキュリティ・リストを更新します。

2ノードのRAC DBシステムでの必要な権限の設定

2ノードのRAC DBシステムを使用している場合は、システムの両方のノードでウォレット・ディレクトリに対するasmadminグループの読取り権限を追加する必要があります。

  1. DBシステムのいずれかのノードにSSH接続して、opcとしてログインし、sudoでgridユーザーに切り替えます。

    sudo su - grid
    . oraenv
    ORACLE_SID = [+ASM1] ?
    The Oracle base has been set to /u01/app/grid
  2. 次のコマンドを実行して、ウォレット・ディレクトリの場所を取得します。

    lsnrctl status | grep xdb_wallet

    出力:

    (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcps)(HOST=dbsysHost1.sub04061528182.dbsysapril6.oraclevcn.com)(PORT=5500))(Security=(my_wallet_directory=/u01/app/oracle/admin/dbsys12_phx3wm/xdb_wallet))(Presentation=HTTP)(Session=RAW))
  3. opcユーザーに戻り、oracleユーザーに切り替えて、ウォレット・ディレクトリに変更します。

    sudo su - oracle
    cd /u01/app/oracle/admin/dbsys12_phx3wm/xdb_wallet
  4. ディレクトリの内容をリストし、権限に注目します。

    ls -ltr

    出力:

    total 8
    -rw------- 1 oracle asmadmin 3881 Apr  6 16:32 ewallet.p12
    -rw------- 1 oracle asmadmin 3926 Apr  6 16:32 cwallet.sso
  5. 権限を変更します:

    chmod 640 /u01/app/oracle/admin/dbsys12_phx3wm/xdb_wallet/*
  6. 読取り権限が追加されたことを確認します。

    ls -ltr

    出力:

    total 8
    -rw-r----- 1 oracle asmadmin 3881 Apr  6 16:32 ewallet.p12
    -rw-r----- 1 oracle asmadmin 3926 Apr  6 16:32 cwallet.sso
  7. クラスタ内のもう一方のノードで、前述のステップを繰り返します。

EM Expressコンソールへの接続

コンソールを有効にし、セキュリティ・リストおよびiptables内のそのポートをオープンしたら、次のようにして接続できます:

  1. Webブラウザで、次のURL形式を使用してコンソールに接続します:

    https://<ip_address>:<port>/em

    例: https://129.145.0.164:5500/em

    ネットワーク構成に応じて、DBシステムのプライベートIPアドレスまたはパブリックIPアドレスを使用します。

    プライベートIPアドレスを使用して、オンプレミス・ネットワークから、または仮想クラウド・ネットワーク(VCN)内からシステムに接続します。これには、VPNまたはFastConnectを介してVCNに接続するオンプレミス上のホストから、または同じVCN内の別のホストからの接続が含まれます。パブリックIPアドレスを使用して、クラウド外部(VPNなし)からシステムに接続します。IPアドレスは、コンソールで次のようにして確認できます:

    • 「DB Systemの詳細」ページの「リソース」で、「ノード」をクリックします。
    • 表列に、「パブリックIPアドレス」および「プライベートIPアドレスとDNS名」が表示されます。
  2. ログイン・ページが表示され、有効なデータベース資格証明でログインできます。

    図database_em_login.jpgの説明

  3. 「データベース・ホーム」ページが表示されます。

    図database_em_home.gifの説明

EM Expressの詳細は、Oracle Enterprise Manager Database Expressの概要を参照してください。

ノート: 1ノードのDBシステムを使用していて、EM Expressコンソールに接続できない場合は、データベースの既知の問題を参照してください。