VCNおよびサブネット

この記事では、仮想クラウド・ネットワーク(VCN)とその中のサブネットの管理方法について説明します。

概要

VCNは、特定のリージョンのOracle Cloud Infrastructure (OCI)データ・センターで設定するソフトウェア定義のネットワークです。サブネットは、VCNの下位区分です。

DBシステムを設定する前に、VCNと他のネットワーキング・サービス・コンポーネントを設定する必要があります。

DBシステムでは、IPv4専用またはIPv4/IPv6デュアル・スタック・アドレスのいずれかで構成されたサブネットがサポートされます。

DBシステムを起動するには、次のものが必要です:

ノート: Oracleでは、プライベート・サブネットのパブリック・サブネットおよびサービス・ゲートウェイに、適切なセキュリティ・リストおよびルーティング表ルールとともにインターネット・ゲートウェイを使用することをお薦めします。

可用性ドメイン固有のサブネットまたはリージョン内のすべての可用性ドメインにまたがるリージョナル・サブネットを使用できます。

注意:

詳細は次の項を参照してください。

IPv4/IPv6デュアルスタックネットワークのサポート

IPv4/IPv6デュアル・スタック・ネットワークを使用してDBシステムをプロビジョニングできるようになりました。これにより、拡張されたIPv6アドレス空間を活用し、IPv4の枯渇に関する懸念に対処し、ネットワークの制限なく将来の成長に備えてアプリケーションをシームレスに拡張できます。

ベース・データベース・サービスでは、GUA、BYOIPおよびULAのIPv6接頭辞がサポートされています。DBシステムのプロビジョニング中、サブネットのIPv6接頭辞は1つのみである必要があります。ベース・データベース・サービスは、複数のIPv6接頭辞を持つサブネットをサポートしていません。詳細は、IPv6アドレスを参照してください。

仮想IP (VIP)および単一クライアント・アクセス名(SCAN)は、IPv4およびIPv6ネットワーク用に構成されます。Oracle Clusterwareプライベート・インターコネクトでは、引き続きIPv4のみが使用されます。詳細については、「IPアドレス空間の要件」を参照してください。

このリリースでは、次のものがサポートされています。

サービス・ゲートウェイを使用するプライベート・サブネット

プライベート・サブネットにサービス・ゲートウェイを使用してOracle Services Networkに接続できます。このサブネットはプライベートであり、インターネットからはアクセスできません。本番システムにはこのオプションをお薦めします。次のイメージは、サービス・ゲートウェイを使用するプライベート・サブネットのアーキテクチャを示しています。

図network_dbsystem_private.pngの説明

サービス・ゲートウェイを使用するプライベート・サブネットを設定するには、次のステップを実行します。

詳細は次の項を参照してください。

インターネット・ゲートウェイを使用するパブリック・サブネット

パブリック・サブネットにインターネット・ゲートウェイを使用して、Oracle Services Networkに接続できます。インターネット・ゲートウェイをVCNで使用する場合や、パブリック・ネットワークのみで実行されるサービスがあり、データベースへのアクセスが必要な場合は、この設定を本番で使用できます。このオプションは、概念実証または開発作業を行う際に役立ちます。次のイメージは、インターネット・ゲートウェイを使用するパブリック・サブネットのアーキテクチャを示しています。

図network_dbsystem_public.pngの説明

インターネット・ゲートウェイを使用するパブリック・サブネットを設定するには、次のステップを実行します。

詳細は次の項を参照してください。

ノート:パブリック・サブネットに関連付けられているルーティング表でサービス・ゲートウェイをターゲットとして使用するルート・ルールを構成する方法の詳細は、この既知の問題を参照してください。

IPアドレス空間の要件

複数のリージョンでDBシステム(つまりVCN)を設定する場合は、それらのVCNのIPアドレス空間が重複していないことを確認してください。

DBシステム用に作成するサブネットは、データベース・インスタンス上のOracle Clusterwareプライベート・インターコネクトによって使用される192.168.16.16/28と重複できません。

注意:

VCNを変更すると、RAC DBの機能に影響する可能性があります。Oracleでは、VCNで変更を行う前にCRS側で必要な変更を評価することをお薦めします。

詳細は、How to Modify Public Network Information including VIP in Oracle Clusterware (Doc ID 276434.1)を参照してください。

ノート:サブネット自体は192.168.16.0/24をデフォルトとして使用しますが、Oracle Clusterwareプライベート・インターコネクトが使用する実際のアドレスは192.168.16.16/28です。事実上、192.168.16.0/24を使用してDBシステムをデプロイできない場合でも、プライベート・インターコネクト・サブネットを192.168.16.16/28に変更すると、プライベート・インターコネクトはこれらのアドレスを使用してホストと通信できます。

次の表に、必要な最小サブネット・サイズを示します。

注意:

ネットワーキング・サービスでは、各サブネットに3つのIPアドレスを予約しています。サブネットに必要な最小容量より大きい容量を割り当てると(例: /28のかわりに最低/25)、これらの予約済アドレスがサブネットの使用可能領域に与える相対的な影響を軽減できます。

詳細は、Oracleによる使用のために予約されているIPアドレスを参照してください。

DBシステムのタイプ 必要なIPアドレス数 最小サブネット・サイズ
1ノードの仮想マシン 1 +サブネット内に予約されている3つ= 4 /30 (4 IPアドレス)
2ノードのRAC仮想マシン (2アドレス* 2ノード) + SCAN用の3つ+サブネット内に予約されている3つ= 10 /28 (16 IPアドレス)

VCN作成ウィザード

ノート: Oracleでは、このVCN作成ウィザードを本番に使用しないことをお薦めします。

コンソールの「ネットワーキング」セクションには、VCNと関連リソースを作成するウィザードが含まれています。これは、インスタンスの起動を試すだけの場合は有用なことがあります。ただし、このウィザードではパブリック・サブネットとインターネット・ゲートウェイが自動的に作成されます。これは本番ネットワークには必要でない可能性があるため、ウィザードを使用せず、VCNおよびその他のリソースは自身で個別に作成することをお薦めします。

ウィザードの詳細は、仮想ネットワーキングのクイックスタートを参照してください。