3 Visual Studio Code用のブロックチェーン・アプリケーション・ビルダー拡張機能の使用

Visual Studio Codeのブロックチェーン・アプリケーション・ビルダー拡張機能を使用すると、完全に機能しているチェーンコードのプロジェクトを仕様ファイルからビルドおよびスキャフォールドすることができます。

プロジェクトのビルド後、ローカルのHyperledger Fabricネットワークまたはプロビジョニング済Oracle Blockchain Platformネットワークで実行およびテストできます。その後、SQLリッチ問合せを実行したり、チェーンコードをデバッグしたり、生成されたコードを使用してユニット・テストを作成および実行できます。

ブロックチェーン・アプリケーション・ビルダーのワークフロー図

表3-1 Visual Studio Code拡張機能使用時のワークフロー

タスク 説明 その他の情報入手先
インストールと設定 Oracle Blockchain PlatformコンソールからBlockchainアプリケーション・ビルダーVisual Studio Code拡張機能をダウンロードし、これと前提条件となるソフトウェアをインストールします。
チェーンコード・プロジェクトの作成 チェーンコード・プロジェクトの仕様ファイルを作成します。
チェーンコードの生成 仕様ファイルを編集して生成するアセットおよびチェーン・コードを定義し、仕様ファイルからチェーン・コードを生成します。
仕様ファイルおよび生成されたチェーンコード・プロジェクトの構造と内容に関する詳細なリファレンス情報:
チェーンコードのデプロイ

チェーンコード・プロジェクトを、組込みの事前構成済Hyperledger Fabricネットワークにローカルにデプロイするか、Oracle Blockchain Platform CloudまたはEnterprise Editionにリモートでデプロイします。

チェーンコード・プロジェクトをパッケージ化して、Oracle Blockchain Platformに手動でデプロイすることもできます。

チェーンコードのテスト

チェーンコードをネットワークで実行した後、生成されたメソッドをテストできます。

また、チェーンコードの開発中にexecuteQueryメソッドの作成を選択した場合、チェーンコードがOracle Blockchain Platformネットワークにデプロイされていれば、SQLリッチ問合せを実行できます。

チェーンコードのデバッグ Visual Studio Codeで行単位のデバッグを実行できます。
更新の同期 仕様ファイルを更新するときに、生成されたチェーンコード・ファイルと変更を同期できます。
ユニットテストの実行 基本的なユニット・テスト・ケース設定がプロジェクトに含まれています。さらにテストを追加して実行できます。