拡張デプロイメントの使用

(Hyperledger Fabric v1.4.7)拡張デプロイメント・オプションを使用して、チェーンコードを本番環境にデプロイするために必要なパラメータを指定します。たとえば、チェーンコードをインストールするピアと使用するエンドースメント・ポリシーを指定します。

拡張デプロイメント・ウィザードを使用して、選択したピアにチェーンコードをインストールします。

次の点に注意してください。

サンプル・チェーンコードをデプロイするプロセスは、このトピックで説明するプロセスによって異なります。「サンプルを使用したOracle Blockchain Platformの確認(Hyperledger Fabric v1.4.7)」を参照してください。
チェーンコードのテストには、クイック・デプロイメント・オプションを使用できます。クイック・デプロイメントは、デフォルト設定を使用し、チャネル内のすべてのピアにチェーンコードをインストールし、デフォルトのエンドースメント・ポリシーを使用してチェーンコードをインスタンス化する1ステップ・デプロイメントです。「クイック・デプロイメントの使用」を参照してください。

このタスクを実行できるのは、管理者のみです。

コンソールに移動し、チェーンコード・タブを選択します。
チェーンコード・タブで、「新規チェーンコードのデプロイ」をクリックします。
チェーンコードのデプロイ・ページが表示されます。
「拡張デプロイメント」をクリックします。
「チェーンコードのデプロイ(拡張)ステップ1/3: インストール」ページが表示されます。
チェーンコード名フィールドに、チェーンコードの一意の名前を入力します。バージョン・フィールドに、チェーンのバージョン番号を入力します。
Oracle Blockchain Platformのチェーンコード名およびバージョンの要件は、Hyperledger Fabricの要件とは異なります。Oracle Blockchain Platformのネーミング要件を使用する必要があります。チェーンコードに名前を付ける場合は、次のガイドラインを使用します:
- ASCII英数字、引用符('')、ダッシュ(-)およびアンダースコア(_)を使用します。
- 名前は、ASCII英数字で始まり、ASCII英数字で終わる必要があります。たとえば、_mychaincodeやmychaincode_のような名前は使用できません。
- ダッシュ(-)およびアンダースコア(_)の後はASCII英数字を続ける必要があります。たとえば、my-- チェーンコードやmy-_チェーンコードのような名前は使用できません。
- 名前の長さは1~64文字にする必要があります。
- チェーンコード・バージョンには、期間(.)を含めることができます。
チェーンコードをインストールする1つ以上のネットワーク・ピアを選択します。高可用性を実現するために、Oracleでは、各パーティションから適切な数のピアを選択することを推奨しています。また、選択したピアは、チェーンコードをインスタンス化するチャネルに参加している必要があります。
チェーンコード・ソース・フィールドをクリックし、アップロードしてデプロイするチェーンコードのZIPファイルを参照します。「次」をクリックします。
チェーンコードがインストールされ、チェーンコードのデプロイ(拡張)ステップ2/3: インスタンス化ページが表示されます。
チェーンコードのインスタンス化をすぐに実行するか、後で実行するかを決定します。
- 「閉じる」をクリックしてウィザードを終了し、後でインスタンス化します。
- すぐにインスタンス化するには、チェーンコードをインスタンス化するチャネルと、チェーンコードをインスタンス化するピアを選択します。必要に応じて、初期パラメータ、エンドースメント・ポリシー、一時マップおよびプライベート・データ・コレクションを入力します。次の点に注意してください。
  - インスタンス化では、ピアでチェーンコードをコンパイル、ビルドおよび初期化します。
  - エンドースメント・ポリシーをブランクにすると、Oracle Blockchain Platformでデフォルトのエンドースメント・ポリシーが使用されます。デフォルトのエンドースメント・ポリシーでは、ネットワーク上の任意のピアからエンドースメントを取得します。
  - インスタンス化が完了すると、ピアはチェーンコードの呼出しを受け入れることができ、トランザクションをエンドースできます。
  「次へ」をクリックします。
チェーンコードがインスタンス化されます。