Visual Studio Code用のブロックチェーン・アプリケーション・ビルダー拡張機能の使用

Visual Studio Codeのブロックチェーン・アプリケーション・ビルダー拡張機能を使用すると、完全に機能するチェーンコード・プロジェクトを仕様ファイルからビルドおよびスキャフォールドできます。

プロジェクトがビルドされると、ローカルのHyperledger Fabricネットワークまたはプロビジョニング済Oracle Blockchain Platformネットワークで実行およびテストできます。その後、SQLリッチ問合せを実行したり、チェーンコードをデバッグしたり、生成されたコードを使用してユニット・テストを作成および実行できます。

ブロックチェーン・アプリケーション・ビルダーのワークフロー図

表7-3 VS Code拡張機能使用時のワークフロー

タスク 説明 その他の情報入手先
インストールおよび構成 Oracle Blockchain Platformコンソールからブロックチェーン・アプリケーション・ビルダーVS Code拡張機能をダウンロードし、これと前提条件となるソフトウェアをインストールします。
チェーンコード・プロジェクトの作成 チェーンコード・プロジェクトの仕様ファイルを作成します。
チェーンコードの生成 仕様ファイルを編集して生成するアセットおよびチェーンコードを定義し、仕様ファイルからチェーンコードを生成します。
仕様ファイルおよび生成されたチェーンコード・プロジェクトの構造と内容の詳細は、次のとおりです。
チェーンコードのデプロイ

チェーンコード・プロジェクトを作成した後、ローカルにそれを付属の事前構成済Hyperledger Fabricネットワークにデプロイするか、リモートにOracle Blockchain Platform CloudまたはEnterprise Editionにデプロイできます。

チェーンコード・プロジェクトをパッケージ化して手動でOracle Blockchain Platformにデプロイすることもできます。

チェーンコードのテスト

チェーンコードがネットワークで実行された後、生成されたメソッドをテストできます。

また、チェーンコードの開発中にexecuteQueryメソッドの作成を選択した場合、チェーンコードがOracle Blockchain Platformネットワークにデプロイされていれば、SQLリッチ問合せを実行できます。

チェーンコードのデバッグ Visual Studio Codeで行単位のデバッグを実行できます。
更新の同期 仕様ファイルを更新するときに、生成されたチェーンコード・ファイルと変更を同期できます。
ユニット・テストの実行 基本的なユニット・テスト・ケース設定がプロジェクトに含まれています。さらにテストを追加して実行できます。