Oracle Blockchain Platformで実現できること

インスタンスには、Hyperledger Fabricに基づいて完全な本番対応ブロックチェーン・ネットワークの構築、実行およびモニターに必要なすべてが含まれます。

Oracle Blockchain Platformインスタンスは、インスタンスの作成時に選択したHyperledger Fabricのシェイプおよび基礎となるプラットフォーム・バージョンによって定義されます。インスタンスを作成する前にを参照してください。インスタンスには、検証ピア・ノード、メンバーシップ・サービス・プロバイダ(MSP)およびオーダー・サービスが含まれます。

インスタンスのプラットフォーム・バージョンHyperledger Fabric v2.xおよびHyperledger Fabric v1.4.7では、チェーンコード・ライフサイクル管理に異なるプロセスが使用されます。「チェーンコードをデプロイするための一般的なワークフロー」(Hyperledger Fabric v2.x)または「チェーンコードをデプロイするための一般的なワークフロー(Hyperledger Fabric v1.4.7)」を参照してください。

また、RESTプロキシ・ノードが提供され、デフォルト・チャネルが作成されます。コンソール・ユーザー・インタフェースを使用して、ネットワークを構成、管理およびモニターし、さらにスマート・契約(チェーンコードとも呼ばれます)のインストール、デプロイおよびアップグレードします。開発者ツール・タブにはサンプル・チェーンコードが含まれており、これをデプロイして実行すると、ブロックチェーン・ネットワークの動作を容易に理解できます。

Oracle Blockchain Platformは、Oracle Cloudプラットフォームの一部であるため、コンテナ、コンピュート、ストレージ、認証用のアイデンティティ・クラウド・サービス、埋込みアーカイブ用のオブジェクト・ストア、運用およびトラブルシューティング用の管理およびログ分析など、基礎となるクラウド・サービスを使用して事前アセンブルされます。可用性、スケーラビリティおよび機密性のために複数のピア・ノードとチャネルを構成できます。Oracle Cloudでは、基礎となる依存関係が自動的に処理されます。

他の組織用にインスタンスを追加で作成し、自分のブロックチェーン・ネットワークに参加させることができます。Oracle Cloudサービスとして、各インスタンスには、レプリケートされたリソース、モニタリング・エージェントとリカバリ・エージェント、構成データおよびレジャー・ブロックの埋込みアーカイブ、Oracleの操作モニターおよび問題のトラブルシューティングに役立つ管理およびログ分析サービスとの統合が含まれています。また、操作を中断することなく問題を解決してサービスをアップグレードするための、ゼロダウンタイム管理されたパッチ適用も含まれています。