Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateメトリック
メトリック、アラームおよび通知を使用して、Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateデプロイメントのデプロイメント・ヘルス、容量および全体的なパフォーマンスをモニターします。Oracle Cloudコンソールでは、OCI GoldenGateの「デプロイメントの詳細」ページで、またはメトリック・エクスプローラを使用してメトリックをモニターできます。
リソース: goldengate-deployments
、goldengate-connections
、goldengate-pipelines
概要
Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateメトリックは、ソース・データベースとターゲット・データベースの間でレプリケートされるデータの量の測定に役立ちます。
メトリックを理解するには次の用語が役立ちます:
- ネームスペース: Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateメトリックのコンテナ。Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateのネームスペースは
oci_goldengate
です。 - メトリック: テレメトリーおよびモニタリングにおける基本概念です。メトリックは、データポイントの時系列セットを定義します。各メトリックは、ネームスペース、メトリック名、コンパートメント識別子、1つ以上のディメンションのセット、および単位によって一意に定義されます。各データポイントには、タイムスタンプ、値および数が関連付けられています。
- ディメンション: メトリックに関連付けられた特性を定義するキー/値のペア。たとえば、Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateデプロイメントのOCIDである
resourceId
です。 - 統計: 指定された期間にわたるメトリック・データの集計。集計は、指定した期間内のネームスペース、メトリック名、ディメンションおよびデータポイント単位を使用して実行されます。
- アラーム: 操作のモニタリングおよびパフォーマンスを自動化するために使用されます。アラームは、特定の期間に発生した変更を追跡します。また、メトリックに定義されたルールに基づいて、1つ以上の定義済アクションも実行します。
前提条件
- IAMポリシー: リソースをモニターするには、管理者が記述したポリシー内で、必要なタイプのアクセス権がユーザーに付与されている必要があります。ユーザーがコンソールを使用しているか、SDK、CLIまたはその他のツールでREST APIを使用しているかに関係ありません。ポリシーでは、モニタリング・サービスおよびモニター対象リソースへのアクセス権が付与されている必要があります。アクションを実行しようとしたときに、権限がないか認可されていないというメッセージが表示された場合は、付与されているアクセス権のタイプおよび作業するコンパートメントを管理者に確認してください。モニタリングのユーザー認可の詳細は、モニタリングまたは通知を参照してください。
- このページにリストされているメトリックは、作成するOracle Cloud Infrastructure GoldenGateデプロイメントで自動的に使用可能になります。これらのメトリックを取得するためにリソースのモニタリングを有効にする必要はありません。
データ・レプリケーション・メトリック
Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateデータ・レプリケーション・メトリックには、次のディメンションが含まれます:
deploymentId
: すべてのメトリックで、deploymentId
はデプロイメントのOCIDです。deploymentName
: Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateデプロイメントの名前。ExtractName
: Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateデプロイメントのExtractプロセスの名前。ReplicatName
: Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateデプロイメントのReplicatプロセスの名前。DistributionPathName
: Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateデプロイメントの分散パス・プロセスの名前。ReceiverPathName
: Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateデプロイメントの受信パス・プロセスの名前。ageSeconds
: ハートビート有効期間(秒)。
メトリック | メトリックの説明 | メトリック・ディメンション | 推奨アクション |
---|---|---|---|
名前: CpuUtilization 表示名: CPU使用率 |
すべてのコンシューマ・グループによる合計CPU使用率ExtractまたはReplicatのラグがある場合は、CPU使用率を確認します。 |
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CPU使用率が高い場合、次のことができます:
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名前: OcpuConsumption 表示名: OCPU使用量 |
デプロイメントで使用されるOCPUの合計数。 数がOCPUの最小数より小さい場合は、最小数が表示されます。 OCPUの数が最小数より大きい場合は、実際に使用されたOCPUの数が表示されます。 |
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CPU使用量が高い場合、次のことができます:
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名前: MemoryUtilization 表示名: メモリー使用率 |
使用可能なメモリーの使用率
メモリーの必要量は、レプリケートされるデータのサイズと連動します。十分なメモリーが割り当てられている場合、コミット・レコードを受信するまで、各オープン・トランザクションはメモリー内に保持されます。 |
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メモリー使用率が高い場合、次のことができます:
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名前: DeploymentHealth 表示名: デプロイメントの全体的なヘルス |
デプロイメント・サービスの全体的なヘルスの割合
管理サービス、分散サービス、レシーバ・サービスおよびパフォーマンス・メトリック・サービスの4つのサービスがあります。4つすべてが正常に実行されている場合、予想スコアは100%です。デプロイメント・ヘルスが50%の場合、2つのサービスのみが正常に実行されています。 |
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Extract、Replicat、分散または受信パスを作成するときに、「管理対象オプション」でプロセスを「デプロイメントのヘルスにクリティカル」とマークできます。デプロイメント・ヘルスが100%を超えた場合は、「デプロイメントのヘルスに不可欠」とマークされているプロセスを確認します。 |
名前: DeploymentInboundLag 表示名: デプロイメントのインバウンド・ラグ |
デプロイメントのヘルスにとってクリティカルなすべてのインバウンド・ストリームの平均ラグ(秒) |
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該当しません |
名前: DeploymentOutboundLag 表示名: デプロイメントのアウトバウンド・ラグ |
デプロイメントのヘルスにとってクリティカルなすべてのアウトバウンド・ストリームの平均ラグ(秒) |
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該当しません |
名前: SwapSpaceUsage 表示名: Swap Space Usage |
デプロイメントで使用されているスワップ領域の割合。
OCI GoldenGateはコミットされたトランザクションのみをトレイル・ファイルに書き込むため、コミットされていないトランザクションはすべてメモリーにキャッシュされます。キャッシュは、物理メモリーとスワップ領域(仮想メモリー)の両方を使用します。スワップ領域はハード・ドライブ上にあり、物理メモリー(RAM)が一杯になると追加のメモリーを提供します。 |
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スワップ領域使用量が増加している場合は、物理メモリー(RAM)を増やすためにデプロイメントにOCPUを追加することを検討してください。 |
名前: TempSpaceUsage 表示名: 一時領域使用量 |
デプロイメントで使用されている一時領域の割合。
キャッシュされたトランザクション・データの合計がキャッシュ・サイズ設定を超えると、Extractはキャッシュ・データを一時ファイルに書き込みます。オペレーティング・システムによるディスクへのスワップの方が、Extractによる一時ファイルへの書込みよりも効率的です。 |
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一時領域使用量が増加している場合は、物理メモリー(RAM)を増やすためにデプロイメントにOCPUを追加することをお薦めします。 |
名前: FileSystemUsage 表示名: |
デプロイメントで使用されるファイル・システム領域(GB)の量 |
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ファイル・システム使用量が高い場合:
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名前: ExtractStatus 表示名: Extractステータス |
デプロイメント内のExtractプロセスのヘルスの割合
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Extractプロセスが異常終了または停止した場合は、レポート・ファイルで根本原因またはエラーを確認し、問題をトラブルシューティングします。 |
名前: ReplicatStatus 表示名: Replicatステータス |
デプロイメント内のReplicatプロセスのヘルスの割合
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|
Replicatが停止または異常終了した場合は、Replicatレポート・ファイルで根本原因またはエラーを確認し、問題を診断します。 |
名前: DistributionPathStatus 表示名: 分散パス・ステータス |
デプロイメント内の分散パス・プロセスのヘルスの割合
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異常終了または停止した場合、考えられる原因は:
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名前: ReceiverPathStatus 表示名: 受信パス・ステータス |
デプロイメント内の受信パス・プロセスのヘルスの割合
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受信パス・ステータスが停止または異常終了の場合:
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名前: ExtractLag 表示名: Extractラグ |
Extractがレコードを処理した時刻(システム・クロックに基づく)と、データ・ソース内のそのレコードのタイムスタンプとの差異(秒)。 |
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Extractラグが高い場合:
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名前: ReplicatLag 表示名: Replicatラグ |
Replicatが最終レコードを処理した時間(システム・クロックに基づく)と、トレイル内のそのレコードのタイム・スタンプとの差異(秒)。 |
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Replicatラグが高い場合:
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名前: DistributionPathLag 表示名: 分散パス・ラグ |
デプロイメント内の分散パス・プロセスの平均ラグ(秒)。たとえば、ソース・デプロイメントとターゲット・デプロイメントが2つの異なるデータ・センターで実行されている場合、ネットワーク・レイテンシの問題はラグに影響する可能性があります。 |
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該当しません |
名前: ReceiverPathLag 表示名: 受信パス・ラグ |
デプロイメント内の受信パス・プロセスの平均ラグ(秒) |
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該当しません |
名前: HeartbeatLag 表示名:ハートビート・ラグ |
ソース・エンドポイントからターゲット・エンドポイントへのレプリケーション・ラグ(秒)。 |
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ハートビート・ラグが高い場合:
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ストリーム分析メトリック
Oracle Cloud Infrastructure GoldenGate Stream Analyticsメトリックには、次のディメンションが含まれます:
deploymentId
: すべてのメトリックで、deploymentId
はデプロイメントのOCIDです。deploymentName
: Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateデプロイメントの名前。PipelineName
: パイプラインの名前。component
: パイプライン・ランタイム・プロセス(ドライバまたはエグゼキュータ)。
メトリック | メトリックの説明 | メトリック・ディメンション | 推奨アクション |
---|---|---|---|
名前: PipelineHealth 表示名:パイプライン・ヘルス |
ストリーム分析パイプラインの全体的なヘルス率。
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該当しません |
名前: PipelineProcessingRate 表示名:パイプライン処理率 |
デプロイメント内のパイプラインによって処理された1秒当たりの平均イベント数。 |
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該当しません |
名前: PipelineSchedulingDelay 表示名:パイプライン・スケジューリング遅延 |
デプロイメント内のパイプラインの平均スケジューリング遅延(ミリ秒)。 |
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該当しません |
名前: PipelineTotalDelay 表示名:パイプライン合計遅延 |
デプロイメント内のパイプラインの平均合計遅延(ミリ秒)。 |
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該当しません |
名前: PipelineMemoryUsage 表示名:パイプライン・メモリー使用量 |
デプロイメント内のパイプライン・ドライバおよびエグゼキュータのメモリー使用量(MB)。 |
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該当しません |
パイプラインのメトリック
Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateパイプライン・メトリックには次のディメンションが含まれる場合があります:
deploymentId
: すべてのメトリックで、deploymentId
はデプロイメントのOCIDです。deploymentName
: Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateデプロイメントの名前。PipelineName
: パイプラインの名前。pipelineId
:pipelineId
はパイプラインOCIDです。ProcessName
: システム生成のプロセス名。ageSeconds
: ハートビート有効期間(秒)。
メトリック | メトリックの説明 | メトリック・ディメンション | 推奨アクション |
---|---|---|---|
名前: CpuUtilization 表示名: CPU使用率 |
すべてのコンシューマ・グループによる合計CPU使用率ExtractまたはReplicatのラグがある場合は、CPU使用率を確認します。 |
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CPU使用率が長期間高いレベルのままである場合は、Oracle Supportにご連絡ください。 |
名前: MemoryUtilization 表示名: メモリー使用率 |
使用可能なメモリーの使用率
メモリーの必要量は、レプリケートされるデータのサイズと連動します。十分なメモリーが割り当てられている場合、コミット・レコードを受信するまで、各オープン・トランザクションはメモリー内に保持されます。 |
|
CPU使用率が長期間高いレベルのままである場合は、Oracle Supportにご連絡ください。 |
名前: OcpuConsumption 表示名: OCPU使用量 |
デプロイメントで使用されるOCPUの合計数。 数がOCPUの最小数より小さい場合は、最小数が表示されます。 OCPUの数が最小数より大きい場合は、実際に使用されたOCPUの数が表示されます。 |
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CPU使用率が長期間高いレベルのままである場合は、Oracle Supportにご連絡ください。 |
名前: PipelineCaptureStatus 表示名: パイプライン取得ステータス |
取得(抽出)プロセスのヘルス率。 |
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該当しません |
名前: PipelineApplyStatus 表示名: パイプライン適用ステータス |
適用(Replicat)プロセスのヘルス率。 |
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該当しません |
名前: PipelineCaptureLag 表示名: パイプライン取得ラグ |
デプロイメント内の取得(Extract)プロセスの平均ラグ(秒)。 |
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該当しません |
名前: PipelineApplyLag 表示名: パイプライン適用ラグ |
デプロイメント内の適用(Replicat)プロセスの平均ラグ(秒)。 |
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該当しません |
名前: PipelineHealth 表示名:パイプライン・ヘルス |
基礎となるパイプライン・サービスおよびプロセスの全体的なヘルス率。
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該当しません |
名前: HeartbeatLag 表示名:ハートビート・ラグ |
ソース・エンドポイントからターゲット・エンドポイントへのレプリケーション・ラグ(秒)。 |
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ハートビート・ラグが高い場合:
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