Oracle NoSQL Database Cloudシミュレータでの開発

Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorを使用して、クラウドAPIに対する理解を深めます。

Oracle NoSQL Database Cloudシミュレータは、クラウド・サービスをシミュレートするもので、Oracle NoSQL Database Cloud Serviceにアクセスせずにアプリケーションをローカルで記述してテストできます。Oracle NoSQL Database Java SDKには、開発者が開始時に使用できるいくつかの例が含まれています。

Oracle NoSQL Database Cloud Serviceを開始する前に、Oracle NoSQL Database Cloudシミュレータでアプリケーションを開発し、基本的な例を使用して理解できます。

Oracle NoSQL Database Java SDKおよびOracle NoSQL Database Cloudシミュレータ・バンドルを抽出します。クラウドAPIを使用してアプリケーションを作成します。Oracle NoSQL Database Cloudシミュレータを使用してアプリケーションを構築、デバッグおよびテストした後、アプリケーションをOracle NoSQL Database Cloud Serviceに移動します。

Oracle NoSQL Database Cloudシミュレータのダウンロード

Oracle NoSQL Database Cloudシミュレータをダウンロードして抽出する方法について学習します。

Oracle NoSQL Database Cloudシミュレータは、Oracle Cloud Webサイトからダウンロードできます。Oracle NoSQL Database Cloudシミュレータをインストールするには、まずファイルをダウンロードして抽出します。

ノート:

Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorを実行するには、ローカル・システムが次の要件を満たしている必要があります:
  • マシンにJava JDKバージョン10以上がインストールされていること。

  • Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorのインストール先に使用可能なディスク領域が5GB以上あること。

次のステップを実行します:
  1. ブラウザで「Oracle Cloudダウンロード」ページを開き、「Oracle NoSQL Database Cloud」をクリックします。
  2. 「Oracle NoSQL Cloud Simulatorのダウンロード」をクリックします。
  3. Oracle NoSQL Database Cloud Simulator ZipまたはTarファイルを選択し、ライセンス契約に同意して「ダウンロード」をクリックします。
  4. .tar.gzパッケージをgunzipおよびuntarします(.zipパッケージをダウンロードした場合は、ファイルを抽出します)。
    tar xvfz oracle-nosql-cloud-simulator-<version_number>.tar.gz

    出力に、パッケージに含まれるすべてのディレクトリおよびファイルが表示されます。Oracle NoSQL Database Cloudシミュレータに関連するすべての.jarファイルは、cloudsim/libディレクトリに格納されます。

パッケージを抽出した後、シミュレータを起動および停止する手順をoracle-nosql-cloud-simulator-<version_number>/README.txtファイルで確認してください。

Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorを使用するには、サポートされているOracle NoSQL言語SDKのいずれかをダウンロードする必要があります。SDKには、Oracle NoSQL Database Cloud SimulatorまたはOracle NoSQL Database Cloud Serviceに接続するための手順およびサンプル・コードがあります。

Oracle NoSQL Database CloudシミュレータOracle NoSQL Database Cloud Serviceの比較

Oracle NoSQL Database CloudシミュレータOracle NoSQL Database Cloud Serviceの違いについて学習します。違いを把握しておくと、本番環境で使用する前に考慮する必要がある、設計上の重要事項を判断するのに役立ちます。

Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorは、Oracle NoSQL Database Cloud Serviceのローカル・バージョンです。Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorで作成したサーバー・インスタンスでは、Oracle NoSQL Database Cloud Serviceと比較して、集約スループットが制限されています。また、Oracle NoSQL Database Cloud SimulatorでのNoSQL操作のパフォーマンスは、それがデプロイされているマシンの速度と能力に基づいています。

これに対し、Oracle NoSQL Database Cloud Serviceは、スケーラビリティ、可用性、耐久性などに優れているため、本番での使用に適しています。

Oracle NoSQL Database Cloudシミュレータには、Oracle NoSQL Database Cloud Serviceと比較して次のような制限があります。

  • Oracle NoSQL Database Cloudシミュレータは、開発およびテストにのみ使用できます。パフォーマンス測定のため、または本番環境でOracle NoSQL Database Cloud Simulatorを使用しないでください。

  • Oracle NoSQL Database Cloud Simulatorを実行するには、少なくとも5 GBのディスク・ドライブ領域が使用可能である必要があります。

  • Oracle NoSQL Database Cloudシミュレータの単一インスタンスは、ルート・ディレクトリ(Oracle NoSQL Database Cloudシミュレータ・データが含まれるディレクトリ)で開始する必要があります。Oracle NoSQL Database Cloudシミュレータでは、データ・ストレージ・ディレクトリに対する排他的制御を想定しています。

  • Oracle NoSQL Database Cloudシミュレータは、セキュリティ関連の構成をサポートしたり、要求したりしません。

  • テーブルの数、テーブルのサイズ、インデックスの数、またはテーブルに指定された最大スループット(ローカルディスクドライブのストレージの大きさを除く)にハード制限は適用されません。

  • テーブルの作成や削除、インデックスの作成や削除などのデータ定義言語(DDL)操作は、スロットル調整されません。

  • 操作履歴は保持されません。