ノート:

• このチュートリアルは、Oracle提供の無料ラボ環境で提供されています。
• Oracle Cloud Infrastructureの資格証明、テナンシおよびコンパートメントの値の例を使用します。演習を完了するときは、これらの値をクラウド環境に固有の値に置き換えます。

Oracle Linuxでの論理ボリュームの構成

イントロダクション

論理ボリューム管理では、複数の個別のハードドライブまたはディスクパーティションを1つのボリュームグループ(VG)に結合できます。その後、そのボリューム・グループを論理ボリューム(LV)に細分化するか、1つの大きなボリュームとして使用できます。EXT4やXFSなどのStandardファイル・システムは、論理ボリューム上に作成できます。

このチュートリアルでは、Oracle Linux Volume Managerユーティリティーと連携して、論理ボリュームの容量を作成、マウント、および増やします。

目的

• 論理ボリュームの作成
• 論理ボリュームの容量を増やします。

前提条件

次の構成を持つ任意の Oracle Linux 8システム:

• sudo権限を持つroot以外のユーザー
• LVMで使用する追加のブロック・ボリューム

演習環境の設定

ノート:無料ラボ環境を使用する場合、接続およびその他の使用手順については、Oracle Linux Labの基本を参照してください。

1. まだ接続していない場合は、端末を開き、ssh経由で前述の各インスタンスに接続します。

   ssh oracle@<ip_address_of_instance>
   

2. ブロック・ボリュームが存在することを確認します。

   sudo lsblk
   

   フリー・ラボ環境の出力には、既存のファイル・システムの/dev/sdaと、使用可能なディスク/dev/sdb、/dev/sdcおよび/dev/sddが表示されます。

物理ボリューム(PV)

1. 使用可能なディスクを使用して物理ボリューム(PV)を作成します。

   sudo pvcreate -v /dev/sd{b,c}
   

   -vオプションを指定してコマンドを実行し、詳細情報を取得します。

2. PV作成を確認します。

   sudo pvs
   

   出力例:

   [oracle@ol-node01 ~]$ sudo pvs
     PV         VG        Fmt  Attr PSize  PFree 
     /dev/sda3  ocivolume lvm2 a--  45.47g     0 
     /dev/sdb             lvm2 ---  50.00g 50.00g
     /dev/sdc             lvm2 ---  50.00g 50.00g
   

   PVの詳細は、pvdisplayを実行するか、pvscanを使用してすべてのディスクで物理ボリュームをスキャンします。

ボリューム・グループ(VG)

1. 新しく作成した物理ボリュームを使用してボリューム・グループ(VG)を作成します。

   sudo vgcreate -v myvolg /dev/sd{b,c}
   

2. VGの作成を確認します。

   sudo vgs
   

   出力例:

   [oracle@ol-node01 ~]$ sudo vgs
     VG             #PV #LV #SN Attr   VSize   VFree  
     myvolg           2   0   0 wz--n- 99.99g  99.99g
     ocivolume        1   2   0 wz--n- 45.47g      0 
   

   VGの詳細は、vgdisplayを実行するか、vgscanを使用してボリューム・グループのすべてのディスクをスキャンします。

論理ボリューム(LV)

1. リニア論理ボリューム(LV)を作成します。

   sudo lvcreate -v -L 5G -n myvol myvolg
   

   • -L: RAIDアレイの合計サイズ。
   • -n: RAIDアレイの名前。

   出力例:

   [oracle@ol-node01 ~]$ sudo lvcreate -v -L 5G -n myvol myvolg
     Archiving volume group "myvolg" metadata (seqno 1).
     Creating logical volume myvol
     Creating volume group backup "/etc/lvm/backup/myvolg" (seqno 2).
     Activating logical volume myvolg/myvol.
     activation/volume_list configuration setting not defined: Checking only host tags for myvolg/myvol.
     Creating myvolg-myvol
     Loading table for myvolg-myvol (252:2).
     Resuming myvolg-myvol (252:2).
     Wiping known signatures on logical volume myvolg/myvol.
     Initializing 4.00 KiB of logical volume myvolg/myvol with value 0.
     Logical volume "myvol" created.
   

2. LVの作成を確認します。

   sudo lvdisplay myvolg
   

   出力には、myvolg VG内に含まれるすべての論理ボリュームが表示されます。

   出力例:

   [oracle@ol-node01 ~]$ sudo lvdisplay myvolg
     --- Logical volume ---
     LV Path                /dev/myvolg/myvol
     LV Name                myvol
     VG Name                myvolg
     LV UUID                1gfINq-AcWq-Bhys-gafP-21RL-x39A-vR6hqE
     LV Write Access        read/write
     LV Creation host, time ol-node01, 2022-05-20 23:27:38 +0000
     LV Status              available
     # open                 0
     LV Size                5.00 GiB
     Current LE             1280
     Segments               1
     Allocation             inherit
     Read ahead sectors     auto
     - currently set to     256
     Block device           252:2
   

   圧縮されたVG情報については、lvsを実行するか、lvscanを使用してボリューム・グループのすべてのディスクをスキャンします。

3. LVタイプを表示します。

   sudo lvs -o name,segtype /dev/myvolg/myvol
   

   • lvsコマンドは、結果を絞り込むオプションとしてフルLVパスを使用できます。

   出力例:

   [oracle@ol-node01 ~]$ sudo lvs -o name,segtype /dev/myvolg/myvol
     LV    Type  
     myvol linear
   

ファイルシステムの作成

1. LVにEXT4ファイル・システムを作成します。

   sudo mkfs.ext4 -F /dev/myvolg/myvol
   

   • -F:既存のファイル・システムを上書きします。

LVをマウントする

1. ファイルシステムをマウントします。

   sudo mkdir -p /myvol
   sudo mount /dev/myvolg/myvol /myvol
   

2. ファイル・システムのディスク使用量をレポートします。

   df -h
   

   出力例:

   [oracle@ol-node01 ~]$ df -h
   Filesystem                         Size  Used Avail Use% Mounted on
   ...
   /dev/mapper/myvolg-myvol           4.9G   20M  4.6G   1% /myvol
   

3. /etc/fstabを更新します。

   echo "/dev/mapper/myvolg-myvol /myvol ext4  defaults  0 0" | sudo tee -a /etc/fstab > /dev/null
   

4. LVをアンマウントします。

   sudo umount /myvol
   

5. /etc/fstabエントリを使用してLVを再マウントし、ファイルシステムが存在することを確認します。

   sudo mount -a
   df -h
   

論理ボリュームのサイズの増加

VGで使用可能な空き領域を使用して、LVサイズを10Gに増やします。

1. VGに空き領域があるかどうかを確認します。

   sudo vgs
   

   myvolg VGには95Gの空き領域(VFree)があります。

2. LV容量を増やします。

   sudo lvextend -L 10G -r myvolg/myvol
   

   • -r: fsadm(8)を使用して、ファイル・システムを論理ボリュームとともにサイズ変更します。

   出力例:

   [oracle@ol-node01 ~]$ sudo lvextend -L 10G -r myvolg/myvol
     Size of logical volume myvolg/myvol changed from 5.00 GiB (1280 extents) to 10.00 GiB (2560 extents).
     Logical volume myvolg/myvol successfully resized.
   resize2fs 1.45.6 (20-Mar-2020)
   Filesystem at /dev/mapper/myvolg-myvol is mounted on /myvol; on-line resizing required
   old_desc_blocks = 1, new_desc_blocks = 2
   The filesystem on /dev/mapper/myvolg-myvol is now 2621440 (4k) blocks long.
   

3. ファイル・システムの増加した領域を確認します。

   df -h /myvol
   

   ファイル・システムのサイズが9.8G(サイズ)になり、9.3Gが使用可能(使用可能)になりました。

VG Metadataのバックアップ

LVMメタデータには、ボリューム・グループに関する構成の詳細が含まれます。VGおよびLVの構成が変更されるたびに、Oracle Linuxによってメタデータ・バックアップが自動的に作成されます。

1. バックアップおよびアーカイブをリストします。

   sudo ls -l /etc/lvm/backup
   sudo ls -l /etc/lvm/archive
   

2. バックアップの内容を表示します。

   sudo head -n 10 /etc/lvm/backup/myvolg
   

   説明には、lvextendコマンドの実行後にバックアップが作成されたことが示されます。

3. メタデータ・バックアップを手動で作成します。

   sudo vgcfgbackup myvolg
   

   メタデータを別の場所にバックアップするには、フルパスおよびファイル名(/var/tmp/myvolg-meta.bkp)とともに-fオプションを含めます。

詳細は、vgcfgbackup(8)およびvgcfgrestore(8)の各マニュアル・ページを参照してください。

VGとLVの拡大

VGにディスクまたはパーティションを追加し、LVのサイズを変更します。

別のディスクをVGに追加する

1. VGを拡張するには、使用可能な残りのディスク/dev/sddを使用します。

   sudo vgextend -v myvolg /dev/sdd
   

   出力例:

   [oracle@ol-node01 ~]$ sudo vgextend -v myvolg /dev/sdd
     Wiping signatures on new PV /dev/sdd.
     Set up physical volume for "/dev/sdd" with 104857600 available sectors.
     Zeroing start of device /dev/sdd.
     Writing physical volume data to disk "/dev/sdd".
     Physical volume "/dev/sdd" successfully created.
     Archiving volume group "myvolg" metadata (seqno 3).
     Adding physical volume '/dev/sdd' to volume group 'myvolg'
     Volume group "myvolg" will be extended by 1 new physical volumes
     Creating volume group backup "/etc/lvm/backup/myvolg" (seqno 4).
     Volume group "myvolg" successfully extended
   

2. VGを確認します。

   sudo vgs myvolg
   

   出力例:

   [oracle@ol-node01 ~]$ sudo vgs myvolg
     VG     #PV #LV #SN Attr   VSize    VFree   
     myvolg   3   1   0 wz--n- <149.99g <139.99g
   

   PV数の増加(#PV)、容量(VSize)および空き領域(VFree)に注意してください。

LVのサイズ変更

1. LVおよびファイル・システムのサイズを20G増やします。

   sudo lvresize -L +20G -r myvolg/myvol
   

   • -r: fsadm(8)を使用して、基礎となるファイル・システムを論理ボリュームとともにサイズ変更します。
   • -L:論理ボリューム・サイズを変更または設定します。+は、実際の論理ボリューム・サイズに追加されます。

2. ファイル・システムの増加した領域を確認します。

   df -h /myvol
   

詳細情報:

• Oracle Learning Library
• Oracle Linux ドキュメント
• ストレージデバイスの管理

その他の学習リソース

他のラボをdocs.oracle.com/learnで探すか、Oracle Learning YouTubeチャネルでより無料の学習コンテンツにアクセスします。また、education.oracle.com/learning-explorerにアクセスしてOracle Learning Explorerになります。

製品のドキュメントは、Oracle Help Centerを参照してください。

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タイトルおよび著作権情報

Configure Logical Volumes on Oracle Linux

F47413-05

May 2022

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