Oracle Mobile Hubでのモバイル・バックエンドの作成

Oracle Mobile Hubを使用すると、モバイル・クライアント・サーバー・アプリケーションの開発、およびユーザー管理、データベース・アクセス、ロケーション・サービス、分析などのタスクをサポートするために設計された複数のapiのデプロイを行うことができます。これらのAPIにより、他のOracle Cloudソリューション、REST Servicesおよびモバイル・クライアント・アプリケーションとの統合が可能になります。

モバイル・バックエンドについて

Oracle Mobile Hub内のモバイル・バックエンドは、クライアント/サーバー・モバイル・アプリケーションの開発に使用されるセキュアなapiおよびその他のリソースのグループです。

Oracle Mobile Hubを使用すると、モバイル・バックエンドを定義する様々なapiをグループ化および管理できます。

Oracle Mobile Hubでは、複数のバックエンドを保持でき、各バックエンドで異なるクライアント・アプリケーションを提供します。ただし、複数のApiを異なるバックエンド間で共有することもできます。次の図は、Oracle Mobile Hubの一般的なモバイル・バックエンド・アーキテクチャを示しています。

Mobile-backEndArchitect ure.jpgの説明が続きます
画像モバイル・バックエンド・アーキテクチャ.jpgの説明

クライアント・モバイル・アプリケーションがOracle Mobile Hub経由でAPIにアクセスするときは、常にモバイル・バックエンドのコンテキスト内でアクセスします。アプリケーションは、モバイル・バックエンドに固有のOracle Mobile Hub (OAuthまたは基本HTTP認証)内またはモバイル・バックエンドによって仲介されるアイデンティティ・ストア(またはソーシャル・メディア・プロバイダ)を介して定義された資格証明を使用して認証できます。コールされたAPIにバックエンド内の他のAPIへのコールが含まれている場合は、元のコール元のアイデンティティと資格証明がコールのチェーンを介して伝播されます。

モバイル・バックエンドでの作業により、ターゲット・アプリケーションに使用可能なリソースおよびリソースの連携方法を視覚化できます。また、モバイル・バックエンドのセキュリティ・コンテキストを使用すると、開発の最早段階でもApiへのコールをテストできます。

Oracle Mobile Hubでのモバイル・バックエンドの作成

Oracle Mobile Hubでは、モバイル・バックエンドを作成して、apiおよびストレージ・コレクションを関連付けてから、クライアント側のモバイル・アプリケーションに統合できます。

Oracle Mobile Hubでモバイル・バックエンドを作成する手順は、次のとおりです。

Oracle Mobile Hubにサインインします。
メニュー・アイコンをクリックし、「開発」、「バックエンド」の順に選択します。
「新規バックエンド」をクリックします。
モバイル・バックエンドの名前と説明を入力します。
「作成」をクリックします。
モバイル・バックエンドが作成され、その「設定」ページが開きます。
「設定」ページで、OAuthコンシューマのオプションを有効にします。
「シングル・サインオンの有効化」チェック・ボックスをクリックします。

バックエンドを作成した後、「Mobile Backends」の下のOracle Mobile Hubの「Applications」セクションに表示される必要があります。

モバイル・バックエンドの認証と接続の詳細について

モバイル・バックエンド認証および接続詳細は、「Oracle Mobile Hub Settings」ページで確認できます。アプリケーションは、この情報を使用して、モバイル・バックエンドに関連付けられているApiに接続し、認証します。「設定」ページにある認証の詳細は、環境Urlとアクセス・キーです。

環境Url

この項には、3つのUrlが含まれます。

ベースURL: すべてのAPIコールに必要です。
OAuthトークン・エンドポイント: OAuthトークン・リクエストを処理する必要があります。
SSOトークン・エンドポイント:「 SSOの有効化」チェック・ボックスが有効で、OAuthコンシューマ・オプションが有効である場合に表示されます。アプリケーションはこのURLを使用して、リモート・アイデンティティ・プロバイダを介してサインインするためのシングル・サインオンOAuthトークンを取得します。

アクセス・キー

このセクションには、アプリケーションがモバイル・バックエンドApiにアクセスするために必要なアクセス・キーが含まれます。Oracle Mobile Hubは、OAuth認証とHTTP Basic認証の両方を生成します。OAuthキーには、クライアントIDおよびクライアント・シークレットが含まれますが、HTTP Basic認証キーは、モバイル・バックエンドIDと匿名キーの形式で生成されます。

APIとOracle Mobile Hubモバイル・バックエンドとの関連付け

モバイル・バックエンドを使用する前に、APIを関連付ける必要があります。Oracle Mobile Hub APIカタログを使用して、モバイル・バックエンドでアクセスするカスタムAPIを選択できます。このカタログには、各APIエンドポイントおよびドキュメントの詳細が表示されます。また、サンプル・データを使用してエンドポイントをテストできます。

Apiをモバイル・バックエンドに関連付けるには、ドラフトのモバイル・バックエンドを含む環境内で行う必要があります。

Oracle Mobile Hubにサインインします。
メニュー・アイコンをクリックし、「開発」を展開して「バックエンド」をクリックします。
モバイル・バックエンドを選択して「開く」をクリックします。
「Api」をクリックします。
「Apiの選択」をクリックします。
モバイル・バックエンドに含める各APIの追加アイコンをクリックします。