iFrameとしてのOracle Content Management Webユーザー・インタフェースの他のアプリケーションへの埋込み

Oracle Content ManagementのWebユーザー・インタフェースを、HTMLインライン・フレーム(iframeタグ)に埋め込むことができます。インタフェースを埋め込むと、デフォルトのブランディングが削除され、周囲のフレームに合せてコンテンツのサイズが変更され、Oracle Content Managementを独自のWebアプリケーションに統合できるようになります。

これを行うには、インライン・フレームの移入に使用されるURLの/documents要素の直後に、任意のメンバーまたはパブリック・フォルダ・リンクに/embedを追加します。

たとえば、次のURLは標準ユーザー・インタフェースを呼び出し、現在のユーザーのホーム・フォルダを表示します。

https://www.example.com/documents/home/nameasc

埋込みユーザー・インタフェースのホーム・フォルダを表示するには、次の形式のURLを使用します。

https://www.example.com/documents/embed/home/nameasc

埋込みインタフェースにフォルダを開くには、URLでfolder要素を使用してフォルダのグローバル一意識別子(GUID)を指定します。

https://www.example.com/documents/embed/folder/1713A5712BE73C37891915A0127B594F/nameasc 

ノート:

ユーザー・インタフェースを埋め込むと、幅320ピクセルのウィンドウに収まるようにコンテンツが調整されます。ウィンドウを320ピクセルより小さくすると、ウィンドウの右端からコンテンツが隠れるようになります。

また、フォルダへのメンバー・リンクおよびパブリック・リンクを埋め込み、ブラウザ表示の側面を制御する構成パラメータを使用することもできます。

他のドメインへのコンテンツの埋込み

他のドメインでOracle Content Managementのコンテンツを表示できます。たとえば、ユーザー独自のWebアプリケーションにOracle Content Management Webユーザー・インタフェースを埋め込んで、アプリケーション内でフォルダおよびドキュメント管理機能にアクセスすることができます。

コンテンツの埋込み、埋込みコンテンツの有効化およびドメインの追加をユーザーに許可するには:

  1. Oracle Content Management Webアプリケーションに管理者としてサインインしたら、ナビゲーション・メニューの「管理」領域の「システム」をクリックします。

  2. 「管理」メニューで、「セキュリティ」をクリックします。

  3. 「埋込みコンテンツ」で、「有効」を選択します。

  4. 「許可されるドメイン」ボックスに、許可されるドメインのカンマ区切りのリストを入力します。ドメインは、www.example.comの形式にする必要があります。
    • ドメインを特定のポートに制限するには、ポートを指定します。たとえば、www.example.com:12345のようにします。

    • ドメインに複数のサブドメインがある場合は、ワイルドカード文字*を使用できます。たとえば、www.example.*には、ドメインwww.example.comwww.example.co.ukなどが含まれます。

Oracle Salesオブジェクトへのサブタブとしてのアプリケーションの埋込み

アプリケーションをサブタブとして埋め込むと、新しいサブタブがOracle Salesの特定のオブジェクトの詳細ページの一部として表示されます。アプリケーションは、サブタブのiFrameに埋め込まれています。

これを行うには、Oracle Salesアプリケーション・コンポーザ・ツールキットを使用します。この例では、Salesアプリケーション・コンテナとAccountオブジェクトを使用します。

  1. サンドボックスのアクティブ化
  2. Oracle Sales「ナビゲータ」メニューで、「ツール」カテゴリの下の「アプリケーション・コンポーザ」をクリックします。
  3. 「オブジェクト」「標準オブジェクト」の順に展開します。
  4. 「アカウント」オブジェクトを展開して、「ページ」をクリックします。
    右側のパネルがリフレッシュされ、編集インタフェースが表示されます。
  5. 「簡易ページ」タブが選択されていない場合は選択します。
  6. 「詳細ページ・レイアウト」で、「標準レイアウト」をクリックして選択してから、ツールバーの「複製」アイコンをクリックします。
  7. 作成したコピーへのリンク(たとえば、デフォルトのカスタム・レイアウト)をクリックします。
    「デフォルト・カスタム・レイアウト」編集インタフェースが表示されます。また、選択したオブジェクトの詳細ページ・レイアウトに表示されるサブタブを表す一連のアイコンが縦に積み重なって表示されます。
  8. アイコン・スタックの下部で、「追加」アイコンをクリックします。
    詳細レイアウト:デフォルト・カスタム・レイアウト:サブタブの作成編集インタフェースが表示されます。
  9. 「Webコンテンツ」をクリックし、「次」をクリックします。
    詳細レイアウト:デフォルト・レイアウト:作成サブタブには、次の2つの領域があります。
    • 「基本情報」。サブタブの表示の詳細。

    • URL定義。Groovyスクリプトで使用するためにシステム値を選択できるパレット、および有効なURLを作成するためのGroovyスクリプト・インタフェースが含まれます。

  10. 「基本情報」に、表示ラベルを入力します。必要に応じて、説明を入力し、デフォルトの表示アイコンを変更します。
  11. 「スクリプトの編集」ウィンドウの「URL定義」領域で、正しいアプリケーションURLを入力します。たとえば、Groovy式return "http//{YOUR-APP-URL}"「保存して閉じる」の順にクリックします。
    インタフェースには、オブジェクトに関連付けられたサブタブ(新しいサブタブを含む)が表示されます。
  12. 必要に応じて、サブタブ・アイコン・スタックの上部にある二重矢印アイコンをクリックして、新しいサブタブの場所を移動します。
  13. 「完了」をクリックします。
  14. 必要に応じて、サブタブをテストできます。「ナビゲータ」メニューの「アカウント」をクリックし、新しいアカウントを作成します。埋め込んだアプリケーションの新しいサブタブが表示されます。

Oracle SalesでのiFrameの埋込みに関する問題のトラブルシューティング

Oracle SalesへのIFrameの埋め込みに関する一般的な問題には、HTTPSプロトコルとの安全な接続を確立するものがあります。

たとえば、アプリケーションを埋め込むときに空白のiFrameが表示された場合:

  • アプリケーションのURLが正しいことを確認します。生成されたURLが正しいホスト名を使用しているかどうかは、ブラウザ開発者ツールを使用して確認してください。それ以外の場合、正しいことを確認してください。
  • Oracle Java Cloud Serviceサーブレットを使用してiFrameを埋め込む場合、HTTPSを使用してサーブレットにアクセスしているかどうかを確認します。セキュリティ上の理由により、ほとんどのブラウザでは、同じブラウザ・ページでHTTPコンテンツとHTTPSコンテンツを混在させることはできません。
  • サーブレットがエラー・ログを書き込む場合、アプリケーションのデバッグ・ログを調べることができます。アプリケーションの実行時にエラーが発生し、ブラウザに目に見えるエラーが表示されない場合は、アプリケーション・サーバーのエラー・ログを確認してください。