リモート・データ・ゲートウェイのインストール

Oracle Analytics Cloudがプライベート・サブネットに格納されているデータにアクセスできるように、リモート・データ・ゲートウェイをインストールします。

インストーラをダウンロードする手順およびリンクは、「ダウンロード・コード」セクションにあります。

データベースにアクセスするには、リモート・データ・ゲートウェイ・リスナーに、Linuxファイアウォールのオープン・ポートと仮想クラウド・ネットワーク(VCN)セキュリティ・リストのイングレス・ルールの両方が必要です。

リモート・データ・ゲートウェイのインストールの準備

リモート・データ・ゲートウェイのインストールを準備するには、インストーラをbastionコンピュート・インスタンスおよびゲートウェイをホストするコンピュート・インスタンスにコピーする必要があります。インベントリ・ロケーション・ファイルおよびインストーラ・レスポンス・ファイルも作成する必要があります。

次のステップを開始する前に、リモート・データ・ゲートウェイ(RDG)インストーラをダウンロードします。インストーラをダウンロードする手順およびリンクは、「ダウンロード・コード」セクションにあります。

  1. 以前に作成したインストーラ・アーカイブおよびSSH秘密キーを、bastionサーバーをホストするコンピュート・インスタンスにコピーします。
    Linuxタイプのシステムのセキュア・コピー・プロトコル(SCP)またはWindowsシステムのリモート・デスクトップ・プロトコル(RDP)を使用して、インストーラをコピーします。たとえば、opcがデフォルト・ユーザーであるLinuxタイプ・システムの場合は、次のようになります。
    $ scp -i <path to installer file> opc@<IP address or host name>:/tmp
  2. 同様に、インストーラ・アーカイブとSSH秘密キーを、リモート・データ・ゲートウェイをホストするコンピュート・インスタンスにコピーします。
  3. セキュア・シェル(SSH)を使用して、RDGをホストするインスタンスに接続します。次に例を示します。
    $ ssh -i <private key path> <user>@<IP address or host name>
  4. インストーラ・アーカイブを解凍します。たとえば、次の例では、アーカイブを現在の(opc)ユーザーのホームディレクトリに解凍します。
    $ cd ~ && unzip <path to the installer zip file>
  5. インベントリの場所ファイルを作成します。
    1. Rootユーザーとして、エディタを使用してインベントリの場所ファイルを作成します。次に例を示します。
      $ sudo su -
      $ vi /etc/oraInst.loc
      inventory_loc=/home/opc/oraInventory
      inst_group=opc
      
      :wq
    2. ファイルの内容を確認してから、rootユーザー・セッションを終了します。
       $ cat /etc/oraInst.loc 
      Inventory_loc=/home/opc/oralnventory 
      Inst_ group=opc 
      $ exit
  6. インストーラ・レスポンス・ファイルを作成します。
    1. ホーム・ディレクトリに変更します。
      $ cd ~
    2. エディタを使用して、選択したファイル名でインストーラのレスポンス・ファイルを作成します。

      資格証明ページの管理者ユーザー名とパスワードを入力してください。次に例を示します。

      $ vi silentInstall.response
      [ENGINE]
      #DO NOT CHANGE THIS.
      Response File Version=1.0.0.0.0
      
      [GENERIC]
      ORACLE_HOME=/home/opc/Oracle/Middleware/Oracle_Home
      SELECT_RD_VERSION_RADIO_V1=false
      CREDENTIALS_PAGE_ADMIN_USERNAME=<admin user>
      CREDENTIALS_PAGE_PASSWORD=<admin password>
      
      :wq
    3. ファイルの内容を確認してから、rootユーザー・セッションを終了します。
      $ cat silentInstall.response 
      [ENGINE]
      #DO NOT CHANGE THIS.
      Response File Version=1.0.0.0.0
      
      [GENERIC]
      ORACLE_HOME=/home/opc/Oracle/Middleware/Oracle_Home
      SELECT_RD_VERSION_RADIO_V1=false
      CREDENTIALS_PAGE_ADMIN_USERNAME=<admin user>
      CREDENTIALS_PAGE_PASSWORD=<admin password>

リモート・データ・ゲートウェイのインストールおよび起動

インストーラのレスポンス・ファイルおよび場所ファイルを使用して、コンピュート・インスタンスにリモート・データ・ゲートウェイをインストールします。

次のステップを使用してリモート・データ・ゲートウェイをインストールする前に、ゲートウェイ・インストーラをコピーして解凍し、インストーラのレスポンス・ファイルと場所ファイルを作成しておく必要があります。
  1. ホーム・ディレクトリに変更します。
    $ cd ~
  2. 以前に作成したインストーラ・レスポンスおよび場所ファイルを使用して、インストーラをサイレントに実行します。
    $ ./datagateway-linux-105.5.bin -silent -responseFile /home/opc/silentInstall.response –invPtrLoc /etc/oraInst.loc 

    インストーラは、進捗通知および正常に完了したときのメッセージを表示します。

  3. レスポンス・ファイルで指定したホーム・ディレクトリに移動します。次に例を示します。
    $ cd /home/opc/Oracle/Middleware/Oracle_Home
  4. ゲートウェイを起動します。
    $ domain/bin/startJetty.sh
  5. Statusコマンドを実行し、ゲートウェイの構成に使用するHTTPポートとURLを書き留めます。
    $ domain/bin/status.sh

リモート・データ・ゲートウェイ・ホストでファイアウォール・ポートを開く

コンピュート・インスタンス仮想マシン上のデータベースにアクセスするには、リモート・データ・ゲートウェイ・リスナーに、リモート・データ・ゲートウェイ・ホストのファイアウォール内のオープン・ポートが必要です。

コンピュート・インスタンスのファイアウォールは、デフォルトではリスナー・ポートを開かずに作成されます。セキュア・シェル(SSH)のポート22のみが開いています。

開始する前に、リスナー・ポートを8080として指定するセキュリティ・リスト入力ルールを作成していることを確認してください。

  1. セキュア・シェル(SSH)を使用して、opcユーザーとしてリモート・データ・ゲートウェイ・インスタンスに接続します。
    ssh -i <private_key_path> opc@<rdg_ip_or_host_name>
  2. Rootユーザーに切り替えます。
    sudo su -
  3. オープン・ポートを表示するには、次のいずれかまたはすべてのコマンドを使用します。
    • オープン・ポートを表示する手順は、次のとおりです。
      firewall-cmd --list-ports
    • ポートがリストされていない場合は、サービスを介して開いている可能性があります。オープン・サービスを表示する手順は、次のとおりです。
      firewall-cmd --list-services
    • ポートに関連付けられたSSHなどの特定のサービスを検索するには、次のようにします。
      cat /etc/services | grep ssh
    • 1521などの特定のポートを検索するには、次のようにします。
      at /etc/services | grep 1521
  4. 現在実行中のインスタンスでポートを開くには、次のようにします。
    firewall-cmd --add-port=<port>/<protocol>
    後でインスタンスを再起動するときにポートを開くように指定するには、--permanentオプションを追加します。次に例を示します。
    firewall-cmd --permanent --add-port=8080/tcp