この図は、Siebel環境にあるOracle Cloud Infrastructureリージョンとオンプレミス実装を示しています。
OCIリージョンは、3つの可用性ドメイン(AD)、アベイラビリティ・ドメイン1、アベイラビリティ・ドメイン2およびアベイラビリティ・ドメイン3で構成されます。これらのADは、リージョンに拡張される仮想クラウド・ネットワーク(VCN)内にあります。VCNには3つのサブネットがあり、1つはパブリック/プライベートとして割り当てられ、もう1つはプライベート・サブネットとして割り当てられます。各サブネットへのアクセスは、ルーティング表およびセキュリティ・リストによって管理されます。
パブリック/プライベート・サブネットには、AD 1ではSiebel Cloudインスタンス、AD 2ではGitlabインスタンス、AD 3ではOCIロード・バランサが含まれます。
最初のプライベート・サブネットには、ADごとに1つずつ、3つのKubernetesノードで構成される
Oracle Container Engine for Kubernetes Engine実装が含まれています。
- AD 1のノードには、Siebel Application Interface 1、Siebel Cloud Gateway 1およびSiebel Server 1が含まれ、それぞれにサーバーとポッドが含まれています。
- AD 2のノードには、Siebel Cloud Gateway 2およびSiebel Server 2とともにHelm/Fluxクラスタが含まれています。各Siebelコンポーネントには、サーバーとポッドが含まれます。
- AD 3のノードには、Siebel Application Interface 2およびSiebel Cloud Gateway 3とともにNginxイングレス・コントローラが含まれています。
3番目のプライベート・サブネットには、AD 1のプライマリSiebelデータベースとAD 2のスタンバイSiebelデータベースが含まれます。Data Guardによって同期されます。
VCNの外部では、リージョンに次の追加サービスも含まれています:
- ポリシー
- Identity Cloud Service
- Siebelファイル・システム- OCI FSS
- オブジェクト・ストレージ
- コンテナ・レジストリ
- リソース・マネージャ
GitlabインスタンスはトラフィックのHelm/Fluxクラスタを送信し、ロード・バランサはトラフィックをNginxイングレス・コントローラに送信し、Siebel Application Interface 1およびSiebel Application Interface 2にデータを送信します。
リージョン全体がCloud Guardによって保護されます。
オンプレミス実装には、次のコンポーネントで構成されるSiebelオンプレミス環境が含まれています。
- 構成
- Webファイル
- ファイル・サービス
- データベース
オンプレミス環境の外部には、Cloud Managerリフト・ツールがあります。
OCIリージョンとオンプレミス実装の間のトラフィックは、VCN上のDRGと、VPN/FastConnect経由の顧客構内機器からのものです。