計画済スイッチオーバー
Oracleデータベースは、プライマリ・ロールまたはスタンバイ・ロールのいずれかで実行されます。Data Guardでは、スイッチオーバーまたはフェイルオーバーのいずれかを使用してデータベースのロールを変更できます。
- スイッチオーバーとは、プライマリ・データベースといずれかのスタンバイ・データベースとの間のロール・リバーサルです。スイッチオーバーは、データ損失がないことを保証し、通常はプライマリ・システムの計画メンテナンスのために実行されます。スイッチオーバー中、プライマリ・データベースはスタンバイ・ロールに移行し、スタンバイ・データベースはプライマリ・ロールに移行します。
- フェイルオーバーは、プライマリ・データベース(Oracle RACプライマリ・データベースのすべてのインスタンス)に障害が発生するか、アクセスできなくなり、いずれかのスタンバイ・データベースがプライマリ・ロールを引き継ぐように遷移したときに実行されます。フェイルオーバーでは、フェイルオーバー時に有効な保護モードに応じて、データが失われる場合とされない場合があります。
プライマリ・データベースのオンプレミスからOCIへの切替え
メンテナンスなどの計画的なアクティビティがある場合は、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)のデータベースをデータ損失ゼロでプライマリ・データベースにすることができます。スイッチオーバーは、オンプレミス・データベースで開始され、クラウドのデータベース・インスタンスで完了する計画済イベントです。
OCIからオンプレミスへのプライマリ・データベースの切替え
Oracle Cloud Infrastructure (OCI)のデータベース・インスタンスをプライマリ・データベースにした後、Oracle Database Exadata Cloud ServiceのOCIデータベース・インスタンスでOracle Data Guardコマンドライン・インタフェース(DGMGRL)を使用して元に戻し、オンプレミス・データベースを再度プライマリ・データベースにします。
プライマリ・データベースは、オンプレミス・データベースとOracle Database Exadata Cloud Service (OCI)データベース・インスタンス間で切り替えることができます。