データのレプリケート

データ・レプリケーションを使用すると、ブロック・ボリューム、ブート・ボリュームおよびボリューム・グループの非同期レプリケーションを、継続して自動的に他のリージョンおよび可用性ドメインにレプリケートできます。
Oracle Cloud Infrastructure Block Volumesは、ボリューム・バックアップやボリューム・グループ・バックアップを行わずに、次のシナリオをサポートします:
  • 障害時リカバリ
  • 移行
  • 事業拡張

レプリケーションはバックアップを補完するものであり、置換するものではありません。バックアップでは、以前のバージョンのボリュームまたはボリューム・グループに戻ることができるボリュームのポイントインタイム・スナップショットが提供される場合、repliasでは現在のバージョンのデータが提供されます。

ブート・ボリュームおよびブロック・ボリュームのレプリケーション

セキュリティ・アーキテクト、クラウド・オペレーション・マネージャー、クラウド・アーキテクト

Oracle Cloud Infrastructure Block Volumesには、ブロック・ボリューム、ブート・ボリュームおよびボリューム・グループの非同期レプリケーションを、継続して自動的に他のリージョンおよび可用性ドメインに実行する機能が用意されています。

Block Volumeでは、次の2種類のレプリケーションがサポートされています。

  • クロス・リージョン: リージョン間のレプリケーションに使用されます。
  • クロス可用性ドメイン: 同じリージョン内の可用性ドメイン間のレプリケーションに使用されます。この機能を使用すれば、ボリューム・バックアップやボリューム・グループ・バックアップを行わずに、次のシナリオがサポートされます:
    • 障害時リカバリ
    • 移行
    • 事業拡張

レプリケーション機能は、バックアップ機能を補完するものであり、代替する機能ではありません。バックアップでは、ボリュームのポイントインタイム・スナップショットが提供され、これを使用して以前のバージョンのボリュームまたはボリューム・グループに戻ることができます。レプリカでは、最新バージョンのデータが提供されます。

ボリュームまたはボリューム・グループのレプリケーションを有効にすると、ソースからレプリカへのデータの初期同期がプロセスに含まれます。ボリューム・サイズおよびボリュームに書き込まれるデータ量によっては、この同期に時間がかかる場合があります。初期同期プロセスの完了後、レプリケーション・プロセスは継続して行われます(一般的なリカバリ・ポイント目標(RPO)のターゲット・レートはリージョン間のレプリケーションで30分未満ですが、RPOは変わる可能性があります)。

ファイル・ストレージ・レプリケーション

Cloud Architect、Cloud Operations Manager、Security Architect

File Storageレプリケーションでは、異なる可用性ドメイン内のターゲット・ファイル・システムにソース・ファイル・システムをレプリケートできます。これらのターゲットは、リージョン内の複数の可用性ドメインにまたがることも、テナンシの異なるリージョンにまたがることもできます。

この機能は、重要なビジネス・データを保護し、コンプライアンス要件に準拠するためにディザスタ・リカバリ・ソリューションを必要とする多くのお客様にとって重要です。File Storageレプリケーションでは、レプリケーションおよびディザスタ・リカバリ・アーキテクチャの構成要素としてスナップショットおよびクローンが使用されます。

Object Storageレプリケーション

Cloud Architect、Cloud Operations Manager、Security Architect

レプリケーションは、地域の停止からの保護、障害回復における支援、およびデータ冗長性のコンプライアンス要件への対処を提供します。ユーザー・アクセスに近い地域の場所で複数のデータのコピーを保持すると、レイテンシを減らすこともできます。

オブジェクト・ストレージのレプリケーションを有効にするには、レプリケーションの宛先であるリージョンおよびバケットを識別するレプリケーション・ポリシーをソース・バケットに作成する必要があります。レプリケーション・ポリシーを作成すると、宛先バケットは読取り専用になり、ソース・バケットからのレプリケーションによってのみ更新されます。ポリシー作成後にソース・バケットにアップロードされたオブジェクトは、宛先バケットに非同期でレプリケートされます。ポリシー作成後にソース・バケットから削除されたオブジェクトは、宛先バケットから自動的に削除されます。ポリシー作成前にソース・バケットにアップロードされたオブジェクトはレプリケートされません。

Oracle Databaseレプリケーション

Cloud Architect、Cloud Operations Manager、Security Architect

Oracleデータベースの場合、Oracle Data GuardとOracle Active Data Guardは、大小のビジネスの生命線であるミッションクリティカルなデータベースに最適なデータ保護およびデータ可用性ソリューションを提供します。

Data Guardは、単純な原則(REDOの送信、REDOの適用)に基づいて動作します。REDOには、Oracle Databaseでデータベース・トランザクションのリカバリに必要なすべての情報が含まれます。