プライマリ・サイトとセカンダリ・サイト間の接続の有効化

リージョンA (プライマリ)とリージョンB (セカンダリ)間のリージョン間通信を有効にするには、各リージョンでDynamic Routing Gateways (DRG)を構成し、リモート・ピアリング接続(RPC)を使用して接続する必要があります。この設定により、ストレッチされたクラスタをサポートするネットワーク間でトラフィックをルーティングするためのバックボーンが形成されます。

プライマリ・サイトでのDRGの作成とプライマリ・サイトのVCNsへのアタッチ

リージョンA (プライマリ)でDRGを作成し、次のVCNsにアタッチします:

  • VCN-Primary
  • VCN-Mgmt-Active

これにより、プライマリ・リージョン内の両方のVCNsにわたるVLAN間のルーティングが可能になります。

セカンダリ・サイトでのDRGの作成とVCN- セカンダリへのアタッチ

同様に、リージョンB (セカンダリ)でDRGを作成し、VCN-Secondaryにアタッチします。

これにより、リージョン間の通信に備えて、セカンダリ・リージョン内でルーティングが確立されます。

ノート:

この段階では、DRGをVCN-Mgmt-Failoverにアタッチしないでください。このステップは、管理ワークロードがリージョンBに移行されたフェイルオーバー・イベント中に手動で実行する必要があります。その時点で、VCN-Mgmt-Activeを指すルートは、VCN-Mgmt-Failoverへのルートに置き換えられます。これについては、「フェイルオーバー」の項で詳しく説明します。

リージョン間のリモート・ピアリング接続の確立

両方のリージョンでDRGが作成されたら、リモート・ピアリング接続(RPC)を確立して、セキュアで低レイテンシのクロスリージョン・トラフィック・フローを有効にします。

RPCは両側から開始できます。結果は対称です。確立後: プライマリDRGとセカンダリDRGの両方に、ローカルCIDRとリモートCIDRの両方(リージョンAの場合は10.16.0.0/16、リージョンBの場合は10.17.0.0/16)へのルートを表示する必要があります。