プライベート・クラウド・アプライアンスのIaaSの構成
Oracle Private Cloud ApplianceでOracle RACデータベースを作成する前に、ネットワーク、コンピュート、ストレージ、オペレーティング・システムを構成し、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle RAC Database Softwareをインストールする必要があります。プライベート・クラウド・アプライアンスのIaaS構成は、次のアーキテクチャのようになります。
rac-pca-architecture.zip (rac-pca-architecture.zip)
インフラストラクチャを作成する前に、次の前提と考慮事項を確認してください。
- Oracle RAC環境のすべてのノード(仮想マシン)は、ユーザーおよびアプリケーションがデータベースにアクセスできるように、少なくとも1つのパブリック・ネットワークに接続する必要があります。
- Oracle RACでは、パブリック・ネットワークに加えて、ノードとそれらのノードで実行されているデータベース・インスタンス間の通信にのみ使用されるプライベート・ネットワーク接続が必要です。
- Oracle Private Cloud Applianceを使用する場合、構成できるプライベート・ネットワーク・インターコネクトは1つのみです。このネットワークは通常、インターコネクトと呼ばれます。インターコネクト・ネットワークは、クラスタ内のすべてのサーバーを接続するプライベート・ネットワークです。
- Compute Enclave UI (CEUI)へのアクセスに加えて、CEUIに依存するかわりにOCIを使用してコマンドを実行するように、要塞VMでOCI CLIを構成する必要もあります。
次の項では、プライベート・クラウド・アプライアンス・システムでコンピュート、ネットワークおよびストレージの構成を作成する方法について説明します。
ストレージの構成
Oracle RACでは、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を使用して、効率的な共有記憶域アクセスを実現します。Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)は、基礎となるクラスタ化されたボリューム・マネージャとして機能します。データベース管理者に、すべてのサーバーおよびストレージ・プラットフォームで一貫性のある単純なストレージ管理インタフェースを提供します。Oracle Databaseファイル専用の垂直統合ファイル・システムとボリューム・マネージャであるOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)は、ファイル・システムを簡単に管理できるRAW I/Oのパフォーマンスを提供します。