診断データの収集

構成ファイルとログ・ファイルは、E-Business Suiteアサータを使用したOracle Identity Cloud ServiceおよびOracle E-Business Suiteの統合に関する問題の診断に役立ちます。

次のファイルを収集する必要があります。
  • E-Business Suite Asserter構成ファイル(bridge.properties)。
  • E-Business Suite Asserter診断ログ。
  • E-Business SuiteアサータがデプロイされているWebLogicドメインのドメイン・ログ・ファイル。
  • HTTPヘッダー・トレース。

E-Business Suiteアサータ・デバッグ・ログの有効化

ログをファイルに送信するには、logger.propertiesファイルでFileHandlerhandlersプロパティに追加します。これにより、ファイル・ロギングがグローバルになります。

  1. 次のようにエントリを含むlogger.propertiesファイルを作成します。
    handlers = java.util.logging.FileHandler, java.util.logging.ConsoleHandler
    java.util.logging.FileHandler.pattern = %h/ebsasserter.log
    java.util.logging.FileHandler.formatter = java.util.logging.SimpleFormatter
    java.util.logging.FileHandler.level=ALL
    java.util.logging.ConsoleHandler.formatter = java.util.logging.SimpleFormatter
    java.util.logging.ConsoleHandler.level=ALL
    com.oracle.ebs.sso.level=ALL
    oracle.apps.fnd.ext.level=ALL
    oracle.security.jps.idcsbinding.level=ALL
  2. Oracle WebLogic Serverでオプション-Djava.util.logging.config.file=<logger.properties file created above>を追加します。
    1. ブラウザを使用して、Oracle WebLogic Server管理コンソールにアクセスします。
    2. Oracle WebLogic Server管理コンソールで、「ドメイン構造」「環境」の下にある「サーバー」をクリックします。
    3. 「サーバー」表で、E-Business Suiteアサータがデプロイされているサーバー・インスタンスの名前をクリックします。
    4. WebLogicサーバー・メニューから、「管理」「サーバーの起動」の順に選択します。
    5. 「サーバー開始」ページから、「引数」フィールドにオプション-Djava.util.logging.config.file=<logger.properties file created above>を追加できます。
    6. 「保存」をクリックします。
  3. E-Business SuiteアサータがデプロイされているOracle WebLogic Serverを再起動します。
    E-Business Suite Asserterデバッグ・ログ・ファイルは、<HOME DIR>/ebsasserter.logにあります。

Fiddlerを使用したHTTPトラフィックの取得

Fiddlerを使用して、クライアントとホスト・コンピュータ間のHTTPトラフィックを表示およびデバッグできます。

  1. Fiddlerインストーラをダウンロードします。
  2. Fiddlerインストーラを実行し、ウィザードに従ってFiddlerをクライアント・マシンにインストールします。
  3. インターネットにアクセスする可能性のある他のすべてのプログラムおよびサービスを停止するか、HTTPを使用します。これにより、クリーンで整然としたトレースを取得できます。
  4. ワークステーションの「スタート」メニューで「Fiddler」アイコンを選択して、Fiddlerを実行します。
    Fiddlerは、起動後すぐにイベントの取得を開始します。Fiddlerは、すべてのネットワーク・リクエストを即時に記録し、これらのリクエストをツールの左側のペインに要約します。
Fiddlerトレースの個々のセクションは色分けされています。各色は意味を持ちますが、失敗は赤で表示されます。結果列には、セクションが返したHTTPコードが含まれます。たとえば、セクションがHTTP 404またはNot Foundのエラー・メッセージを返した場合、セクションは赤色になります。通常はエラーまたは障害を探しているため、集中するセクションはトレース内の赤いセクションです。Fiddlerは、.sazのファイル拡張子を持つトレースを含むファイルを作成します。