6 トラブルシューティング

知っておく必要がある既知の問題とトラブルシューティング方法。

エラー・メッセージ

  • WKOエラー・メッセージ:
    unable to build kubernetes objects from release manifest: unable to recognize "": no matches for  kind "Domain" in
          version "weblogic.oracle/v8" 

    このエラーが発生した場合は、WKOが実行中で、AMCネームスペースが正しく割り当てられているかどうかを確認してください。

  • ドライ・ランのエラーメッセージ:
     execution error at(amc/templates/validation.yaml:19:49): One or more secrets specified are not present in this
          namespace. 

    ドライ・ランを実行している場合は、この警告を無視します。

  • デプロイメント構成ファイルのフォーマットの問題によるエラー:
    Error: execution error at (java-amc/templates/validation.yaml:5:51): Docker image repository or tag not
          configured

    このエラーが発生した場合は、custom-values.yamlが正しくインデントまたはフォーマットされているかどうかを確認してください。

既知の問題

次に、既知の問題の一部を示します:
  • Containerized AMCの初期化中に、デフォルトの共通名(CN)がSSL証明書から移入されます。そのため、初期化中に有効なホスト名を使用する必要があります。「Containerized AMCの初期化」を参照してください。
  • custom-values.yamlファイルでLoadBalancerサービスのみが有効になっている場合、WebLogic管理サーバー・コンソールにはアクセスできません。管理サーバー・コンソールにアクセスする必要がある場合は、NodePortサービスも有効にします。
  • 初期化中に指定されたサーバー・ホスト名が後でアクセスできなくなった場合、AMCエージェントはサーバーとの通信を停止します。また、AMCエージェント・バンドルのダウンロードも失敗します。

ベスト・プラクティス

次に、通信(またはアクセス)の問題を回避するために使用できるヒントまたはベスト・プラクティスをいくつか示します:
  • Kubernetesがプライベート・ネットワークに設定されていて、パブリック・ネットワークにアクセスする必要がある場合(WKOコンテナ・イメージをプルする場合など)、コンテナ・エンジンで正しいプロキシを構成します。
  • サーバーまたはデータベースへのアクセス中にネットワークのアクセス性の問題が発生した場合は、Kubernetesクラスタのファイアウォール設定が正しく構成されていることを確認してください。
  • Advanced Management Consoleでは、Javaセキュリティ・ベースラインおよびJavaリリースのサーバーにアクセスする必要があります。また、JNLPファイルが企業ネットワーク外にある場合は、それらをイントロスペクトするために、インターネット・アクセスが必要となります。custom-values.yamlファイルで管理対象サーバーのポッドに必要なプロキシが構成されていることを確認します。
  • LoadBalancerサービスがContainerized AMCに対して有効になると、オプションを無効にしても維持されます。これは、割り当てられた外部IPアドレスを保持するために行われます。このサービスが誤って削除されないようにしてください。誤って削除されると、AMCサービスにアクセスできなくなります。
  • コンテナ・イメージの構築、配布、デプロイメント、アップグレードなどの操作は、適切な権限を持つオペレーティング・システム・ユーザーによって実行されます。必要な場合は、環境に応じてコマンドの前にsudoまたはsudo -Eを付けます。
  • Helmパッケージ、custom-values.yaml、JKSファイルなどのすべてのアーティファクトを格納する作業ディレクトリを作成します。この作業ディレクトリから、helm installやupdate、kubectl createやdeleteなどのコマンドを実行します。
  • Containerized AMCのデプロイメントを開始する前に、要件に応じて次の操作をスクリプト化し、bashターミナルからコマンドを実行できます:
    • ネームスペースの作成
    • WKOインストール
    • AMCシークレットの作成
    • ConfigMapの作成
    • Helm install dry runコマンド

    これにより、デプロイメントを開始する前に、すべての前提条件が満たされていることが確認されます。

  • values.yamlで構成されているデフォルトのポッド・リソース・リクエストおよび制限は、正常に機能するためには十分です。ただし、明らかな理由でポッドがサイレントに終了した場合は、この構成を再確認してください。