2 Jipherのダウンロードおよびデプロイ
Jipherデプロイメント
jipher-10.35.tar.gz
からJipher JARファイルを抽出します。 Jipher JARファイルjipher-jce-10.35-se.jar
をクラス・パスまたはモジュール・パスに追加します。 モジュール・パスに配置すると、モジュールcom.oracle.jipher
として確認できます。
ノート:
JCAは、実行時にJARファイルのシグネチャを検証することで、セキュリティ・プロバイダを認証します。 「JARファイル・シグネチャ検証用のSUNおよびSunRsaSignプロバイダの登録」を参照してください。 そのため、Jipher JARファイルの内容を抽出して、デプロイメントを簡略化するために依存関係を持つJAR (Javaアプリケーションのみでなく、その依存関係を含むJARファイル)に組み込むことはできません。実行時に、Jipherがデプロイされるプラットフォームに適したネイティブ・ライブラリは、Jipher JARファイルから一時ディレクトリに自動的に抽出されます。 デフォルトでは、java.io.tmpdir
システム・プロパティの値は、この一時ディレクトリの親ディレクトリとして使用されます。 または、jipher.user.dir
システム・プロパティの値を設定して、この親ディレクトリを指定できます。 「システム・プロパティを介したJipherの構成」を参照してください。
Jipherデプロイメントのバージョンを確認
Jipherプロバイダ・クラスはcom.oracle.jipher.provider.JipherJCEです。 これには、バージョン情報を標準出力に出力するmainメソッドが含まれています。
このメソッドを実行し、エラーなしでバージョン情報を出力する場合、Jipherネイティブ・ライブラリは正常にロードされました:
$ java -cp jipher-jce-10.35-se.jar com.oracle.jipher.provider.JipherJCE
JipherJCE Provider 10.35[OpenSSL 3.4.1 11 Feb 2025] (implements AES,
DESede, Diffie-Hellman, DSA, ECDSA, ECDH, HMAC, PBKDF2, RSA, SHA-1,
SHA-2, SHA-3)