java
コマンドを使用してJavaアプリケーションを起動する際には、Java Flight Recorderを有効にしたり、その設定を構成したり、記録を開始したりするためのオプションを指定できます。
java
コマンドの次のコマンド行オプションは、Java Flight Recorderに固有です。
-XX:+|-FlightRecorder
: Java Flight Recorderを有効にします(JDK 8u40以降では必要ありません)
-XX:FlightRecorderOptions
: Java Flight Recorderのパラメータを設定します
-XX:StartFlightRecording
: 指定されたパラメータまたはデフォルト値を使用して記録を開始します
Java Flight Recorderのコマンドライン・オプションについては、Java Platform, Standard Editionツール・リファレンスのjavaの章で説明されています。これらのオプションは、Oracleの商用ライセンスJDKでのみ使用できます。これらのオプションを使用するには、次の項の説明に従って、商用機能をロック解除する必要があります。
商用機能のロック解除
次のいずれかの方法を使用して、Java Flight Recorderおよび関連オプションにアクセスします。
java
コマンドを使用してアプリケーションを起動するときに-XX:+UnlockCommercialFeatures
オプションを指定します。
アプリケーションが実行開始した後で、jcmd
ユーティリティのVM.unlock_commercial_features
パラメータを使用して商用機能をロック解除します。
例1-1 アプリケーション起動時の商用機能のロック解除
次のjava
コマンドは、MyApp
という名前のアプリケーションの商用機能をロック解除して記録を開始します。
java -XX:+UnlockCommercialFeatures -XX:StartFlightRecording MyApp
例1-2 実行中アプリケーションの商用機能のロック解除
次のjcmd
コマンドは、プロセスIDが1968
のJavaプロセスの商用機能をロック解除します。
jcmd 1968 VM.unlock_commercial_features