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2.1 概要

ドラッグ&ドロップは、多くのグラフィカルユーザインタフェース (GUI) システムにみられる直感的な操作方法で、GUI 内の表示要素に論理的に関連付けられた 2 つの構成要素間で情報を転送するための機構を提供します。 通常、ドラッグ&ドロップは、人間であるユーザが適切な入力デバイスを使用して行う物理的なジェスチャーによって生じます。 ドラッグ&ドロップは、GUI の表示要素上で行う操作により行われるデータ転送の結果をユーザに継続的にフィードバックする機構と、続いて行われるデータのネゴシエーションと転送を容易にする機能を提供します。

一般的なドラッグ&ドロップ操作は、次のようにいくつかの状態に分けることができます。

: このドキュメントでは、ドラッグ&ドロップ操作の開始要因が、人間であるユーザによる物理的なジェスチャーであることを繰り返し言及していますが、これには、DragSource が適切に実装されている場合の、プログラムによるドラッグ&ドロップ操作も含まれています。

ジェスチャー自体は、論理カーソルを GUI 階層を越えて動かし、GUI Component のジオメトリと交差します。 この結果、論理 Drag カーソルは Component および関連する DropTarget 内に入り、それらを横切ってから出て行きます。

DragSource オブジェクトは、通常の場合は、論理カーソルに関連付けられた GUI Cursor をアニメーション化することによって、ユーザに「Drag Over」フィードバックを明示します。

DropTarget オブジェクトは、通常の場合は、GUI Cursor の下にある関連付けられた GUI Component にアニメーションを描画することによって、ユーザに Drag Under フィードバックを明示します。

このドキュメントの以降の部分では、このモデルをサポートするために提案された API の変更の詳細について説明します。



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