サイレントインストール


サ イレントインストールでは、次のトピックについて説明します。

 

説明

  1. この章は、32 ビット Windows と、Java Runtime Environment (JRE) のサイレントインストールに適用されます。
  2. 対象となる読者は次のとおりです。
    • イントラネット環境に配置された複数の PC に、ユーザによる操作なしで Java Plug-in および JRE を配備するシステム管理者
    • JRE を必要とする製品を使用し、その製品をサイレントインストールする企業
  3. 「Windows インストール」メソッドの場合 (別名、「web からのインストール」) では、/s オプションだけが必要です。「Windows オフラインインストール」の場合では、/s /v"/qn を含める必要があります。インストールの種類について詳細は、「インストール形式」を 参照してください。
  4. バージョン 1.4.2 なので、コマンド行オプション WEBSTARTICON=0 は、以下にはありません。バージョン 5.0 は Java Web Start アイコンを作成しないからです。

はじめに

JavaTM 2 Platform Runtime Environment (JRE) インストーラは、Microsoft Windows Installer 2.0 を基にした InstallShield Developer 8.02 で作成されています。この製品には、サイレント (自動的な) インストールサポートが組み込まれています。このドキュメントでは、JRE をサイレントインストールする方法について説明します。サイレントインストールについての詳細は、http://support.installshield.com/ を参照してください。

サイレントモードでのインストール

サイレントモードでインストールするためのコマンド行を次に示します。

Windows インストール:

<jre>.exe [/L<language ID>] /s [ADDLOCAL=jrecore[,extra][,other_US] | ALL] [IEXPLORER=1] [NETSCAPE6=1] [MOZILLA=1] [INSTALLDIR=<drive>:\<install_path>] [REBOOT=Suppress] [JAVAUPDATE=0] [CUSTOM=1]

Windows オフラインインストール:

<jre>.exe [/L<language ID>] /s /v "/qn [ADDLOCAL=jrecore[,extra][,other_US] | ALL] [IEXPLORER=1] [NETSCAPE6=1] [MOZILLA=1] [INSTALLDIR=<drive>:\<install_path>] [REBOOT=Suppress] [JAVAUPDATE=0] [CUSTOM=1]"

上記の <jre>.exe は、Java Runtime Environment (JRE) の単一のインストーラです。/L<language ID> を指定すると、インストーラに地域対応された言語を設定します (「言 語 ID」参照)。ADDLOCAL を指定する場合は、jrecore[,extra][,other_US] または ALL のどちらかになります。IEXPLORER=1 を指定すると、Plug-in が Internet Explorer ブラウザに登録されます。NETSCAPE6=1 を指定すると、Plug-in が Netscape 6 以降のブラウザで登録されます。MOZILLA=1 は、Plug-in が Mozilla 1.1 以降のブラウザで登録されます。INSTALLDIR を指定すると、インストールするドライブとパスを指定します。REBOOT=Suppress を指定すると、ロックされたファイルがあってもコンピュータを再起動しません。JAVAUPDATE=0 を指定すると、Java Update 機能が無効になります (Java コントロールパネルの [アップデート] タブが表示されない)。CUSTOM=1 を指定すると、ユーザには使用許諾契約と進捗バーだけが表示されます。使用許諾契約には同意する必要があります。

ADDLOCAL=jrecore[,extra][,other_US] を使用する場合は、次のようになります。

jrecore は JRE のコアがインストールされる

extra (省略可能) は追加のフォント、カラー、サウンドバンクがインストールされる

other (省略可能) はロケール固有の .jar ファイルがインストールされる

ADDLOCAL=ALL を指定すると、すべての機能がインストールされます。

ADDLOCAL を指定しないと、推奨される機能だけがインストールされます。つまり、jrecore はインストールされ、extra はインストールされません。other は、英語以外の地域対応サポートがインストールされている場合のみインストールされます。

INSTALLDIR を指定しないと、C:\Program Files\java\j2re1.5.0 (デフォルトの位置) にインストールされます。

注:

コマンドでは大文字と小文字を区別します。また ADDLOCAL で機能を指定する場合は空白文字を含めません。

JRE インストーラが j2re-1_5_0-bin-b99-windows-i586-12_aug_2003.exe であるとします。JRE コアと追加のフォント、カラー、およびサウンドバンクをインストールし、プラグインを Netscape 7 および Mozilla 1.3 に登録し、Windows インストールを行う場合、コマンドは次のようになります。

j2re-1_5_0-bin-b99-windows-i586-12_aug_2003.exe /s ADDLOCAL=jrecore,extra NETSCAPE=1 MOZILLA=1

すべての機能をインストールし、プラグインを Internet Explorer のみに登録し、D ドライブの java\jre にインストールし、かつ Windows オフラインインストールを行う場合、コマンド行は次のようになります。

j2re-1_5_0-bin-b99-windows-i586-12_aug_2003.exe /s /v "/qn ADDLOCAL=ALL IEXPLORER=1 INSTALLDIR=D:\java\jre"

start /w」コマンドを使用すると便利です。このコマンドにより、インストールが完了するまで MS-DOS が待機状態になります。最初の例は次のようになります。

start /w j2re-1_5_0-bin-b99-windows-i586-12_aug_2003.exe /s ADDLOCAL=jrecore,extra NETSCAPE=1 MOZILLA=1

サイレントモードでのアンインストール

Implementation-Version n1.n2.n3_n4n5 をサイレントモードでアンインストールするコマンド行は次のようになります。

MsiExec.exe /qn /x {3248F0A8-6813-11D6-A77B-00B0D0n1n2n3n4n50}

説明

  1. このコマンドはどの位置からでも実行可能です。
  2. インストールで説明した REBOOT=Suppress オプションをアンインストールコマンドでも使用できます。
  3. バージョンの書式について詳細は、「付録 3: Sun のサポートする Specification-Version および Implemenation-Version の形式」を参照してください。

バージョン 5.0 の例

MsiExec.exe /qn /x {3248F0A8-6813-11D6-A77B-00B0D0150000}

バージョン 1.5.1_02 での例

MsiExec.exe /qn /x {3248F0A8-6813-11D6-A77B-00B0D0151020}

ログファイルの作成

インストールまたはアンインストールについてのログファイルを作成する場合は、インストールやアンインストールのコマンドの末尾に /L C:\<path>setup.log を追加します。次はインストールの例です。

インストールの例

j2re-1_5_0-bin-b99-windows-i586-12_aug_2003.exe /s /L C:\<path>setup.log

これにより、ログが setup.log ファイルに記録されます。

次はアンインストールの例です。

アンインストールの例

MsiExec.exe /qn /x {3248F0A8-6813-11D6-A77B-00B0D0150000} /L C:\<path>setup.log

サイレントインストールまたはアンインストールが正常終了したことを確認するには、ログファイルの末尾までスクロールします。