目次 | 前の項目 | 次の項目 JavaTM 印刷サービス API ユーザガイド


Java プラットフォーム上での印刷の歴史

Java プラットフォームに対する基本的な印刷サポートは、1997 年の Java Development Kit, version 1.1 で初めて導入されました。JDK 1.1 の印刷 API は、クライアントアプリケーションからユーザインタフェースの内容を印刷するための、基本的なフレームワークを開発者に提供しました。JDK 1.1 の印刷 API は、AWT 印刷 API とも呼ばれ、印刷要求がカプセル化された java.awt.PrintJob クラスを中心に設計されました。PrintJob クラスは、Graphics のサブクラスを作成します。このサブクラスには、ページを描画するためのレンダリング呼び出しが実装されています。

1998 年の JDK 1.2 では、java.awt.print パッケージを導入して、Java プラットフォーム上での印刷性能が向上しました。2D グラフィックス、テキスト、およびイメージなど、あらゆる Java 2D グラフィックスをアプリケーションから印刷できるようになりました。

JDK version 1.3 では、JobAttributes および PageAttributes クラスが AWT 印刷に導入され、クライアントアプリケーションから印刷ジョブのプロパティとページの属性を指定できるようになりました。

この 2 つの API の主要な機能は、ページの描画です。つまり、これらの API は、ページのレンダリングと書式設定を行う、印刷サブシステムのコンポーネントの 1 つです。クライアントでは、印刷ダイアログからプリンタを選択し、JobAttributes および PageAttributes を使用して印刷属性を指定することができます。ただし、AWT および Java 2D 印刷 API では、プリンタの機能に基づいてプリンタを検索することはできません。この検索機能は、他の印刷サブシステムでは、別の主要コンポーネントに割り当てられています。Java プラットフォーム上での印刷の歴史については、「Printing on the Java Platform」を参照してください。



目次 | 前の項目 | 次の項目
Copyright © 2001 Sun Microsystems, Inc. All Rights Reserved.