- java.lang.Object
-
- javax.net.ssl.SNIServerName
-
- javax.net.ssl.SNIHostName
-
public final class SNIHostName extends SNIServerName
このクラスのインスタンスは、Server Name Indication (SNI)拡張のhost_name
タイプのサーバー名を表します。TLS拡張(RFC 6066)のセクション3Server Name Indicationで説明されているように、HostNameには、クライアントが理解できるサーバーの完全修飾DNSホスト名が含まれます。 ホスト名のエンコードされたサーバー名の値は、ASCIIエンコーディングを使用したドットで終わらないバイト文字列として表現されます。 これにより、RFC 5890で規定されたA-label(Internationalized Domain Names for Applications (IDNA)の有効な文字列のASCII互換エンコーディング(ACE)形式)の使用による国際化ドメイン名(IDN)のサポートが可能となります。
SNIHostName
オブジェクトは不変です。- 導入されたバージョン:
- 1.8
- 関連項目:
SNIServerName
,StandardConstants.SNI_HOST_NAME
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コンストラクタのサマリー
コンストラクタ コンストラクタ 説明 SNIHostName(byte[] encoded)
指定されたエンコード値を使用してSNIHostName
を作成します。SNIHostName(String hostname)
指定されたホスト名を使用してSNIHostName
を作成します。
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メソッドのサマリー
修飾子と型 メソッド 説明 static SNIMatcher
createSNIMatcher(String regex)
SNIHostName
のSNIMatcher
オブジェクトを作成します。boolean
equals(Object other)
このサーバー名を指定されたオブジェクトと比較します。String
getAsciiName()
このSNIHostName
オブジェクトのStandardCharsets.US_ASCII
準拠のホスト名を返します。int
hashCode()
このSNIHostName
のハッシュ・コード値を返します。String
toString()
このオブジェクトの文字列表現(このSNIHostName
オブジェクトのDNSホスト名を含む)を返します。-
クラス javax.net.ssl.SNIServerNameで宣言されたメソッド
getEncoded, getType
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コンストラクタの詳細
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SNIHostName
public SNIHostName(String hostname)
指定されたホスト名を使用してSNIHostName
を作成します。RFC 6066により、ホスト名のエンコードされたサーバー名の値は
StandardCharsets.US_ASCII
に準拠します。 このメソッドでは、hostname
にユーザー・フレンドリな国際化ドメイン名(IDN)を指定できます。 ホスト名のASCII文字に関する制限(RFC 3490、RFC 1122、RFC 1123を参照)を強制的に適用し、hostname
をASCII互換エンコーディング(ACE)に変換するには、次のようにIDN.toASCII(String, int)
が使用されます。IDN.toASCII(hostname, IDN.USE_STD3_ASCII_RULES);
hostname
引数が不正になるのは次の場合です。-
hostname
が空である。 -
hostname
がドットで終わっている。 -
hostname
が、RFC 3490仕様に準拠した有効な国際化ドメイン名(IDN)でない。
- パラメータ:
hostname
- このサーバー名のホスト名- 例外:
NullPointerException
-hostname
がnull
の場合IllegalArgumentException
-hostname
が不正である場合
-
-
SNIHostName
public SNIHostName(byte[] encoded)
指定されたエンコード値を使用してSNIHostName
を作成します。このメソッドは通常、要求されたSNI拡張のエンコードされた名前の値を解析するために使用されます。
RFC 6066により、ホスト名のエンコードされた名前の値は
StandardCharsets.US_ASCII
に準拠します。 ただし、SNI拡張の以前のバージョン(RFC 4366)では、エンコードされたホスト名はUTF-8エンコーディングを使用したバイト文字列として表現されます。 このメソッドではバージョンの許容範囲を拡げるため、encoded
引数の文字セットとして、StandardCharsets.US_ASCII
だけでなくStandardCharsets.UTF_8
も使用できるようになっています。encoded
引数をASCII互換エンコーディング(ACE)のホスト名に変換するには、IDN.toASCII(String)
が使用されます。このコンストラクタを使用するのは、要求されたSNI拡張のエンコードされた名前の値を解析する場合のみにすることを強くお薦めします。 それ以外の場合は、RFC 6066に準拠するために、
encoded
引数で常にStandardCharsets.US_ASCII
準拠の文字セットを使用し、ホスト名のASCII文字に関する制限(RFC 3490、RFC 1122、RFC 1123を参照)を強制的に適用するか、かわりにSNIHostName(String)
を使用してください。encoded
引数が不正になるのは次の場合です。-
encoded
が空である。 -
encoded
がドットで終わっている。 -
encoded
がStandardCharsets.US_ASCII
またはStandardCharsets.UTF_8
に準拠した文字セットでエンコードされていない。 -
encoded
が、RFC 3490仕様に準拠した有効な国際化ドメイン名(IDN)でない。
以降の変更から保護するために、
encoded
バイト配列のクローンが作成されます。- パラメータ:
encoded
- このサーバー名のエンコードされたホスト名- 例外:
NullPointerException
-encoded
がnull
の場合IllegalArgumentException
-encoded
が不正である場合
-
-
-
メソッドの詳細
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getAsciiName
public String getAsciiName()
このSNIHostName
オブジェクトのStandardCharsets.US_ASCII
準拠のホスト名を返します。RFC 6066によれば、返されるホスト名は、A-labelを含む国際化ドメイン名である可能性があります。 A-labelの仕様の詳細は、RFC 5890を参照してください。
- 戻り値:
- この
SNIHostName
オブジェクトのStandardCharsets.US_ASCII
準拠のホスト名
-
equals
public boolean equals(Object other)
このサーバー名を指定されたオブジェクトと比較します。RFC 6066によれば、DNSホスト名では大文字と小文字は区別されません。 2つのサーバー・ホスト名が等しくなるのは、両者の名前タイプが同じであり、かつ大文字と小文字を区別せずに比較してホスト名が等しくなる場合のみです。
- オーバーライド:
equals
、クラス:SNIServerName
- パラメータ:
other
- 比較する他のサーバー名オブジェクト。- 戻り値:
other
がこのインスタンスと等しいとみなされた場合にのみtrue- 関連項目:
Object.hashCode()
、HashMap
-
hashCode
public int hashCode()
このSNIHostName
のハッシュ・コード値を返します。ハッシュ・コード値は、この
SNIHostName
のホスト名(大文字と小文字を区別しない)を使用して生成されます。- オーバーライド:
hashCode
、クラス:SNIServerName
- 戻り値:
- この
SNIHostName
のハッシュ・コード値。 - 関連項目:
Object.equals(java.lang.Object)
,System.identityHashCode(java.lang.Object)
-
toString
public String toString()
このオブジェクトの文字列表現(このSNIHostName
オブジェクトのDNSホスト名を含む)を返します。この表現の厳密な詳細は未指定であり変更される可能性がありますが、典型的な表現は次のようになります。
"type=host_name (0), value=<hostname>"
「<hostname>」はホスト名のASCII表現であり、A-labelを含む可能性があります。 たとえば、ある擬似的なホスト名の戻り値は次のようになります。"type=host_name (0), value=www.example.com"
または"type=host_name (0), value=xn--fsqu00a.xn--0zwm56d"
この表現の厳密な詳細は未指定であり、変更される可能性があります。
- オーバーライド:
toString
、クラス:SNIServerName
- 戻り値:
- このオブジェクトの文字列表現
-
createSNIMatcher
public static SNIMatcher createSNIMatcher(String regex)
SNIHostName
のSNIMatcher
オブジェクトを作成します。サーバーはこのメソッドを使用することで、受入れ可能な
SNIHostName
を検証できます。 次に例を示します。SNIMatcher matcher = SNIHostName.createSNIMatcher("www\\.example\\.com");
この場合、ホスト名「www.example.com」が受け入れられます。SNIMatcher matcher = SNIHostName.createSNIMatcher("www\\.example\\.(com|org)");
この場合、ホスト名「www.example.com」と「www.example.org」が受け入れられます。- パラメータ:
regex
- 一致する必要のあるホスト名を表す正規表現パターン- 戻り値:
SNIHostName
のSNIMatcher
オブジェクト- 例外:
NullPointerException
-regex
がnull
である場合PatternSyntaxException
- 正規表現の構文が無効な場合
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