1 Java言語の変更

この項では、Java SE 9以降のリリースで更新された言語機能の概要を示します。

Java SE 13のJava言語の変更

Java SE 13では、共通のエスケープ・シーケンスを必要としない複数行文字列リテラルであるテキスト・ブロックが導入されています。テキスト・ブロック・プログラマーズ・ガイドを参照してください。また、switch式にも変更が1つ導入されています。それらの値を指定するには、break文ではなく、新しいyield文を使用します。「Switch式」を参照してください。

Java SE 12のJava言語の変更

Java SE 12では、switch式に加え、フォール・スルーを防ぐ新しい種類のcaseラベルが導入されています。これはプレビュー機能として使用できます。『Java Platform, Standard Edition Java言語更新, リリース12』Switch式に関する項を参照してください。

Java SE 11のJava言語の変更

Java SE 11では、暗黙的に型指定されるラムダ式の仮パラメータをvar識別子で宣言できます(「ローカル変数の型推論」を参照)。

Java SE 10のJava言語の変更

Java SE 10では、コンテキストからローカル変数の型を推論するためのサポートが導入され、これにより、コードの可読性が向上し、必要なボイラープレート・コードの量が削減されます。

Java SE 9のJava言語の変更

Java Platform, Standard Edition (Java SE) 9の大きな変更点は、Java Platformモジュール・システムの導入です。

Java Platformモジュール・システムでは、モジュールという新しい種類のJavaプログラミング・コンポーネントが導入されています。モジュールは名前付きで自己記述型のコードとデータのコレクションです。タイプ(Javaのクラスとインタフェース)を含むパッケージのセットとしてコードが編成されており、リソースおよび他の種類の静的情報がデータに含まれます。モジュールはパッケージをエクスポートまたはカプセル化でき、他のモジュールに対する依存関係を明示的に表現できます。

Java Platformモジュール・システムの詳細は、OpenJDKのProject Jigsawに関する項を参照してください。

新しいモジュール・システムとは別に、Java言語にいくつかの変更が加えられました。さらに簡潔になったtry-with-resources文およびJava SE 9の言語の軽微な変更に関する項を参照してください。