Handler
です。
FileHandler
では、指定されたファイル、またはファイルのローテーション・セットのいずれかに書き込むことができます。
ファイルのローテーション・セットの場合、各ファイルが指定されたサイズの限度に到達すると、そのファイルが閉じられ、交換して新しいファイルが開かれます。 続いて、「0」、「1」、「2」などを基本ファイル名に追加することで、古いファイルの名前が付けられます。
デフォルトで、バッファリングは入出力ライブラリで使用可能ですが、各ログ・レコードは完了時にフラッシュされます。
デフォルトで、XMLFormatter
クラスはフォーマット処理に使用されます。
構成: デフォルトで各FileHandler
は次のLogManager
構成プロパティを使用して初期化されます。ここで<handler-name>
はハンドラの完全修飾クラス名を示します。 プロパティが未定義である場合(または無効な値を持つ場合)、指定されたデフォルト値が使用されます。
- <handler-name>.levelは
Handler
のデフォルト・レベルを指定します(デフォルトはLevel.ALL
)。 - <handler-name>.filterは使用する
Filter
クラスの名前を指定します(デフォルトはFilter
なし)。 - <handler-name>.formatterは使用する
Formatter
クラスの名前を指定します(デフォルトはjava.util.logging.XMLFormatter
)。 - <handler-name>.encodingは使用する文字セット・エンコーディングの名前を指定します(デフォルトは、デフォルト・プラットフォームのエンコーディング)。
- <handler-name>.limitは任意の1ファイルに書き込むおおよその最大量(バイト)を指定します。 これがゼロの場合は無制限となる。 (デフォルトは無制限)
- <handler-name>.countは循環する出力ファイル数を指定します(デフォルトは1)。
- <handler-name>.patternは出力ファイル名を生成するためのパターンを指定します。 詳細は下記を参照。 (デフォルトは「%h/java%u.log」)
- <handler-name>.appendはFileHandlerが任意の既存のファイルに追加するかどうかを指定します(デフォルトはfalse)。
- <handler-name>.maxLocksは、FileHandler (デフォルトは100)が保持する同時ロックの最大数を指定します。
たとえば、FileHandler
のプロパティは次のようになります。
- java.util.logging.FileHandler.level=INFO
- java.util.logging.FileHandler.formatter=java.util.logging.SimpleFormatter
カスタム・ハンドラ(例: com.foo.MyHandler)の場合、プロパティは次のようになります。
- com.foo.MyHandler.level=INFO
- com.foo.MyHandler.formatter=java.util.logging.SimpleFormatter
パターンは、実行時に置き換えられる、次の特殊コンポーネントを含む文字列から構成されます。
- "/"ローカル・パス名の区切り文字
- "%t"システムの一時ディレクトリ
- "%h" user.homeシステム・プロパティの値
- "%g"ログのローテーションを識別する生成番号
- "%u"重複を解決する一意の番号
- "%%"単一のパーセント符号%に変換
このように、たとえばカウント2を持つパターン「%t/java%g.log」では、通常ログ・ファイルをSolarisの場合は/var/tmp/java0.logと/var/tmp/java1.logに書き込み、一方、通常Windows 95の場合はC:\TEMP\java0.logとC:\TEMP\java1.logに書き込みます。
生成番号は0、1、2のような連続番号になります。
通常、一意フィールド「%u」は0に設定されます。 ただし、FileHandler
は、ファイル名を開こうとしたときにそのファイルを別のプロセスが現在使用中であることが判明した場合には、その一意番号フィールドを増分して再度試みます。 これが、現在使用されていないファイル名をFileHandler
が見つけるまで繰り返されます。 重複があり、「%u」フィールドが指定されない場合、ファイル名の末尾のドットのあとに追加されます。 これは自動的に追加される生成番号のあとになります。
このため、3つのプロセスのすべてがfred%u.%g.txtにログを記録しようとする場合、プロセスのローテーションの順番に従って、最初のファイルとしてfred0.0.txt、fred1.0.txt、fred2.0.txtを使用することになります。
重複を避けるための一意のIDの使用は、ローカル・ディスクのファイル・システム使用時にのみ、確実な動作が保証されることに注意してください。
- 導入されたバージョン:
- 1.4
-
コンストラクタのサマリー
コンストラクタ説明デフォルトのFileHandler
を構築します。FileHandler(String pattern)
指定されたファイル名に書き込むようにFileHandler
を初期化します。FileHandler(String pattern, boolean append)
オプションの追加モードで、指定されたファイル名を書き込むFileHandler
を初期化します。FileHandler(String pattern, int limit, int count)
一連のファイルに書き込むようにFileHandler
を初期化します。FileHandler(String pattern, int limit, int count, boolean append)
オプションの追加モードで、一連のファイルに書き込むようにFileHandler
を初期化します。FileHandler(String pattern, long limit, int count, boolean append)
オプションの追加モードで、一連のファイルに書き込むようにFileHandler
を初期化します。 -
メソッドのサマリー
クラス java.util.logging.StreamHandlerで宣言されたメソッド
flush, isLoggable, setEncoding, setOutputStream
クラス java.util.logging.Handlerで宣言されたメソッド
getEncoding, getErrorManager, getFilter, getFormatter, getLevel, reportError, setErrorManager, setFilter, setFormatter, setLevel
-
コンストラクタの詳細
-
FileHandler
public FileHandler() throws IOException, SecurityExceptionデフォルトのFileHandler
を構築します。 これは常にLogManager
プロパティ(またはそのデフォルト値)から構成されます。- 例外:
IOException
- ファイルを開くときに入出力の問題が発生した場合。SecurityException
- セキュリティ・マネージャが存在する場合で、呼出し元がLoggingPermission("control"))
を持っていない場合。NullPointerException
- patternプロパティが空の文字列である場合。
-
FileHandler
public FileHandler(String pattern) throws IOException, SecurityException指定されたファイル名に書き込むようにFileHandler
を初期化します。指定されたパターンの引数がファイル名のパターンとして使用され、ファイルの制限が制限なしに設定され、ファイル・カウントが1に設定されている場合以外は、
FileHandler
は、LogManager
プロパティ(またはそのデフォルト値)に基づいて構成されます。書き込まれるデータの総量に制限がないので、注意して使用してください。
- パラメータ:
pattern
- 出力ファイルの名前- 例外:
IOException
- ファイルを開くときに入出力の問題が発生した場合。SecurityException
- セキュリティ・マネージャが存在する場合で、呼出し元がLoggingPermission("control")
を持っていない場合。IllegalArgumentException
- patternが空の文字列である場合
-
FileHandler
public FileHandler(String pattern, boolean append) throws IOException, SecurityExceptionオプションの追加モードで、指定されたファイル名を書き込むFileHandler
を初期化します。指定されたパターンの引数がファイル名のパターンとして使用され、ファイルの制限が制限なしに設定され、ファイル・カウントが1に設定され、追加モードの指定された
append
引数に設定されている場合以外は、FileHandler
は、LogManager
プロパティ(またはそのデフォルト値)に基づいて構成されます。書き込まれるデータの総量に制限がないので、注意して使用してください。
- パラメータ:
pattern
- 出力ファイルの名前append
- 追加モードを指定する- 例外:
IOException
- ファイルを開くときに入出力の問題が発生した場合。SecurityException
- セキュリティ・マネージャが存在する場合で、呼出し元がLoggingPermission("control")
を持っていない場合。IllegalArgumentException
- patternが空の文字列である場合
-
FileHandler
public FileHandler(String pattern, int limit, int count) throws IOException, SecurityException一連のファイルに書き込むようにFileHandler
を初期化します。 1つのファイルに指定されたおよその制限量まで書き込まれると、別のファイルが開かれます。 出力先は、count個の一連のファイルの間で循環します。指定されたパターンの引数がファイル名のパターンとして使用され、ファイルの制限がlimit引数に設定され、ファイル・カウントが指定されたcount引数に設定されている場合以外は、
FileHandler
は、LogManager
プロパティ(またはそのデフォルト値)に基づいて構成されます。カウントは少なくとも1である必要があります。
- パラメータ:
pattern
- 出力ファイルの名前付けのパターンlimit
- 任意の1つのファイルに書き込む最大バイト数count
- 使用するファイル数- 例外:
IOException
- ファイルを開くときに入出力の問題が発生した場合。SecurityException
- セキュリティ・マネージャが存在する場合で、呼出し元がLoggingPermission("control")
を持っていない場合。IllegalArgumentException
-limit < 0
またはcount < 1
の場合。IllegalArgumentException
- patternが空の文字列である場合
-
FileHandler
public FileHandler(String pattern, int limit, int count, boolean append) throws IOException, SecurityExceptionオプションの追加モードで、一連のファイルに書き込むようにFileHandler
を初期化します。 1つのファイルに指定されたおよその制限量まで書き込まれると、別のファイルが開かれます。 出力先は、count個の一連のファイルの間で循環します。指定されたパターンの引数がファイル名のパターンとして使用され、ファイルの制限がlimit引数に設定され、ファイル・カウントが指定されたcount引数に設定され、追加モードが指定された
append
引数に設定されている場合以外は、FileHandler
は、LogManager
プロパティ(またはそのデフォルト値)に基づいて構成されます。カウントは少なくとも1である必要があります。
- パラメータ:
pattern
- 出力ファイルの名前付けのパターンlimit
- 任意の1つのファイルに書き込む最大バイト数count
- 使用するファイル数append
- 追加モードを指定する- 例外:
IOException
- ファイルを開くときに入出力の問題が発生した場合。SecurityException
- セキュリティ・マネージャが存在する場合で、呼出し元がLoggingPermission("control")
を持っていない場合。IllegalArgumentException
-limit < 0
またはcount < 1
の場合。IllegalArgumentException
- patternが空の文字列である場合
-
FileHandler
public FileHandler(String pattern, long limit, int count, boolean append) throws IOExceptionオプションの追加モードで、一連のファイルに書き込むようにFileHandler
を初期化します。 1つのファイルに指定されたおよその制限量まで書き込まれると、別のファイルが開かれます。 出力先は、count個の一連のファイルの間で循環します。指定されたパターンの引数がファイル名のパターンとして使用され、ファイルの制限がlimit引数に設定され、ファイル・カウントが指定されたcount引数に設定され、追加モードが指定された
append
引数に設定されている場合以外は、FileHandler
は、LogManager
プロパティ(またはそのデフォルト値)に基づいて構成されます。カウントは少なくとも1である必要があります。
- パラメータ:
pattern
- 出力ファイルの名前付けのパターンlimit
- 任意の1つのファイルに書き込む最大バイト数count
- 使用するファイル数append
- 追加モードを指定する- 例外:
IOException
- ファイルを開くときに入出力の問題が発生した場合。SecurityException
- セキュリティ・マネージャが存在する場合で、呼出し元がLoggingPermission("control")
を持っていない場合。IllegalArgumentException
-limit < 0
またはcount < 1
の場合。IllegalArgumentException
- patternが空の文字列である場合- 導入されたバージョン:
- 9
-
-
メソッドの詳細
-
publish
public void publish(LogRecord record)LogRecord
をフォーマットして発行します。- オーバーライド:
publish
、クラス:StreamHandler
- パラメータ:
record
- ログ・イベントの説明。 nullレコードは何の通知もなく無視され、発行されない
-
close
public void close() throws SecurityExceptionすべてのファイルを閉じます。- オーバーライド:
close
、クラス:StreamHandler
- 例外:
SecurityException
- セキュリティ・マネージャが存在する場合で、呼出し元がLoggingPermission("control")
を持っていない場合。
-