第I部 APIを使用する理由

Flight Recorder APIは、より包括的にアプリケーションを監視するために使用します。アプリケーションやJVM、オペレーティング・システムで生成されるイベントをより詳細に分析できます。また、独自のイベントの作成、独自のデータの記録、記録の表示と解析も可能です。

たとえば、次のようなシナリオでイベントと記録を作成します:

  • 低速なHTTP GETリクエストを特定するため: クライアント・アプリケーションがWebサーバーにリクエストを送信しても、リクエストの処理に長い時間がかかることがあります。この問題を解決するために、リクエストの処理が5秒を超える場合にトリガーされるイベントを作成できます。また、これらのリクエストを、Webサーバーのパフォーマンスに影響する可能性があるガベージ・コレクションやスレッドの競合などのJVMイベントと関連付けることも可能です。

  • 実行速度が遅いSQL問合せを追跡するため: データベース・サーバーでSQL問合せを実行する際に時間がかかることがあります。問題を識別するために、すべてのSQL問合せを記録するイベントを作成し、その記録を分析して、実行に最も時間のかかっている問合せを追跡できます。

Flight Recorder APIとJavaロギングAPI

JavaロギングAPI (パッケージjava.util.loggingを参照)は、アプリケーションまたはプラットフォームで発生したセキュリティ上の問題、構成エラー、パフォーマンス・ボトルネック、バグなどの情報を取得します。一方、JavaロギングAPIと比較して、Flight Recorder APIは、生成する記録(および記録するイベント)やイベントが発生するコンテキストに関する情報がより詳細で、イベントのタイミングもより細かく制御できます。