モジュール java.sql
パッケージ javax.sql

インタフェースRowSet

すべてのスーパー・インタフェース:
AutoCloseable, ResultSet, Wrapper
既知のすべてのサブインタフェース:
CachedRowSet, FilteredRowSet, JdbcRowSet, JoinRowSet, SyncResolver, WebRowSet
public interface RowSet extends ResultSet
JavaBeansコンポーネント・モデルのJDBC APIへのサポートを追加するインタフェース。 行セットはビジュアルなBean開発環境でJavaBeansコンポーネントとして使用できます。また、設計時に作成および構成が行われ、実行時に実行されます。

RowSetインタフェースではJavaBeansプロパティの組を提供します。これらのプロパティによって、RowSetインスタンスがJDBCデータ・ソースに接続し、そのデータ・ソースからデータを読み取るように構成できます。 値を設定するメソッド(setInt、setBytes、setStringなど)では、入力パラメータを行セットのコマンド・プロパティに渡す方法を提供します。 このコマンドは、行セットが通常は関係データベースから自身のデータを取得するときに使用するSQLクエリーです。

RowSetインタフェースではJavaBeansイベントをサポートしており、行セットにイベントが発生したとき(値の変更など)に、アプリケーションのほかのコンポーネントに通知することができます。

JDBC APIのほかの部分を使用して実装するようにしている点で、RowSetインタフェースは独特です。 言い換えると、RowSetの実装とは、JDBCドライバの最上部で実行されるソフトウェアのレイヤーです。 RowSetインタフェースの実装は、JDBC製品の一部としてRowSetの実装を提供しようとするJDBCドライバ・ベンダーを始めとして、誰でも提供できます。

RowSetオブジェクトでは、データ・ソースとの接続を作成し、オブジェクトのライフ・サイクルを通じてその接続を保持します。このような場合、接続された行セットと呼ばれます。 また、行セットはデータ・ソースと接続してデータを取得し、接続を閉じることもできます。 そのような行セットは未接続の行セットと呼ばれます。 未接続の行セットでは、未接続中にデータに変更を加えてから、データの元のソースに変更を送り戻すことができます。しかし、そのためには接続をもう一度確立する必要があります。

切断された行セットには、Reader (RowSetReaderオブジェクト)とライター(RowSetWriterオブジェクト)が関連付けられている場合があります。 Readerは、非リレーショナル・データ・ソースからのデータの取得など、行セットにデータを移入するために様々な方法で実装できます。 ライターもまたさまざまな方法で実装されており、行セットのデータに加えられた変更を基本となるデータ・ソースへ送り戻すことができます。

行セットを使用するのは簡単です。 RowSetインタフェースは標準java.sql.ResultSetインタフェースを拡張したものです。 RowSetMetaDataインタフェースはjava.sql.ResultSetMetaDataインタフェースを拡張したものです。 それにより、JDBC APIに精通している開発者が行セットを使うためには、最小限の新しいAPIを覚えれば済みます。 さらに、JDBC ResultSetオブジェクトとともに動作するサード・パーティ製のソフトウェア・ツールを、行セットを使用して動作するようにすることも簡単にできます。

導入されたバージョン:
1.4