10.1 概要

RMI プロトコルは、ワイヤー上の形式のために、他に 2 つのプロトコルを利用します。Java オブジェクト直列化プロトコルと HTTP プロトコルです。オブジェクト直列化プロトコルは、呼び出しと戻り値の整列化 (ストリーム化) に使用します。HTTP プロトコルは、リモートメソッド呼び出しを POST し、条件が許せば戻り値を取得するために使用します。それぞれのプロトコルは、別々の文法としてドキュメント化されます。生成規則の非ターミナルシンボルは、別のプロトコルの制御規則を参照します (オブジェクト直列化または HTTP)。プロトコルの境界を越える場合は、それ以後の生成規則は、組み込まれたプロトコルを使用します。

文法表記についての注意

• ここで使用する表記方法は Java 言語仕様 (Java Language Specification) で使用されているものとほぼ同じです (JLS の第 2、3 章参照)。
• ストリームの制御コードは、16 進数のリテラル値で表現します。
• 文法上の非ターミナルシンボルは、メソッド呼び出しで与えられるアプリケーションに特有な値であることを表します。このような非ターミナルの定義は Java 言語のデータ型から構成されます。それぞれの非ターミナルからそれぞれの型へのテーブルマッピングは、文法規則に従います。