この章では、次のトピックについて説明します。
Java Plug-in は、Web ブラウザの機能を拡張し、アプレットや Java Beans を Web ブラウザ付属の Java 実行環境ではなく、Sun の Java Runtime Environment (JRE) で実行可能にします。Java Plug-in は Sun の JRE の一部です。Java Plug-in は、JRE とともにユーザーのコンピュータにインストールされます。また、サポートされている Mozilla ブラウザおよび Internet Explorer で動作します。
ブラウザは、次の 2 つの方法で Java Plug-in を呼び出してアプレットを実行します。
APPLET タグを使用する。APPLET タグを OBJECT タグに置き換え、サポートされている Mozilla ブラウザの場合は APPLET タグを EMBED タグに置き換える。ただし、OBJECT および EMBED タグは、次の章「Java Plug-in での OBJECT、EMBED、および APPLET タグの使用」で説明する特別な形式に準拠している必要があります。OBJECT タグおよび EMBED タグは、Web ページで手動で更新できます。
ここまでで、Java Plug-in の中核部分について説明しましたが、そのほかにも学ぶことのできる多数の関連トピックが存在します。その中には、Java Plug-in でプロキシ構成を動作させる方法、Java Plug-in がサポートするプロトコル、cookie サポートやキャッシュなどがあります。これらのトピックについては、「第 I 部: Java Plug-in の基本」で説明します。
Java Plug-in の動作のいくつかを決定したり、Java コントロールパネルを使用してオプションを設定できます。これらの方法も、第 I 部の「Java コントロールパネルを使用した Plug-in の動作/オプションの設定」という章で説明します。
Java Plug-in は、インターネット、イントラネット、Java Server Pages 経由など、さまざまな方法で配備できます。さまざまな配備タイプおよび方法については、「第 II 部: 配備スキーマ」で説明します。
アプレットは、セキュリティー保護された環境で実行する必要があります。RSA 署名付きアプレットの検証を含む、セキュリティー関連のさまざまなトピックについては、「第 III 部: セキュリティー」で説明します。アプレットへの署名は、アプレット開発の初心者には難しい操作です。このガイドの「RSA 署名付き証明書を使用したアプレットの署名」では、アプレットへの署名を行う方法を、手順を追って説明します。
Java Plug-in は、多様なアプレットのデバッグサポートを提供します。「第 IV 部: デバッグのサポート」でその詳細を説明します。そこでは、Java デバッガのサポートに関して説明します。また、Java Plug-in コンソールについても説明します。Java Plug-in コンソールには、デバッグ用に設定可能なさまざまなオプション (トレース、ログ記録など) が含まれます。
第 V 部:「上級者向けのトピック」では、同じ環境で複数の JRE をサポートする方法、Java から JavaScript への通信、複数のブラウザセッション間でアプレットを持続させる方法、アプレットウィンドウのバックグラウンドカラーを変更するための特別なアプレットの 属性など、より詳細なトピックを取り上げます。
付録では、サポートされている Mozilla ブラウザ、FAQ、HTML コンバータを紹介し、Microsoft VM と Java SE の互換性に関する問題を説明します。
サポートされているオペレーティングシステムとブラウザについては、「サ ポートされているシステム構成」を参照してください。