Java Access Bridge の紹介

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次の項目について説明します。

Java Access Bridge の概要

Java Access Bridge は、Microsoft Windows DLL で Java Accessibility API を公開するテクノロジで、Java Accessibility API を実装する Java アプリケーションおよびアプレットを Microsoft Windows システム上のユーザー補助テクノロジから可視にできます。Java Accessibility API は Java Accessibility ユーティリティー の一部で、Java Accessibility API を実装する GUI ツールキットへのアクセスをユーザー補助テクノロジが提供するのを支援するユーティリティークラスのセットです。

Microsoft Windows システムで使用できる既存のユーザー補助テクノロジが Java アプリケーションへのアクセスを提供するには、Java Accessibility ユーティリティーとやり取りするための何らかの方法が必要です。Java Access Bridge がこのやり取りをサポートします。

Microsoft Windows 上で実行されているユーザー補助テクノロジアプリケーション (画面リーダーなど) は Java Access Bridge DLL とやり取りし、Java Access Bridge DLL は Java Access Bridge Java ライブラリ経由で Java Virtual Machine とやり取りします。これらの Java ライブラリは Java Accessibility ユーティリティーとやり取りします。Java Accessibility ユーティリティーは Java アプリケーションで発生していることについての情報を収集し、それらは Java Access Bridge 経由で画面リーダーに転送されます。

Java Access Bridge のアーキテクチャー

次の図は、Java Access Bridge と Java Accessibility ユーティリティーのコンポーネントが互いに対話する様子を示しています。

Java Access Bridge アーキテクチャー図の説明が続きます

Java Access Bridge アーキテクチャー図の説明

Java Access Bridge は、Java Accessibility API のサブセットを Windows DLL WindowsAccessBridge.dll として提供します。Microsoft Windows のユーザー補助テクノロジはこの DLL をロードしてリンクします。Java Access Bridge は、Java ランタイムにロードされる DLL ペア (JavaAccessBridge.dllJAWTAccessBridge.dll) も提供します。この DLL ペアは、Java Accessibility API 経由でアプリケーションとやり取りし、さらにそれ経由でユーザーインタフェースツールキットおよびコンポーネントとやり取りします。DLL ペアは、Java Accessibility ユーティリティー (イベントを合体し、ユーザー補助テクノロジ (およびユーザー補助テクノロジとして動作する Java Access Bridge) にアプリケーションライフサイクル機能を提供するクラスのコレクション) 経由でもアプリケーションとやり取りします。Java Access Bridge への Java コンポーネント (JAR ファイル access-bridge.jar にパッケージ化されたクラスのセット) は、Java ランタイムにロードされた DLL と Java ランタイム内のその他の Java コードとの間のやり取りを管理します。この JAR ファイルは accessibility.properties ファイル経由で Java SE ランタイムにロードされ、Java Native Interface (JNI) 経由で Java 側 DLL をロードします。

Java Access Bridge が Java Accessibility ユーティリティー経由で実現する、ユーザー補助テクノロジと Java アプリケーションとの間のやり取りは、プロセス間通信と呼ばれます。Java Access Bridge 2.0.2 以降は 64 ビットプロセス間通信を提供します。これにより、64 ビットおよび 32 ビットユーザー補助テクノロジは 64 ビット Windows システム上の Java アプリケーションとやり取りできます。64 ビットサポートの詳細は、Java Access Bridge API の「2.0.1 からの API の変更」を参照してください。Java Access Bridge 2.0.2 以降は 32 ビットプロセス間通信も提供します。これにより、32 ビットユーザー補助テクノロジは 32 ビット Windows システム上の Java アプリケーションとやり取りできます。

詳細情報

詳細については、次を参照してください。


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