Java Platform, Standard Edition Java Flight Recorder ランタイムガイド
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A コマンドリファレンス

この付録は、Java Flight Recorder で使用可能なコマンドの基本リファレンスとして利用できます。次のセクションがあります。

A.1 コマンド行オプション

java コマンドで Java アプリケーションを起動する際には、Java Flight Recorder を有効にしたり、その設定を構成したり、記録を開始したりするためのオプションを指定できます。次のコマンド行オプションは、Java Flight Recorder に固有です。

  • -XX:+|-FlightRecorder

  • -XX:FlightRecorderOptions

  • -XX:StartFlightRecording

これらのコマンド行オプションは、商用ライセンスの JDK でのみ使用できます。これらを使用するには、-XX:+UnlickCommercialFeatures オプションも指定する必要があります。

これらのオプションの詳細については、次の Java コマンド行リファレンスを参照してください。http://docs.oracle.com/javase/7/docs/technotes/tools/solaris/java.html (Solaris、Linux)
http://docs.oracle.com/javase/7/docs/technotes/tools/windows/java.html (Windows)


注:

-XX オプションは、システムを完全に理解している場合にのみ使用すべきです。これらのコマンドを不適切に使用すると、システムの安定性やパフォーマンスに影響が及ぶ可能性があります。-XX オプションは試験的なものであり、随時変更される可能性があります。


A.2 診断コマンドリファレンス

ここでは、Java Flight Recorder の制御に使用可能な診断コマンドと、各コマンドで使用可能なパラメータについて説明します。この情報は、jcmd <pid> help <command> と入力することでも入手できます。Java Flight Recorder に関連する診断コマンドです。

jcmd コマンドの使用方法の詳細については、次の jcmd ドキュメントを参照してください。

http://docs.oracle.com/javase/7/docs/technotes/tools/share/jcmd.html

A.2.1 JFR.start

JFR.start 診断コマンドは、フライト記録を開始します。表 A-1 に、このコマンドで使用可能なパラメータの一覧を示します。

表 A-1 JFR.start

パラメータ 説明 値の型 デフォルト

name

記録の名前

String


settings

サーバー側テンプレート

String


defaultrecording

デフォルト記録を開始します

Boolean

False

delay

記録の開始を遅らせます

Time

0s

duration

記録の期間

Time

0s (「永遠」を意味する)

filename

結果の記録ファイル名

String


compress

GZip が結果の記録ファイルを圧縮します

Boolean

False

maxage

バッファーデータの最大有効期間

Time

0s (「有効期間の制限なし」を意味する)

maxsize

バッファーの最大サイズ (バイト数)

Long

0 (「最大サイズなし」を意味する)


A.2.2 JFR.check

JFR.check コマンドは、実行中の記録に関する情報を表示します。表 A-2 に、このコマンドで使用可能なパラメータの一覧を示します。

表 A-2 JFR.check

パラメータ 説明 値の型 デフォルト

name

記録の名前

String


recording

記録の ID

Long

1

verbose

冗長データを出力します

Boolean

False


A.2.3 JFR.stop

JFR.stop 診断コマンドは、実行中のフライト記録を停止します。表 A-3 に、このコマンドで使用可能なパラメータの一覧を示します。

表 A-3 JFR.stop

パラメータ 説明 値の型 デフォルト

name

記録の名前

String


recording

記録の ID

Long

1

discard

記録データを破棄します

Boolean


copy_to_file

記録データをファイルにコピーします

String


compress_copy

GZip が「copy_to_file」先を圧縮します

Boolean

False


A.2.4 JFR.dump

JFR.dump 診断コマンドは、実行中のフライト記録を停止します。表 A-4 に、このコマンドで使用可能なパラメータの一覧を示します。

表 A-4 JFR.dump

パラメータ 説明 値の型 デフォルト

name

記録の名前

String


recording

記録の ID

Long

1

copy_to_file

記録データをファイルにコピーします

String


compress_copy

GZip が「copy_to_file」先を圧縮します

Boolean

False


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