JDK 6 Java™ Virtual Machine Tool Interface (JVM TI)
の拡張機能
- クラスファイル変換のサポート - すでにロードされているクラスの動的変換を利便化するため、
RetransformClasses関数が追加されました。メソッドにインストゥルメンテーションを追加するような操作に適しています。再変換のサポートにより、ロードされたクラスを計測するために元のクラスファイルにアクセスする必要がなくなります。適用された変換を簡単に解除できます。また、マルチエージェント環境で機能するように設計されています。 - ヒープウォーキングサポートの拡張 - さらに強力かつ柔軟なヒープ機能が追加されました。新しい機能の利点は次のとおりです。
- プリミティブな値 (文字列、配列、プリミティブフィールドの値) にアクセスできる
- リファラーのタグを設定できるため、ローカライズされた参照グラフの構築がより効果的にできる
- さらに広範なフィルタ処理機能を提供する
- 拡張可能なので、JVM TI の今後のバージョンで機能を追加できる
FollowReferencesおよびIterateThroughHeap関数が、サポートする型と定数とともに追加されました。以前の機能は、引き続きサポートされますが、使用はお勧めしません。 - クラスの詳細 - 新しい
GetConstantPool、GetClassVersionNumbers、IsModifiableClass関数では、クラスに関する追加情報を提供します。 - ネイティブメソッドの計測のサポート - 新しい
SetNativeMethodPrefixおよびSetNativeMethodPrefixes関数により、JVM に対応するメカニズムでネイティブメソッドをラッピングすることでネイティブメソッドを計測できます。 - システムクラスローダーによるインストゥルメンテーションのサポートの拡張 - 新しい
AddToSystemClassLoaderSearch関数により、システムクラスローダーでインストゥルメンテーションサポートクラスを定義できます。 - メソッドからの早期復帰のサポート - 新しい早期復帰の強制の関数により、デバッガなどのツールでメソッドをどの実行ポイントからでも強制復帰させることができます。
- モニタースタック深度情報 - 新しい
GetOwnedMonitorStackDepthInfo関数は、指定されたスレッドが所有するモニターとモニターをロックしたスタックフレームの深度に関する情報を提供します。 - リソース不足通知のサポート - 新しい
ResourceExhaustedイベントは、重要なリソース (Java™ プラットフォームヒープなど) が不足すると JVM に通知します。
AddToBootstrapClassLoaderSearch の呼び出しができるように修正)、多数の仕様の整理と明確化が含まれます。変更点の詳細は、「変更履歴」を参照してください。