jcmd

実行中の Java 仮想マシンに対して診断コマンドリクエストを送信します。

形式

jcmd [ options ]

jcmd [ pid | main-class ] PerfCounter.print

jcmd [ pid | main-class ] command [ arguments ]

jcmd [ pid | main-class ] -f file

options

コマンド行オプション。「オプション」を参照してください。

pid

診断コマンドリクエストを受信するプロセスを指定します。プロセスは Java プロセスである必要があります。マシン上で実行している Java プロセスの一覧を取得するには、jps(1) または jcmd(1) を使用します。

main-class

診断コマンドリクエストを受信するプロセスのメインクラスです。プロセスのマッチングでは、指定した文字列がメインクラス名の部分文字列として含まれているすべてのプロセスがマッチングされます。いくつかの実行中の Java プロセスが同じメインクラスを共有している場合は、それらすべてのプロセスに診断コマンドリクエストが送信されます。マシン上で実行している Java プロセスの一覧を取得するには、jps(1) または jcmd(1) を使用します。

command [arguments]

診断コマンドリクエストを受信するプロセスのメインクラスです。プロセスのマッチングでは、指定した文字列がメインクラス名の部分文字列として含まれているすべてのプロセスがマッチングされます。いくつかの実行中の Java プロセスが同じメインクラスを共有している場合は、それらすべてのプロセスに診断コマンドリクエストが送信されます。マシン上で実行している Java プロセスの一覧を取得するには、jps(1) または jcmd(1) を使用します。

:引数にスペースが含まれている場合は、それらを一重引用符または二重引用符 (' または ") で囲む必要があります。さらに、システムシェルが引用符を処理しないように、一重引用符または二重引用符をバックスラッシュ (\) でエスケープする必要があります。または、これらの引数を一重引用符で囲んでから二重引用符で囲む (または二重引用符で囲んでから一重引用符で囲む) こともできます。

たとえば、診断コマンドリクエストを com.example.MyClass name="Value of name argument" に送信するとします。次の 3 つのコマンドが有効です。

jcmd com.example.MyClass name=\"Value of name argument\"
jcmd com.example.MyClass name="'Value of name argument'"
jcmd com.example.MyClass name='"Value of name argument"'

次の 2 つのコマンドは有効ではありません。

jcmd com.example.MyClass name=Value\\ of\\ name\\ argument
jcmd com.example.MyClass name="Value\ of\ name\ argument"
Perfcounter.print

ターゲットの Java プロセスで使用可能なパフォーマンスカウンタが出力されます。パフォーマンスカウンタのリストは Java プロセスによって異なる場合があります。

-f file

file からコマンドを読み取って、ターゲットの Java プロセスで呼び出します。file では、各コマンドを 1 行に記述する必要があります。# で始まる行は無視されます。すべての行が呼び出されるか、stop キーワードを含む行が読み取られると、file の処理が終了します。

説明

jcmd は、この機能をサポートする Java 仮想マシンに診断コマンドリクエストを送信するユーティリティーです。

引数なしまたは -l オプションを指定して jcmd を使用すると、実行中の Java プロセスがプロセス ID、メインクラスおよびコマンド行引数とともに出力されます。

プロセス ID をコマンド行に指定すると、jcmd はこの ID のプロセスに診断コマンドリクエストを送信します。

メインクラスをコマンド行に指定すると、jcmd はコマンド行引数が Java プロセスのメインクラスの部分文字列になっているすべての Java プロセスに診断コマンドリクエストを送信します。

PerfCounter.print 引数を指定すると、jcmd はターゲットの Java プロセスで使用可能なパフォーマンスカウンタを出力します。

-f オプションを指定すると、jcmdfile に保存されている診断コマンドをターゲットの Java プロセスに送信します。

オプション

各オプションは互いに排他的です。オプションを使用する場合、コマンド名の直後に記述する必要があります。

-l

実行中の Java プロセスの一覧がプロセス ID、メインクラスおよびコマンド行引数とともに出力されます。

-h

ヘルプメッセージを出力します。

-help

ヘルプメッセージを出力します。

関連項目


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