Java Accessibilityガイド> Java Access Bridgeの有効化とテスト
Java Access Bridgeは、Java Accessibility APIを実装するJavaアプリケーションおよびアプレットをMicrosoft Windowsシステム上のユーザー補助テクノロジから可視にするためのテクノロジです。 詳細は「Java SE Desktop Accessibility」を参照してください。
次の項目について説明します。
Java Access BridgeはJRE 7 Update 6 (7u6)以降、Java SE Runtime Environment (JRE)に含まれています。 したがって、Java Access Bridge (最新バージョンは2.0.2です)のスタンドアロン・バージョンは不要です。
Java Access Bridgeを有効にするには、次のコマンドを実行します(%JRE_HOME%
はJREのディレクトリです)。
%JRE_HOME%\bin\jabswitch -enable
Windows Vista以降では、Java Access Bridgeをコントロール・パネルで有効にすることもできます。
ノート: Java Access Bridgeを有効にしたあと、ユーザー補助テクノロジ・ソフトウェアと、Accessibility APIを使用するJavaアプリケーションを再起動する必要があります。
Java Access Bridgeを無効にするには、次のコマンドを実行します。
%JRE_HOME%\bin\jabswitch -disable
ノート: Java Access BridgeをWindowsの「コンピュータの簡単操作センター」で無効にすることはできません。
Java Access Bridgeをテストするには、次のステップに従ってください。
Java Access Bridgeテスト・ツール jaccessinspector
およびjaccesswalker
は、JDK 11以降で使用でき、64ビットのすべてのJDKリリースで動作します。 これらのツールは、Java FerretとJava Monkeyに代わるものです。
32ビット・アプリケーションをテストするには、Java Access Bridge 2.0.2の一部であるJava FerretおよびJava Monkeyを使用します。 「Java Access Bridgeのダウンロード」からダウンロードします。 Java Access Bridge 2.0.2、Java FerretおよびJava Monkeyの詳細は、「Java Access Bridgeインストレーションおよびアプリケーション開発者ガイド・リリース2.0.2」を参照してください。
64ビット・オペレーティング・システムでのユーザー補助テクノロジの最小バージョン要件を次に示します。
ノート: 32ビットと64ビットの両方のバージョンのJREをインストールすることをお薦めします。 32ビット・バージョンでは32ビットのユーザー補助テクノロジのサポートのみが追加され、64ビット・バージョンでは64ビットのユーザー補助テクノロジのサポートのみが追加されます。
JDKにはプライベートJREが含まれています。 これは、JDKに含まれるツールを実行するために必要です。 JDKのインストール時にオプションとしてパブリックJREをインストールせず、JRE単独でもインストールしていない場合で、JDKのプライベートJREを使用するときは、次の表に従ってファイルを手作業でコピーする必要があります。
JDK | Windowsオペレーティング・システム | コピーするファイル | コピー先ディレクトリ |
---|---|---|---|
32ビット | 32ビット | <path to the JDK install directory>\jre\bin\WindowsAccessBridge.dll |
C:\Windows\System32 |
32ビット | 64ビット | <path to the JDK install directory>\jre\bin\WindowsAccessBridge-32.dll |
C:\Windows\SysWOW64 |
64ビット | 64ビット | <path to the JDK install directory>\jre\bin\WindowsAccessBridge-64.dll |
C:\Windows\System32 |