Java SE 1.4でのAccessibilityの拡張機能

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ここで説明する機能は、Java SE 1.4で導入されました。これらの機能も、Java SEの今後のリリースに組み込まれます。

目次

AccessibleExtendedComponent.getAccessibleKeyBinding

AccessibleExtendedComponentインタフェースに、オブジェクトに関連付けられているキー・バインディングを返す新しいメソッドgetAccessibleKeyBindingが追加されました。

AccessibleRoleの新しい定数

AccessibleRoleクラスには、次の新しい定数が含まれます。

HTML Objectタグに対するAccessibilityサポート

このリリースでは、HTML objectタグに対するアクセシビリティ・サポートが追加されています。Ctrl+tキーとShift+Ctrl+tキーは、HTMLドキュメント内のobjectタグに関連付けられている次のコンポーネントおよび前のコンポーネントにそれぞれ移動します。Ctrl+スペース・キーは、コンポーネントに関連付けられているデフォルト・アクションをアクティブにします。

HTMLEditorKitキーボード・リンク・トラバーサルの追跡のサポート

ユーザー補助テクノロジには、HTMLEditorKitキーボード・リンク・トラバーサルを追跡する手段が必要でした。この機能をサポートするために、定数AccessibleContext.ACCESSIBLE_HYPERTEXT_OFFSETが追加されました。

ユーザー補助テクノロジ・プロパティ

javax.accessibility.assistive_technologiesプロパティは、ユーザー補助テクノロジをJVMにロードするように指定します。

画面リーダー・プロパティ

javax.accessibility.screen_reader_presentプロパティがtrueに設定されている場合、Javaプラットフォーム・ライブラリは画面リーダーがシステムに存在すると認識できます。アプリケーション開発者はこのプロパティをチェックできます。アプリケーションがSelf Voicingで、画面リーダーが存在する場合は、開発者はSelf Voicingをオフにできます。

APIの拡張機能

Java Accessibility APIに次の新しいクラスおよびインタフェースが追加されました。

また、新しいクラスおよびインタフェースを反映するために、javax.accessibility.AccessibleContextが更新されました。

AccessibleEditableText

AccessibleEditableTextインタフェースは、ユーザー補助テクノロジによるテキスト編集のサポートを提供します。

AccessibleExtendedComponent

AccessibleExtendedComponentインタフェースは、オブジェクトの拡張グラフィカル表現を判定するユーザー補助テクノロジの標準メカニズムを提供します。

AccessibleExtendedTable

AccessibleExtendedTableインタフェースは、2次元表形式でデータを表すユーザー・インタフェース・コンポーネントの拡張情報を提供します。

AccessibleKeyBinding

AccessibleKeyBindingインタフェースは、オブジェクト用に存在するキー・バインディングを判定するユーザー補助テクノロジの標準メカニズムを提供します。

ニーモニック・タブ・ナビゲーション

この新機能は、JTabbedPaneでニーモニックを使用することでタブ・ナビゲーションを容易にするサポートを提供します。

最初の文字によるリスト・ナビゲーション

この新機能は、リスト項目の最初の文字を使用したリスト・ナビゲーションのサポートを提供します。

HTMLコンポーネント用Accessibilityサポート

このリリースは、SwingでHTMLコンポーネント用Accessibilityサポートを提供します。

画面拡大機能プロパティ

javax.accessibility.screen_magnifier_presentプロパティがtrueに設定されている場合、Javaプラットフォーム・ライブラリは画面拡大機能がシステムに存在すると認識できます。アプリケーション開発者はこのプロパティをチェックし、画面拡大機能が存在する場合には、アプリケーションが画面拡大機能に対応していることを確認するようにしてください。


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