Java Platform, Standard Editionデプロイメント・ガイド
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3 アプリケーションの実行モード

このトピックでは、JavaおよびJavaFXアプリケーションのデプロイに使用可能な、アプリケーションの様々な実行モードについて説明します。

Javaアプリケーション・モデルの主な機能の1つは、1つのアプリケーションを書き込み、それを様々な方法で簡単にデプロイできることです。ユーザーは、同じアプリケーションを、デスクトップ上やブラウザ内で実行したり、ブラウザ内のリンクから起動したりできます。

ただし、実行モード間で違いがあり、アプリケーションの開発時に考慮する必要があります。

この節の内容は以下のとおりです。

3.1 実行モード

表3-1では、Javaアプリケーションをデプロイできる実行モードについて説明します。

それぞれの実行環境には欠点があります。たとえば、リモート・アプリケーションの場合、アプリケーションをネットワークからロードする必要があるため、ロードのフェーズが非常に長くなることがあります。ローカル・ドライブで実行するアプリケーションの場合は、これはそれほど問題ではありません。

3.2 機能の相違点の理解

図3-1では、異なる環境において異なる動作をする機能の一部を示しています。次の各項では、この図の詳細を説明します。

3.2.8 プラットフォーム依存性の管理

Javaコンテンツを実行するには、最新バージョンのJREが必要です。アプリケーションが自己完結型ではないかぎり、JREをユーザーのシステムにインストールする必要があります。

必要なバージョンのJREがユーザーにない場合、インストールするように指示されます。しかし、たとえば次に示すように、JREのシステム・インストールおよび自動更新機能が不十分な状況があります。

  • ユーザーにJREをインストールするための管理権限がない。

  • ユーザーが他のアプリケーション用に古いバージョンのJREを必要としている。

  • アプリケーションで使用する正確なバージョンのJREを設定する。

  • 配布チャネルが外部フレームワークへの依存性を許可しない。

自己完結型アプリケーションとしてアプリケーションをデプロイすると、これらの問題は解決します。JREはアプリケーション・パッケージに付属しており、ユーザーは別にインストールする必要はありません。自己完結型アプリケーション・パッケージは、.zipファイルの配布と同様に単純にすることができ、ターゲット・オペレーティング・システムに固有のテクノロジを使用して、インストール可能なパッケージにラップすることができます。自己完結型アプリケーション・パッケージの詳細は、第5章「パッケージ化の基本」を参照してください。

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