次のアイテムは、主なJavaFX Antタスクを構成します。
高速に処理するためのCSSファイルのバイナリ形式への変換に使用されます。5.4項「スタイル・シート変換」も参照してください。
再配布用のアプリケーション・パッケージの構築に使用されます。デフォルトでは、デプロイ・タスクでベース・アプリケーション・パッケージが生成されますが、要求された場合は自己完結型アプリケーション・パッケージも生成できます。5.7項「デプロイ・タスクまたはコマンドの実行」も参照してください。
1つ以上のアプリケーションJARファイルの作成に使用されます。5.5項「メイン・アプリケーションJARファイルの作成」も参照してください。
アプリケーションがデジタル署名を必要とする場合に使用されます。5.6項「JARファイルへの署名」も参照してください。
アイテムはアルファベット順です。
Webデプロイメントおよびスタンドアロンのアプリケーションの両方のパッケージを生成します。パッケージには、一連のJARファイル、1つのJNLPファイルおよび1つのHTMLファイルが含まれています。
表10-2 fx:deploy
属性 | 説明 | 型 | 必須 |
---|---|---|---|
|
存在する場合、この値は、幅/高さではなく、Javascript/HMTLコードに使用されます。埋込みデプロイメント・モードにのみ影響します。 埋込みアプリケーションの相対ディメンションを指定する場合に使用します。 5.8.4項「ブラウザ・ウィンドウに入力するアプリケーションの公開」を参照してください。 |
String |
いいえ |
|
|
String |
いいえ |
|
trueの場合、JNLP記述子をWebページに埋め込みます。起動時に作成されるネットワーク接続数を削減し、起動時間の改善に役立てます。 |
Boolean |
いいえ デフォルトは |
|
|
Boolean |
いいえ デフォルトは |
|
アプリケーションをWebページに埋め込むための、アプリケーション・シーンの高さ。 |
String |
はい |
|
|
Boolean |
いいえ デフォルトは |
|
値:
値 |
String |
いいえ デフォルトは |
|
値が |
Boolean |
デフォルトは |
|
出力ファイルが生成されるディレクトリの名前。 |
String |
はい |
|
出力ファイルの接頭辞(拡張子なし)。 |
String |
はい |
|
アプリケーションが埋め込まれるWebページのプレースホルダ。これはJavaScript DOMオブジェクトである必要があります。 |
String |
はい プレースホルダの参照またはIDのいずれかが必要です。 |
|
コールバックで使用されます。アプリケーションが埋め込まれるWebページのプレースホルダのID。これを解決するには、JavaScript関数 |
String |
はい プレースホルダの参照またはIDのいずれかが必要です。 |
|
バンドラが生成されたバンドルに署名するよう要求するために、自己完結型アプリケーションで使用します。この属性は、署名をサポートしないバンドラでは無視されます。JDKの8u40リリース時には、OS Xバンドラのみ署名をサポートしています。 |
Boolean |
デフォルト値は、使用しているバンドラによって異なります。 |
|
埋込みおよびWeb Startアプリケーションでアプリケーション更新の確認が実行される時期についての設定を示します。
5.9.1項「アプリケーションのバックグラウンド更新チェック」を参照してください。 |
String |
いいえ デフォルトは |
|
アプリケーションをWebページに埋め込むための、アプリケーション・シーンの幅。 |
String |
はい |
これは、<fx:deploy>
Antタスクの単純な例です。HTMLファイルおよびJNLPファイルをweb-distディレクトリに生成し、生成されたファイルの接頭辞として"Fish"
を使用します。
<fx:deploy width="600" height="400" outdir="web-dist" outfile="Fish" offlineAllowed="false"> <fx:info title="Sample application"/> <fx:application refid="myapp"/> <fx:resources refid="myresources"/> </fx:deploy>
次のAntタスクは、プリローダーを使用した単純なアプリケーションの再配布可能なパッケージを作成します。アプリケーションおよびそのリソースの詳細は、タスクの<fx:application>
および<resource>
要素で定義されます。
出力パッケージの場所は、<fx:deploy>
タスクのoutdir
属性によって定義されます。新しいファイルは、outfile
属性で指定されたname
接頭辞を使用して生成されます。このタスクの実行の結果として、次のファイルがweb-distフォルダに作成されます。
preloader.jar
helloworld.jar
App.jnlp
App.html
注意: デフォルトでは、デプロイメント・パッケージは、java.comから補助ファイルを使用して、Webデプロイメントをサポートします。これにより、アプリケーションがWebでデプロイする最適な方法を常に使用できるようになるため、これは優先的な方法です。ただし、閉じているネットワークでアプリケーションをテストする場合、これらのファイルをアプリケーション・パッケージに含めることができます。これを行うには、includeDT="true" を、<fx:deploy> Antタスクの属性として渡します。 |
<fx:deploy width="600" height="400" outdir="web-dist" outfile="App"> <fx:info title="Sample application"/> <fx:application name="SampleApp" mainClass="testapp.MainApp" preloaderClass="testpreloader.Preloader"> <fx:param name="testVariable" value="10"/> </fx:application> <fx:resources> <fx:fileset requiredFor="preloader" dir="dist"> <include name="preloader.jar"/> </fx:fileset> <fx:fileset dir="dist"> <include name="helloworld.jar"/> </fx:fileset> </fx:resources> </fx:deploy>
この例では、メモリー制約のある環境でアプリケーションを起動するために使用できるセカンダリ・ランチャを含む、自己完結型アプリケーションのパッケージを作成します。 メイン・ランチャではJVMオプションは設定されません。セカンダリ・ランチャはオプションを渡して、使用されるメモリー量を制限します。
<fx:deploy outdir="../samples/test/ant" nativeBundles="image"> <fx:application name="Secondary Launcher Sample" mainClass="hello.Test"/> <fx:resources> <fx:fileset dir="../samples/test/resources" includes="mainApp.jar"/> </fx:resources> <fx:info title="Secondary Launcher Test"/> <fx:secondaryLauncher mainClass="hello.Test" name="Standard Launch"/> <fx:secondaryLauncher name="Memory Constrained"> <fx:jvmarg="-xmx64m"/> </fx:secondaryLauncher> </fx:deploy>
JavaFXアプリケーションをJARファイルにパッケージ化します。含める一連のファイルは、ネストされた<fx:fileset>
パラメータによって定義されます。<fx:jar>
タスクは、JARファイルへのJARマニフェストの埋込みも行います。
JARアーカイブの作成に加えて、このタスクは次のことも行います。
JavaFXランタイムの存在を検出するJavaFX起動ツールを埋め込み、環境を設定し、アプリケーションを実行します。
JavaFXが使用できない場合に使用される代替AWTアプレットを埋め込みます。
JARファイルでマニフェストを作成します。
生成されるJARファイルは、ダブルクリックによる起動をサポートします。
例10-3および次の例を参照してください。
この例は、<fx:jar>
Antタスクを使用して、カスタム・プリローダーなしに単純なアプリケーションのメイン・アプリケーションJARファイルを作成する方法を示しています。生成されるJARファイルは、次の2つのアクションを実行します。
java -jar application.jar
として起動時にクラスパスで必要なすべてのリソースを使用して、またはJARファイルをダブルクリックして、test.MyApplicationを起動します。
JavaFXランタイムの場所を自動的に検出し、使用できない場合はインストールするようユーザーに要求するか、プラットフォームがサポートされていない場合はレポートします。
<!-- Expect definition of JavaFX ant tasks is already imported --> <fx:jar destfile="dist/application.jar"> <!-- Details about application --> <fx:application name="Sample JavaFX application" mainClass="test.MyApplication"/> <!-- Define what auxilary resources are needed --> <fx:resources> <fx:fileset dir="dist" includes="lib/*.jar"/> </fx:resources> <!-- What to include into result jar file? Everything in the build tree --> <fileset dir="build/classes"/> <!-- Customize jar manifest (optional) --> <manifest> <attribute name="Implementation-Vendor" value="Samples Team"/> <attribute name="Implementation-Version" value="1.0"/> </manifest> </fx:jar>
証明書の付いたアプリケーションJARファイルにデジタル署名します。
BLOBとしてJARファイルに署名します。つまり、すべてのエントリに別々に署名するのではなく、JARファイルは単一のバイナリ・オブジェクトとして署名されます。
これは、JavaFXの新しい署名方法です。従来の署名の場合、標準的なAnt signjar
タスクを使用する必要があります。
表10-4 fx:signjar
属性 | 説明 | 型 | 必須 |
---|---|---|---|
|
キーの別名。 |
String |
はい |
|
出力ファイルの場所。 |
String |
はい |
|
秘密鍵のパスワード。 |
String |
はい |
|
キーストア・ファイル名。 |
File |
はい |
|
署名するJARファイル*。 |
String |
いいえ この属性またはネストされた |
|
キーストアの整合性を確認したり、ロックを解除したりするためのパスワード |
String |
はい |
|
キーストア・タイプ。 |
String |
いいえ デフォルトは |
|
冗長出力を有効にする。 |
Boolean |
いいえ デフォルトは |
*注意:
<fx:signjar jar="path/to/jar/folder/jarname" .../>
は、次を簡単で便利にした構文です。
<fx:signjar ...> <fileset dir="path/to/jar/folder" file="jarname"/> </fx:signjar>
ヘルパー・パラメータは、「JavaFX Antタスク・リファレンス」で説明されているJavaFXタスクによって使用されるタイプです。このリファレンス・ページには次の要素があります。
アイテムはアルファベット順です。
表10-5 fx:application
属性 | 説明 | 型 | 必須 |
---|---|---|---|
|
アプリケーションがデーモンまたはサービスとしてインストールされているかどうかを示します。 |
Boolean |
いいえ デフォルト値は |
|
FXランタイムがなく、JavaFXのインストールが不可能であるため、アプリケーションの起動に失敗した場合に使用される、AWTベースのアプレット。 |
String |
いいえ |
|
HTMLでのアプリケーションへのJavaScript参照を取得するために使用できるアプリケーションID。同じIDが、Antタスクのアプリケーション・オブジェクトの参照に使用できます( |
String |
いいえ |
|
|
String |
はい |
|
アプリケーションの短縮名。自己完結型アプリケーションの場合、出力パッケージの名前も定義します。 |
String |
いいえ デフォルト値はメイン・アプリケーション・クラスから導出されます。 |
|
|
String |
いいえ デフォルトは、JavaFXランタイムに付属しているプリローダーです。 |
|
-- |
参照 |
いいえ |
|
特定のUIツールキットを使用するアプリケーションの設定を示します。使用可能な値は次のとおりです。
|
String |
いいえ デフォルト値は |
|
パッケージされているアプリケーションのバージョン。 |
String |
いいえ デフォルト値は1.0です。 |
* refid
が使用される場合、他のパラメータは指定できません。
<fx:application name="Sample app" mainClass="test.MyApplication"> <!-- unnamed arguments --> <fx:argument>Something</fx:argument> <!-- value with spaces that are generated at build time --> <fx:argument>JRE version: ${java.version}</fx:argument> <!-- example of value using a special character --> <fx:argument>true & false</fx:argument> </fx:application>
表10-6 <fx:association>
属性 | 説明 | 型 | 必須 |
---|---|---|---|
|
アプリケーションに関連付けられているタイルのタイプの説明。説明が提供されていない場合、application-name |
String |
いいえ |
|
1つ以上のファイル拡張子をアプリケーションに関連付けることができます。 |
String |
バンドラによって異なります脚注1 |
|
アプリケーションに関連付けるファイルのMIMEタイプ。ワイルドカード記号は使用できません。Windowsでは1つの値のみ使用でき、LinuxまたはOS Xにはスペースで区切って複数の値を指定できます。 |
String |
バンドラによって異なります脚注2 |
|
このアプリケーションに関連付けられているファイルのアイコンを含むファイルの名前。アイコンの形式はWindowsでは |
String |
いいえ |
脚注1Windowsでは必須です。OS Xではextension
またはmimetype
を指定する必要があります。
脚注2Linuxでは必須です。OS Xではextension
またはmimetype
を指定する必要があります。
バンドラの各タイプ(OS X、LinuxおよびWindows)には、独自の引数のセットがあります。
起動ツールおよびその他の支援ツールに使用するデフォルト・アイコンへのパス。ファイル形式は.icns
です。
プロパティが足りないバイナリがファイル(拡張子.plist
を使用するplist)をリストしているか、既存の署名がバンドル内に見つかった場合に、署名付きバイナリに適用される接頭辞。
アプリケーションのカテゴリ。カテゴリは、Apple Developer Webサイトにあるカテゴリ・リスト内に含まれている必要があります。
CFBundleIdentifier
のinfo.plist
ファイルに格納された値。この値は、グローバルに一意である必要があり、文字、数字、ドットおよびダッシュのみを含む必要があります。DNS順序の反転をお薦めします(例: com.example.application.my-application
)。
Macメニュー・バーに表示されるアプリケーションの名前。16文字未満の名前をお薦めします。デフォルトは、<fx:application>
要素のname属性です。
アプリケーションのバージョン番号は内部的に使用されます。値は1つ以上3つ以下の整数である必要があり、1.3や2.0.1のようにピリオド(.)で区切ります。<fx:application>
要素のversion
属性の値とは別の値を指定できます。version
属性に有効な値が指定されていて、mac.CFBundleVersion
引数が指定されていない場合、version
属性の値が使用されます。どちらも指定されていない場合、100がバージョン番号として使用されます。
開発者IDまたはGatekeeper署名に使用する署名キーの名前。Apple Developer Webサイトから標準のキーをインポートした場合、そのキーがデフォルトで使用されます。キーを識別できない場合、アプリケーションは署名されません。
アプリケーションのバージョン番号は内部的に使用されます。値は1つ以上3つ以下の整数である必要があり、1.3や2.0.1のようにピリオド(.)で区切ります。<fx:application>
要素のversion
属性の値とは別の値を指定できます。version
属性に有効な値が指定されていて、mac.CFBundleVersion
引数が指定されていない場合、version
属性の値が使用されます。どちらも指定されていない場合、100がバージョン番号として使用されます。
AppleScriptコードの実行に依存するDMGカスタマイズ手順をスキップするかどうかを示すフラグ。true
に設定して、手順をスキップします。true
に設定されている場合、ディスク・ウィンドウにバックグラウンド・イメージがないため、アイコンが所定の位置に移動しません。systemWide
引数もtrue
に設定されている場合、ルート・アプリケーション・フォルダのシンボリック・リンクがDMGファイルに追加されます。systemWide
引数がfalse
に設定されている場合、アプリケーションのみがDMGファイルに追加され、デスクトップのリンクは追加されません。
アプリケーションのバージョン番号は内部的に使用されます。値は1つ以上3つ以下の整数である必要があり、1.3や2.0.1のようにピリオド(.)で区切ります。<fx:application>
要素のversion
属性の値とは別の値を指定できます。version
属性に有効な値が指定されていて、mac.CFBundleVersion
引数が指定されていない場合、version
属性の値が使用されます。どちらも指定されていない場合、100がバージョン番号として使用されます。
開発者IDまたはGatekeeper署名に使用する署名キーの名前。Apple Developer Webサイトから標準のキーをインポートした場合、そのキーがデフォルトで使用されます。キーを識別できない場合、アプリケーションは署名されません。
アプリケーションが動作する資格を含むファイルの場所。ファイルは、Appleによって指定されている形式である必要があります。ファイルへのパスは、絶対的な語で指定することも、Antファイルに相対的に指定することもできます。資格を指定しない場合、アプリケーションは、通常のアプレット・サンドボックスよりもより厳しいサンドボックスで動作し、ネットワーク・ソケットおよびすべてのファイルへのアクセスが拒否されます。
アプリケーションのバージョン番号は内部的に使用されます。値は1つ以上3つ以下の整数である必要があり、1.3や2.0.1のようにピリオド(.)で区切ります。<fx:application>
要素のversion
属性の値とは別の値を指定できます。version
属性に有効な値が指定されていて、mac.CFBundleVersion
引数が指定されていない場合、version
属性の値が使用されます。どちらも指定されていない場合、100がバージョン番号として使用されます。このバージョンが既存のアプリケーションのアップグレードである場合、値は以前のバージョン番号より大きくする必要があります。
Mac App Storeのアプリケーション署名キーの名前。Apple Developer Webサイトから標準のキーをインポートした場合、そのキーがデフォルトで使用されます。キーを識別できない場合、アプリケーションは署名されません。
Mac App Storeのインストーラ署名キーの名前。Apple Developer Webサイトから標準のキーをインポートした場合、そのキーがデフォルトで使用されます。キーを識別できない場合、アプリケーションは署名されません。
起動ツールおよびその他の支援ツールに使用するデフォルト・アイコンのパス。ファイル形式は.png
です。
作成するRPMまたはDEBパッケージの名前。
起動ツールおよびその他の支援ツールに使用するデフォルト・アイコンのパス。ファイル形式は.ico
です。
<fx:preferences>
要素のmenu属性がtrue
の場合、アプリケーションをインストールするメニュー・グループ。menu
がfalse
の場合、この引数は無視されます。
次の例では、生成されたWindowsインストーラ・パッケージ(MSIファイル)がサンプル・アプリケーションという名前のメニュー・グループに「スタート メニュー」のショートカットを作成することを指定します。バンドラが<fx:deploy>要素のnativeBundles
属性を持つMSIファイルを作成することを指定する必要があります。
<fx:deploy outdir="." outfile="helloworld" nativeBundles="msi"> <fx:platform basedir="${JAVA_HOME}"/> <fx:application refId="HelloWorldID"/> <fx:resources refid="appRes"/> <fx:info title="Hello World Example" vendor="Oracle Corporation"/> <fx:bundleArgument arg="win.menuGroup" value="Sample Applications"/> </fx:deploy>
この例では、コールバックは、Webページに埋め込まれたアプリケーションのHTMLスプラッシュ画面を作成するために使用されます。イベントonGetSplash
がトリガーされると、JavaScript関数customGetSplash
が実行されます。
<fx:callbacks> <fx:callback name="onGetSplash">customGetSplash</fx:callback> </fx:callbacks>
この例では、コールバックは、<fx:callback>
要素自体でJavaScriptコードを使用して定義されます。
<fx:callbacks> <fx:callback name="onLoadHandler"> function () {perfLog(0, "onLoad called");} </fx:callback> </fx:callbacks>
<fx:callbacks> <fx:callback name="onJavascriptReady">callAppFunction</fx:callback> <fx:callback name="onGetSplash">function(id) {}</fx:callback> </fx:callbacks>
標準的なAnt FileSet
タイプの拡張子。選択されたファイルのセットに関するオプションのメタ情報を指定するための手段を提供します。このオブジェクトには次のものが含まれます。
リソースのタイプ(type
属性を参照)
このリソースが適用可能なオペレーティング・システムおよびアーキテクチャ
このリソースが必要なタイミング。ロード順序の最適化に役立ちます。
タイプに応じて、囲むタスクによってリソースが使用されない場合があります。詳細は、5.7.2項「アプリケーション・リソース」を参照してください。
タイプ"jar"
のファイルセットは、クラスパスに追加されるJARファイルのセットを含む必要があります。
タイプ"native"
のリソースは、ネイティブ・ライブラリのセットを含むJARファイルである必要があります。また、ほとんどの場合、このリソースのオペレーティング・システムおよびアーキテクチャを設定することは意味があります。
タイプ"jnlp"
のリソースは、外部のJNLP拡張子を定義するJNLPファイルを含む必要があります。
タイプ"license"
のファイルセットは、任意のファイルを含めることができますが、実際に使用するときは追加の制限事項が適用されることがあります(たとえば、Macではプレーン・テキスト・ファイルである必要があり、WindowsではRTFである必要があるなど)。
タイプ"data"
のファイルセットは、任意のファイルを含めることができます。
表10-10 fx:fileset
属性 | 説明 | 型 | 必須 |
---|---|---|---|
( |
これらのリソースに対して適切なアーキテクチャを指定します。 |
String |
いいえ デフォルトは |
|
-- |
String |
-- |
|
-- |
String |
-- |
( |
これらのリソースに対して適切なオペレーティング・システムを指定します。 |
String |
いいえ デフォルトは |
( |
リソースが必要なタイミングを定義します(ロードの優先度に影響します)。サポートされる値は次のとおりです。
|
String |
いいえ デフォルトは |
( |
セット内のリソースのタイプ。サポートされる値は次のとおりです。
|
String |
いいえ デフォルトは拡張子に基づいて推測されます。 |
* refid
が使用される場合、他のパラメータは指定できません。
表10-11 fx:htmlParam
属性 | 説明 | 型 | 必須 |
---|---|---|---|
|
文字列リテラル(true)またはJavaScript変数(false)として渡される値のために値を解釈する方法を定義します。 |
Boolean |
いいえ デフォルトはtrueで、これは値が文字列リテラルとして処理されることを意味します。 |
|
HTMLページからの埋込みまたはWeb Startアプリケーションに渡されるパラメータの名前。 |
String |
はい |
|
パラメータの値。値がパラメータとして渡される必要があるJavaScript変数の名前になることもあります。 JavaScript変数の場合、 |
String |
はい |
<fx:application name="Sample app" mainClass="test.MyApplication"> <!-- Parameters passed from HTML page. Only applicable for embeddeded and Web Start applications and unused when run in a standalone and self-contained context. --> <!-- Parameter with name 'fixedParam', whose value is string '(new Date()).getTime()' --> <htmlParam name="fixedParam" value="(new Date()).getTime()"/> <!-- Parameter with name 'dynamicParam', whose value will be the timestamp of the moment when the application is added to the web page (value will be assigned the result of execution of JavaScript code) --> <htmlParam name="dynamicParam" escape="false" value="(new Date()).getTime()"/> </fx:application>
アイコンを<fx:deploy>
タスクに渡します(スプラッシュ画面のイメージ以外)。
この要素で指定されたアイコンは、Web Startおよびデスクトップ・アプリケーションに使用されます。
JavaFX 2.2では、タイプdefault
のアイコンのみが、自己完結型アプリケーションに使用されます。自己完結型アプリケーションのアイコンのカスタマイズ方法の詳細は、7.3.3項「ドロップイン・リソースを使用したパッケージのカスタマイズ」を参照してください。
表10-12 fx:icon
属性 | 説明 | 型 | 必須 |
---|---|---|---|
|
イメージの色深度(ピクセル当たりのビット数)。一般的な値は、8、16および24です。 |
String |
いいえ |
|
イメージの場所。 自己完結型アプリケーションの場合、サポートされるグラフィック形式は、オペレーティング・システムに応じて異なります。
自己完結型アプリケーションの独自のアイコンを指定する場合、属性 Web Startアプリケーションの場合、サポートされるグラフィック形式は、 |
String |
はい |
|
イメージの高さ(ピクセル)。 |
String |
いいえ |
|
アイコン・タイプ。サポートされる値は次のとおりです。
Web Startアプリケーションの場合、この属性は、JNLPファイルの デスクトップ・アプリケーションでは、この属性が指定されていないか、 |
String |
いいえ デフォルト値は |
|
イメージの幅(ピクセル)。 |
String |
いいえ |
表10-13 fx:info
属性 | 説明 | 型 | 必須 |
---|---|---|---|
|
アプリケーション・カテゴリ。指定されたカテゴリのアプリケーションへのリンクを作成します。値のセマンティックスは、パッケージの形式に応じて異なります。 たとえば、
|
String |
いいえ |
|
短いコピーライト文。 |
String |
いいえ |
|
アプリケーションを説明する短い文。 |
String |
いいえ |
|
ライセンス・タイプ(たとえばGPL)。JavaFX 2.2以降、この属性はLinuxバンドルでのみ使用されます。 |
String |
いいえ |
|
アプリケーションのタイトル。 |
String |
はい |
|
アプリケーションのプロバイダ。 |
String |
はい |
<fx:application name="Sample app" mainClass="test.MyApplication"> <!-- parameter with name 'simpleParam' and fixed string value--> <param name="simpleParam" value="something"/> <!-- parameter with name 'complexParam' with value generated at build time --> <param name="complexParam" value="Compiled by ${java.version}"/> <!-- parameter with name 'novalueParam' and no value --> <param name="novalueParam"/> </fx:application>
アプリケーションで必要なセキュリティ権限の定義。デフォルトでは、アプリケーションはサンドボックスで実行されます。高い権限を要求するには、アプリケーションJARファイルへの署名が必要です。
このオプションは、自己完結型アプリケーションを含むスタンドアロン・アプリケーションには影響しません。
表10-17 fx:permissions
属性 | 説明 | 型 | 必須 |
---|---|---|---|
|
trueに設定した場合、JARファイルへの署名に使用された証明書は、デプロイメント記述子でキャッシュされます。キャッシュにより、ユーザーは、起動プロセスの早い段階で高い権限を受け入れることができ、起動時間が改善します。 アプリケーションがサンドボックスで実行される場合、この設定は影響がありません。 |
Boolean |
いいえ デフォルトはfalseです。 |
|
falseに設定した場合、アプリケーションはサンドボックスで実行されます。 |
Boolean |
いいえ デフォルトはfalseです。 |
5.9.3項「デプロイメント記述子への署名証明書の埋込み」を参照してください。
<fx:permissions elevated="true" cacheCertificates="true"/>
表10-18 fx:platform
属性 | 説明 | 型 | 必須 |
---|---|---|---|
|
-- |
参照 |
いいえ |
|
アプリケーションで必要なJavaFXの最小バージョン。 |
String |
いいえ デフォルト値は、JavaFX SDKのリリースに一致します。たとえば、JavaFX 2.2 SDKを使用している場合、デフォルト値は'2.2'です。 |
|
アプリケーションで必要なJREの最小バージョン。 |
String |
いいえ デフォルトは、JavaFXをサポートしている任意のJREです。 |
* refid
が使用される場合、他のパラメータは指定できません。
この例では、アプリケーションは、JavaFXランタイム・バージョン2.1以降、およびJREバージョン7.0以降が必要です。
<fx:platform javafx="2.1+" j2se="7.0"/>
この例では、アプリケーションは、JavaFXランタイム・バージョン2.1以降が必要で、"-Xmx400 -verbose:jni -Dpurpose="sample value"
を使用して起動されたJVMで実行する必要があります。
<fx:platform javafx="2.1+"> <fx:jvmarg value="-Xmx400m"/> <fx:jvmarg value="-verbose:jni"/> <property name="purpose" value="sample value"/> </fx:platform>
この例では、ヒープ・サイズのデフォルト値として-Xmx768mが渡されます。ユーザーは、ユーザー構成ファイルでこの値をオーバーライドできます。
<fx:platform> <fx:jvmuserarg name="-Xmx" value="768m" /> </fx:platform>
アプリケーションのデプロイメント・プリファレンス。プリファレンスを表すことはできますが、たとえば次の場合のように、必ずしも満たされているわけではありません。
あるプリファレンスが特定の実行モードでサポートされていない場合、パッケージャはそれを無視することがあります。
あるプリファレンスがサポートされていない場合、JREはそれを無視することがあります。
たとえば、ユーザーがデスクトップ・ショートカットを作成できるかどうかを求められた場合、要求を拒否することがあります。
表10-19 fx:preferences
属性 | 説明 | 型 | 必須 |
---|---|---|---|
|
Installの 自己完結型アプリケーションの場合、 パッケージャが要求されたパッケージ形式に対して異なるタイプのインストール・パッケージをサポートしていない場合、この値は無視されます。 |
Boolean |
いいえ Web Startおよび埋込みアプリケーションの場合、デフォルトは 自己完結型アプリケーションの場合、デフォルト値は様々なパッケージ形式によって異なります。 |
|
|
Boolean |
いいえ デフォルトは |
|
-- |
参照 |
いいえ |
|
trueの場合、アプリケーションは、デスクトップ・ショートカットの作成を要求します。 |
Boolean |
いいえ デフォルトは |
* refid
が使用される場合、他のパラメータは指定できません。
この例では、デスクトップ・ショートカットを作成する要求を示します。
<fx:preferences id="p1" shortcut="true"/>
この例では、次の操作を行います。
アプリケーションをアプリケーション・メニューに追加し、インストール済としてマークする(つまり、アプリケーションが「プログラムの追加と削除」にリストされる)Webデプロイメント記述子の作成を要求します。
自己完結型バンドルが作成された場合、システム全体にインストールされ、アプリケーション・エントリをアプリケーション・メニューに作成します。
<fx:preferences shortcut="false" install="true" menu="true"/>
この例では、「デスクトップ・ショートカットを追加する<fx:preferences>パラメータ」の<fx:preferences>パラメータへの参照を使用して、ショートカットを作成します。
<fx:resource refid="p1"/>
第5章「パッケージ化の基本」および第7章「自己完結型アプリケーションのパッケージ化」の例も参照してください。
この例では、両方の<fx:resources>
要素がコレクションを定義し、distディレクトリのs.jarで構成されます。最初の<fx:resources>
要素はid
属性を使用し、2番目の<fx:resources>
要素はrefid
属性を使用して最初の要素を参照します。
<fx:resources id="aaa"> <fx:fileset dir="dist" includes="s.jar"/> </fx:resources> <fx:resources refid="aaa"/>
署名および無署名のJARファイルを混在させる場合、この例に示すように、追加の<fx:deploy> Antタスクを使用して、各JARファイルに拡張記述子を生成し、メイン・ファイルのリソースとして処理することによって拡張記述子を参照します。
<!-- Prepare extension --> <fx:deploy extension="true" outdir="dist" outfile="other"> ... <fx:deploy> <!-- Use it in the main descriptor --> <fx:deploy outdir="web-dist" ...> ... <fx:resources> <fx:fileset dir="dist" includes="other.jnlp"/> ... </fx:resources> <fx:deploy>
自己完結型アプリケーションのセカンダリ・エントリ・ポイントを識別します。スタンドアロン・アプリケーション、Webページに埋め込まれたアプリケーション、ブラウザから起動されたアプリケーションでは、このパラメータは無視されます。
このパラメータは、WindowsおよびLinuxアプリケーションに対してのみ有効です。
表10-22 <fx:secondaryLauncher>
属性 | 説明 | 型 | 必須 |
---|---|---|---|
|
アプリケーションの簡潔な説明。 |
String |
いいえ |
|
アプリケーションのアイコン・ファイルのパス。 |
String |
いいえ |
|
メイン・アプリケーション・クラスの修飾名。 |
String |
いいえ |
|
アプリケーションが「スタート」メニューに追加されているかどうかを示すフラグ。デフォルトは
|
Boolean |
いいえ |
|
アプリケーションの起動に使用するランチャの名前。 |
String |
はい |
|
アプリケーションのショートカットがデスクトップに追加されているかどうかを示すフラグ。デフォルトは
|
Boolean |
いいえ |
|
アプリケーションのタイトル。 |
String |
いいえ |
|
アプリケーションを提供したベンダーの名前。 |
String |
いいえ |
|
アプリケーションのバージョン。 |
String |
いいえ |
スプラッシュ画面として使用されるイメージの場所を渡します。現在、カスタムのスプラッシュ・イメージはWeb Startアプリケーションにのみ渡すことができ、このパラメータの使用は、スタンドアロン・アプリケーションやWebページに埋め込まれたアプリケーションには影響しません。
前処理を行うテンプレート。テンプレートは、Webデプロイメントに必要なJavaScriptまたはHTMLスニペットに置き換えられるマーカーを含むHTMLファイルです。テンプレートの使用によって、アプリケーションを独自のWebページに直接デプロイできます。特にアプリケーションがページに密接に統合されている場合(たとえばWebページがアプリケーションへの通信にJavaScriptを使用する場合など)は、これにより開発プロセスが簡略化されます。
テンプレート・マーカーには、次のいずれかの形式があります。
#
XXX#
#
XXX(
id)#
idはアプリケーションの識別子で、XXXは次のいずれかです。
DT.SCRIPT.URL
配備ツールキット内のdtjava.js
の場所。デフォルトの場所は次のとおりです
https://java.com/js/dtjava.js
.
DT.SCRIPT.CODE
配備ツールキットのdtjava.js
を組み込むスクリプト要素。
DT.EMBED.CODE.DYNAMIC
アプリケーションを特定のプレースホルダに埋め込むコード。コードをfunction()
メソッド内にラップすることが期待されます。
DT.EMBED.CODE.ONLOAD
onload
フックを使用してアプリケーションをWebページに埋め込むために必要なすべてのコード(dtjava.js
の組込みを除く)。
DT.LAUNCH.CODE
アプリケーションを起動するために必要なコード。コードをfunction()
メソッド内にラップすることが期待されます。
異なるアプリケーションを含むページを複数回処理できます(アプリケーション当たり1回)。混乱を避けるために、マーカーは、英数字の文字列で空白なしのアプリケーションIDを使用する必要があります。
入力ファイルと出力ファイルが同じ場合、テンプレートは適切な場所で処理されます。
この例では、入力ファイルと出力ファイルの両方が指定される<fx:template>
パラメータを示します。
<fx:template file="App_template.html" tofile="App.html"/>
<fx:deploy placeholderId="ZZZ" width="600" height="400" outdir="dist-web" outfile="App1"> <fx:application id="myApp" name="Demo" mainClass="fish.FishApplication"/> <fx:template file="src/templates/EmbedApp_template.html" tofile="dist-web/EmbedApp.html"/> <fx:resources> <fx:fileset requiredFor="startup" dir="dist" includes="*.jar"/> </fx:resources> </fx:deploy>