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3.8 IIOExceptionを使用するエラー処理

これまで紹介した例では、致命的エラーの可能性を考慮に入れていませんでした。エラーの発生源はいくつか考えられます。たとえば、実際の入出力エラー(ファイルが見つからない、ファイルを読み取れない、メディアが壊れている、など)、セキュリティ違反(アプレットからのファイル読取りが許されていない、など)、ファイル形式の問題(ファイルの内容が壊れている、プラグインがサポートしていないバリエーションの形式が使われている、など)の他、APIの実装やプラグインに不具合がある可能性もあります。

Image I/O APIでは、標準のIOExceptionクラスを独自にサブクラス化したIIOExceptionというクラスを利用します。IIOExceptionは、ソース・ファイルの解析中に遭遇したすべてのエラー(たとえば、チェックサムの誤りや、ファイル内の特定バイトの値が無効)を通知するために使用されます。これには、読取りプラグインの内部でIOExceptionがスローされる結果になる、実際の入出力エラーも含まれます。

IIOExceptionには、例外の理由を記述したメッセージ(各言語への対応なし)と、そのIIOExceptionの原因となった別のExceptionへの参照(そのような例外が存在する場合)が含まれています。

したがって、アプリケーション・コードで適切なエラー処理を提供しようとすると、次のようなコードになります。

File f = new File("c:\images\myimage.gif");
ImageInputStream iis = null;
try {
        iis = ImageIO.createImageInputStream(f);
} catch (IIOException iioe1) {
        System.out.println("Unable to create an input stream!");
        return;
}

reader.setInput(stream);
try {
        reader.read(0, param);
} catch (IIOException iioe2) {
        System.out.println("An error occurred during reading: " +
                                 iioe2.getMessage());
        Throwable t = iioe2.getCause();
        if ((t != null) && (t instanceof IOException)) {
                System.out.println("Caused by IOException: " +
                                   t.getMessage());
        }
}


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