Input Method Frameworkのデモ
Java Runtime Environment (JRE)をダウンロードし、インストールして、アプレットを表示します。
このアプレットには、Java SEプラットフォームでインプット・メソッドと対話するための様々な方法を示す、4つのテキスト・コンポーネントが含まれています。このアプレットは次の2つの方法で実行できます。
- ネイティブ・インプット・メソッドを使用するプラットフォーム/ロケールで実行する。例日本語版Windows NT、中国語キットを使用するMacintosh、韓国語ロケールを使用するSolarisなど。
- Javaプログラミング言語で実装されているインプット・メソッドをインストールする。Java実行環境は、ネイティブ・インプット・メソッドをサポートしていないプラットフォーム/ロケールで実行される場合がある。
最初の3つのコンポーネントは軽量コンポーネントです。つまり、これらのコンポーネントはJava APIを使用してイベントを処理し、テキストをレンダリングします。最後の1つは、ピア・コンポーネントです。つまり、イベントの処理とテキストのレンダリングは、基盤プラットフォームが提供するテキスト編集エンジンによって処理されます。ピア・コンポーネントはJDK 1.0 AWTでよく使用されますが、軽量コンポーネントはJDK 1.1で導入されたもので、Swingクラス・ライブラリの基礎です。
各軽量コンポーネントの機能は、次のように異なります。
- アクティブ・クライアントは、Input Method Framework APIを使用してオンザスポット(インライン)テキスト変換を実装します。
- パッシブ・クライアントは、もっとも簡単な方法でインプット・メソッドを使用します。Input Method Frameworkに依存してすべての変換を処理し、確定テキストのみを受け入れます。
- 非クライアントは、インプット・メソッドの使用を拒否します。
ネイティブ日本語インプット・メソッドでさまざまなコンポーネントをテストするには、コンポーネントをクリックしてフォーカスを当て、インプット・メソッドをオンにしてから(Windowsの場合はAlt+`、Macintoshの場合はキーボード・メニューから選択、Solarisの場合はControl+スペース・キー)、「nihongo」と入力します。次のような動作が起こります。
- アクティブ・クライアント: 単語は、コンポーネントに直接入力され、入力と同時に4文字のひらがなに変換される。
- パッシブ・クライアント: 単語は、表示された別のウィンドウに入力され、入力と同時に4文字のひらがなに変換される。
- 非クライアント: テキスト「nihongo」はコンポーネントに入力される。
- ピア・コンポーネント: 動作はプラットフォームによって異なるが、おそらくアクティブ・クライアントに類似する(テキストは既存のテキストの上に描画されるか、既存のテキストが右に移動される)。
非クライアントを除くすべてのコンポーネントの場合、テキストを変換して(WindowsとMacintoshの場合はスペース・キー、Solarisの場合はControl+Nまたはスペース・キー)、確定します(これらのプラットフォームではすべてEnter - どうしてそうなるのでしょう)。変換によって、3つの漢字になります。これは確定後にコンポーネントに強調表示なしで表示されます。
Javaプログラミング言語に実装されているサンプルのインプット・メソッド、「City Input Method」で様々なコンポーネントをテストするには、アプレットを実行する前にインプット・メソッドのJARファイルをJava実行環境の拡張機能ディレクトリにインストールします。次に、コンポーネントをクリックして、フォーカスを当て、インプット・メソッドを選択します。選択メカニズムは実装に依存します。OracleのJava実行環境の場合、ウィンドウの左上隅のシステム・メニューから「入力メソッドの選択」メニュー項目を選択して、表示されるポップアップ・メニューからインプット・メソッドを選択します。次に、「TYO」と入力します。次のような動作が起こります。
- アクティブ・クライアント: テキストは、コンポーネントに直接入力され、強調表示される。
- パッシブ・クライアント: テキストは、表示される別のウィンドウに入力され、強調表示される。
- 非クライアント: テキストは、コンポーネントに直接入力されるが、強調表示されない。
- ピア・コンポーネント: 動作はプラットフォームによって異なる。
非クライアントおよびピア・コンポーネント(一部のプラットフォームの場合)を除く、これらのすべてのコンポーネントの場合、スペース・キーを使用してテキストを変換できます。変換の結果はデフォルト言語(日本語の「Tokyo」、日本語の読み、英語、ドイツ語、簡体字中国語または繁体字中国語)によって異なります。すべてのオプションを表示するには、スペース・キーをもう一度押します。今度はルックアップ・ウィンドウが表示され、すべての候補が示されます。スペース・キーを使用してすべての選択肢を調べるか、目的の変換の番号を入力できます。Enterキーを押すと、選択した変換が確定され、強調表示が解除されます。