Javadocの拡張機能(Java SE 8)
Java SE 8では、次の新しいAPIがJavadocツールに追加されました。
- 新しいドックツリーAPIでは、抽象構文ツリーで表されるソース・コードを横断できるスキャナが導入されます。これにより、javadocコメントの内容への構造化アクセスを提供するようにコンパイラ・ツリーAPIが拡張されます。詳細は、JEP 105を参照してください。
- JavadocアクセスAPI - javax.toolsパッケージには、新しいプロセスを実行せずに、Javaアプリケーションから直接Javadocツールを起動できるクラスおよびインタフェースが含まれています。詳細は、JEP 106を参照してください。
- 型別のメソッドのグループ化 - クラスまたはインタフェースの生成されたドキュメンテーションの「メソッドのサマリー」セクションが再構築されました。このセクションでは、メソッドの説明が型別にグループ化されています。デフォルトでは、すべてのメソッドが一覧表示されます。タブをクリックすれば、特定の型(クラスまたはインタフェースに存在する場合、静的、インスタンス、抽象、具象、または非推奨)のメソッドを表示できます。
- javadocツールでは、javadocで生成されるファイルで様々な問題(無効なHTMLやアクセシビリティの問題など)を引き起こす可能性のある問題に関するjavadocコメントの内容のチェックがサポートされるようになりました。この機能は、デフォルトで有効になっていて、新しい-Xdoclintオプションで制御することもできます。詳細は、「javadoc -X」を実行することで生成される出力を参照してください。この機能は、javacでも使用可能ですが、デフォルトで無効になっています。