ネットワーク機能および拡張機能

対象: Java SE 6

ネットワーク・インタフェースの拡張機能

システムのネットワーク・アダプタに関する状態情報や構成情報へのアクセスに使用する数多くのメソッドを提供します。これには、ブロードキャスト・アドレス、サブネット・マスク、MACアドレス、MTUのサイズといった情報が含まれます。java.net.NetworkInterfaceを参照してください。

新たなクラスjava.net.InterfaceAddressは、NetworkInterfaceのIPアドレス(ブロードキャスト・アドレスを含む)およびサブネットの接頭辞の長さ(サブネット・マスク)に関するすべての情報をカプセル化します。

国際化されたドメイン名のサポート

RFC 3490、3491、3492、3454では、US ASCII以外のアルファベット文字で構成されたドメイン名をDNS内に保存できるメカニズムが定義されています。任意のUnicode文字列と「分解された」ASCII形式との相互変換を実現するアルゴリズムが定義されています。この機能が提供する新しいクラスjava.net.IDNにより、アプリケーションでこのような変換を行い、java.net.InetAddressでIDNを検出することが可能となります。

HTTPネゴシエーション認証

これにより、Microsoftの定義する「ネゴシエーション」HTTP認証スキームに関するサポートが追加されます。ネゴシエーションにより、ベースとなる認証メカニズムを複数サポートすることが可能となります。その場合、各インスタンスではいずれかの認証メカニズムを選択して使用します。現時点でサポートされているメカニズムはKerberosのみです。この機能については、HTTP認証のガイドに詳しく説明されています。

クロス・プラットフォームNTLM

従来、Microsoft定義のHTTP用NTLM認証プロトコルはWindows上でしかサポートされませんでした。現在では、すべてのプラットフォーム上でこのプロトコルがサポートされています。

CookieManagerのデフォルト実装

CookieHandlerクラスは1.5に追加されましたが、java.netには実装されませんでした。この機能では、cookieの受け入れに関するポリシーからcookieのストレージを分離する単純で拡張性の高い実装を提供します。このマネージャは、デフォルトでも多数の標準ポリシーと単純なメモリー内のストレージ・メカニズムを提供します。ユーザー定義のポリシーおよびストレージ・メカニズムは、この実装で使用することができます。次に、この機能に関連する新しいクラスを示します。

軽量HTTPサーバー

軽量HTTPサーバー・アプリケーションを構築するための単純なクラスおよびインタフェース一式を提供します。この機能では、com.sun.net.httpservercom.sun.net.httpserver.spi2つの新パッケージが定義されています。サーバーはHTTPとHTTPSをサポートします。


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